つれづれぶらぶら

「予告先発」という単語を見て胸がトゥンク。ついに始まるのね……!

絵本大好き!(その1)

子供の頃から、今も変わらず絵本が好きです。

 

一番お気に入りの絵本は『とこちゃんはどこ』(作:松岡享子/絵:加古里子)。

私が子供の頃からずーっと読んでいたもの。今は息子と一緒に読んでます。

とっても有名な絵本なので解説は不要な気もするけど、元気な男の子「とこちゃん」が、親が目を離したすきにとことこ走り出して、あれあれ、どこに行っちゃった?という内容の絵本です。以前に大流行した『ウォーリーをさがせ』という絵本みたいな、と言えば分かりやすいのかな。しかしながら『とこちゃん』のほうがウォーリーより遥かに古く、決してパクリではござんせん。

加古里子かこさとし)先生の作品は『だるまちゃんシリーズ』とか『カラスのパンやさん』とか名作がたくさんあって、ベストワンを決めるのがなかなか難しいけど、どれも描線が優しくて好き。隅々まで手抜きなくきちんと描かれていて、『とこちゃん』でも群集のひとりひとりがちゃんと生きています。お父さんやお母さんが慌てて探し歩いている様子も見ていて微笑ましいんだよね。

  

とこちゃんはどこ

とこちゃんはどこ

 

 

ちなみに、現在うちにある「私が子供の頃に読んでいた絵本」は、とこちゃん以外には『だるまちゃんとかみなりちゃん』(作:加古里子)、『ごろごろにゃーん』(作:長新太)、『おなかのかわ』(作:瀬田貞二/絵:村山知義)などがありますが、それらの作家さんの作品は今でも私のフェイバリット絵本であります。

 

例えば、村山知義先生が絵をお描きになった絵本『しんせつなともだち』(作:方軼羣/訳:君島久子)は、一昨年の震災の時にひたすら読んでいました。

災害の映像を見ながら、私は何をすべきなのか、どうしたらよいのか…と悶々と考え続けていて、ちょっとナーバスになっていた時、子供の小児科の待合室で久しぶりに手に取って。

ひとつのかぶを、きっと困っているであろう友達の家にそっと置いていく、という巡り巡る物語で、その話の優しさにも癒されたのだけれど、それを支える村山先生の気品のあるしっかりした描線がまた素敵なのですよね。

一番好きなのは、動物達が必ず「まず自分の食事を済ませてから」友達の心配をすること。

ボランティアというのはまずこちら側に余裕がないとあかんのやな、とハッと気づかされました。焦ったらあかん。

  

しんせつなともだち

しんせつなともだち

 

 

長新太作品については、語り出すとキリがないので稿を分けますん♪