つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

名古屋市科学館・再訪

こないだ名古屋に行った時に、息子がいたく名古屋市科学館を気に入りましてね。

 

sister-akiho.hatenablog.com

 

で、その際に『生命大躍進』展が始まったらもう一度連れてきてくれ、と懇願されておりまして、ま、自分自身も興味があったもんで、1泊2日で名古屋に再訪したわけなんですよ。

今回は前回の教訓(超混む)を踏まえて、事前にちゃんとコンビニでチケットを購入し、名古屋市科学館のすぐ近くのホテルを押さえて準備万端。そんな準備も功を奏しまして、今回はスムーズに入場できました。

 

まずは本命の、『生命大躍進』展から見学していきます。

この展覧会はNHKスペシャル『生命大躍進』を基に、脊椎動物が歩んできた進化の道筋を貴重な化石やCG、復元模型などで解き明かしていくものです。

規模自体はそんなに大きくはないんだけど、とにかく化石の数が多い。しかもそのほとんどが本物なんだよ、本物!!!!!カンブリア紀ピカイア脊椎動物の祖と言われる)の本物の化石とか並んでるんだよ!うおおおおご先祖さまああああ!

しかし、パンフレットによると、これでも「名古屋展はレプリカが多くてスミマセン」みたいなこと書いてあんだよね。東京の国立科学博物館で行われた展示にはもっともっと本物率が高かったらしい。

“初期の霊長類”として有名なイーダ(ダーウィニウス・マシラエ)のレプリカ標本が展示してあったんだけど、東京展では本物だったそうで胃袋の内容物まで確認できたんですとさ。ぱねえ。

展示内容も興味深く、生物はどのように「眼」を獲得したか、哺乳類がどのように「胎盤」を獲得したか、など色々な進化の秘密を解き明かしていきます。

まぁざっくり理解できたのは、進化というのは何らかの“遺伝子エラー”なんだなというコトですが。そう言っちゃうとロマンもへったくれもないけどね。

 

『生命大躍進』展を見終えたら、前回同様、常設の展示物でたっぷり遊ぶ。2階入り口にある、例の“手がスベスベになるアレ”は確かに気持ちいい。やってるヒトだいたい皆こんな顔→(*´ω`*)

スタッフさんによると、土曜日は比較的に空いてるらしい。逆に日曜は混む、夏休みと大型連休は異常に混む、とのこと。

てなわけで、前回チャレンジできなかった『放電ラボ』の整理券をようやくゲットしましたーーーー!ヒャッホー!

金網で覆われた部屋の中にそびえ立つ1対のテスラコイル。爆音と共に稲妻が縦横無尽に暴れ出す様子は、見ていて血沸き肉躍る楽しさです!

……と興奮ぎみの私の隣で、耳をしっかり塞いで「もぅ…出ょぅょぅ…」とプルプル震えている小動物がおるわけなんですけどね。うーん、ホンマにDNA繋がってるんだろうか、このビビり息子は。

前座として、でんじろう先生の科学実験でお馴染みの小型の放電装置を使ってお客さんに静電気を体験してもらうコーナーなんかもあったりしてですね、楽しかった。

「お客様の中で髪の長い方がいらっしゃいましたら実験に協力してください」と言われて、外国人の女の人が壇上に上がったんだけどね、身体に電気を流された途端にその栗色の髪の毛が見事にぶわっと逆立って全員大爆笑。面白かったー!

 

で、いつものように各階を巡って、息子の好きなボーリングコア調査に夢中になったりしてたんだけど、案の定というか想定内というか、閉館時刻が近づいてもやっぱり到底すべては見れない。

「明日も来たい?」と息子に尋ねたら、何を当たり前のことを聞くんだという顔をして頷く。ええ、そうでしょうとも。知ってた。まぁそのために近くのホテルを押さえたんだしさ。

 

で、科学館を出て、電気グルーヴの年末映画の特典付き前売り券を買いに、笹島町のささしまライブまで足を伸ばして、それから栄に戻って、いつものように上ホル食べて。

栄の夜の街はハロウィンで賑わっていて、“びりびりに破れた服を着て顔や身体から血を流している”ゾンビ風の仮装の若いお嬢さん達の姿にぎょっとしたりして。

 

