つれづれぶらぶら

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。プロ野球12球団のファンの皆さまへ。

櫻咲く萼の上に(上)

まず最初に、今回の素晴らしい体験は、櫻木偲嬢と現観夢幻氏(我が夫)の尽力なくしては実現しなかったことについて感謝の意を述べておく。

ありがとう。本当にありがとう。

 

  

発端は、櫻木さん――私は勝手に「ラギさん」と呼んでいる――からの一通のメールだった。

 

「3月下旬に池袋で『少女革命ウテナ』の大規模な原画展がありますよ!」

 

――少女革命ウテナ

 

それは10年前、私を夢中にさせ、私と夫を結び付けるきっかけともなった衝撃のアニメ。

 

華麗な絵柄に宝塚的な舞台装置、アングラな楽曲にエキセントリックな演出、毒を含むストーリー展開、そしてなにより画面全体からびんびんと伝わってくるスタッフ全員の熱意が渾然一体となって、その不思議な世界に私の心はすっかり捕らえられてしまったのだった。

 

その後、ある雑談サイトで現観くんと初対面した時に、好きなアニメは?という話題で共に挙げたのが少女革命ウテナ、さらに好きなキャラクターはアンシーという点が一致し(アンシーが好きだと言い切る人間はおそらく少ない)、お互いの気持ちを一気に近づけた。

その結果、こうやって結婚し一児の親となったわけだから、人生を変えたアニメと言っても過言ではないわけで。

 

しかもラギさんは、もし私が見に行くのなら、私の休日に合わせて休暇を取る、とまで言ってくれる。

 

敬愛するラギさんと、ウテナの感動を共有できる機会――これはもう、見に行くしかないでしょ!

 

とはいえ、私にはもうじき5才になる息子がおります。

ひと時もじっと出来ず、大騒ぎしながらあちらこちらへ走り回る腕白小僧。

そんなん連れてったら落ち着いて原画を見るなんて無理。まして行列に並ぶなんて無理無理。

 

そこで、ダメを覚悟で旦那に言ってみた。

 

「あ、あのさ…3月23日の土曜日に、私一人で東京にウテナ展を見に行きたいんだけど…その日、子供を見ててもらってもいいかなぁ…?」

「うん。いーよ」

 

あらっ?即答。

 

そんなわけで、頼りになる旦那様に息子を任せて、始発の特急電車に乗って、やって来ました池袋ー!

折しも東京は桜が満開、例年にない早さで桜が咲いたのは櫻木さんに呼ばれてきたものか。きっとそうに違いない。

 

で、いよいよ待ち合わせ場所へ向かうこととなったわけですが、その様子については次記事に続く!⇒