翌朝、ホテル起床。

そういや今朝はニンニンジャー仮面ライダーもなかったんだっけ、と思いながらのんびりと荷物をまとめ、9時前にはチェックアウト。

科学館は9時半開館なんだけどね、ホラ、前回の教訓があるからね、早めに行って並ばないとね。

 

なぜなら、ギネス認定【世界最大級のプラネタリウム】が見たいからね。

 

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シルバーウィークほどの混雑はないものの、やっぱり開館30分前でもプラネタリウムのチケット販売場所には既に長い列ができておりましたよ。

でもまぁ、無事にプラネタリウム観覧付きの入場チケットを買えました。大人800円、小学生はタダ。よっ名古屋市さん太っ腹!

 

で、ついに念願のプラネタリウムを見られたんですがね、いやーホントにでかい。子供の頃に広島のこども文化科学館でよくプラネタリウムを見たんですが、やっぱ規模が違うね。

しかも椅子が全席リクライニングの回転式。隣の席との間も広く空けてあって贅沢な気分。

プログラムは2本あって、一般向けのとファミリーアワー(小さなお子さま連れのご家族向け)のとがあるんだけど、まぁ息子がプラネタリウム初体験だからね、ここはファミリーアワーで。

『はるかなる星の世界へ』と題されたそのプログラムは、名古屋市の今夜の星空、そこに見える星座の数々の紹介から始まり、星の明るさや距離などを丁寧に教えてくれます。

その後、我々が住むこの地球を飛び出し、土星の輪くぐりを楽しみ、銀河系の全体を俯瞰し、暗い宇宙に浮かぶ数多の銀河の美しさに見惚れ、宇宙の果てまで飛び続けます。

そこからまた逆に地球へ向かって猛スピードで戻る。目の前に浮かぶ青い地球の美しさには、やはり何か胸の奥からこみ上げてくる感情がありますね。

いや、本当に素晴らしかった。このプラネタリウムなら、朝早くから並ぶ甲斐がありますよ。しかも小学生はタダだしね!!!!!

 

で、プラネタリウムの後はまた館内をぶらぶら。

一応、『極寒ラボ』の整理券の列に並んだけど直前で締め切り。うーん残念。次回こそチャレンジしたい(あ、また来るつもりなんだな私)。

で、お腹が空いたので館内のレストランでお昼ごはん。 

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↑『生命大躍進』展にちなんだ特別メニュー“イーダのバターチキンカレー”を注文してみる。クッキーで作られたイーダの顔が可愛い。カレーも美味しかったっすよ。

 

今回、私が気になった展示物は5階「宇宙のすがた」コーナーにある、スパークチェンバーと霧箱。これは何を観測する装置かというと、どちらも「宇宙線」を見るための装置なんですね。

今、こうしている間にも、私達の身体の上には宇宙のあちらこちらから放出された電子やら原子核からが降り注いでいるわけですよ。目には見えないんだけど。それをかすかな放電や霧という形で見えるようにしたもの。

じっと見てると不思議な気分になります。我々は常に宇宙と接しているんだなって。この身体を宇宙が貫いているんだなって。今この瞬間も、なお。

 

あと、じっと見てしまうものといえば、6階の「地下へ挑む」コーナーにある、日本地図の上に一定期間の地震の発生状況を表示する装置。マグニチュードの大きさを円の大きさで、震源の深さを円の色で表すもの。

ふと見たら、そこに展開されていたのが東日本大震災の時のデータだった。凄かった。あっという間に日本地図が大きな○で埋め尽くされていく。東北は幾重にも大きな○が積み上がっていき、その他の地域も意外なぐらいに大きな地震が発生してた。

見ているだけで身体が震える。日本列島は本当に断層の真上に立ってるんだって。どこで何が起きても不思議じゃないんだって。

ちなみにその隣には東北で採取された地下の断層のサンプルもあります。複雑にひび割れた断層。あらためてあの震災の大きさを感じました。

 

というわけで、もう何時間かけて見ていても「まだ見てないものがある」って感じなんですけどね、ホント、名古屋市科学館はオススメです。

何度も繰り返すけど、此処に2日間どっぷり入りびたってて、うちの息子にかかった経費(飲食費を除いて)『生命大躍進』展の500円しかかかってないからね。とんでもないコストパフォーマンスだと思わない????