たかが50ページ強の作品を書くのに半年以上かかるとか…………ッッッ!(-_-;)
まぁ「手が遅くなったなぁ」という反省は自分の胸の中にしまっておいて、ともあれ完成しました。はー終わった終わった。
ダイ王・上原編は犬ヶ岬編の番外編という位置づけで書いてたわけですが、爽やかカップルの青春物語という感じに、なんとか、仕上がった…の、かな?(自信ない)
というわけで、恒例の裏話でっす。
中盤の花火のシーンですが、以前、ヤクルトのマスコットのつば九郎がね、スコアボードの上に上がってイタズラしてる写真を見てね、そこから思いつきました。自由すぎるぜ、つば九郎。
作中の「クロちゃんペアシート」は、モデルとした神宮球場の「ポンタシート」というカップル向けの席をイメージしています。私は使ったことないんだけどね。
作中で語られる野球の歴史は、全てまるっきりのフィクションです。
でも実在の事件をモデルにした部分もそこそこあったりする。
そうそう、スワローズは地方に出て行けっていう議論が何回もあったよねー。仙台とか新潟に移転する話が何度も立ち上がってね。ま、結果的に仙台には楽天ができたわけですが。
あと、スワローズの親会社が健康飲料のヤクルトだから、クロウズの親会社も食品関係にしたいな、と思ってたら、ふと目に留まったのが某有名絵本の『カラスの○○○さん』(・´з`・)
つーわけで、ほぼダジャレ感覚で親会社は製パン業者さんになりました。でも調べてみると戦後に進駐軍から安い小麦粉が支給されてたとかゆーことが分かって、まぁあの時代ならこういう発想もアリかなって思ってクロウズの球団史を作っていました。
それから犬ヶ岬編を書いている途中で、レッドヘルメッツの君塚監督にすんごく興味がわいてきちゃってましてね。
あたしは捕手出身の監督が好きなので、君塚監督もタイタンズの大和田監督も元キャッチャーっていう設定なんです。
で、過去に実際にあった球界再編論争を覚えていらっしゃる方なら、当時スワローズの古田敦也氏が選手会長として毎日のように激論を交わしていた姿を思い出されるかと。
いやー、あたし古田敦也氏が大好きなんですよ。野球選手には珍しい眼鏡男子ということもあるけど、クレバーさと熱血さを兼ね備えている素晴らしい選手だと思うんですよねっっっ(*´ω`*)
しかし君塚監督のモデルが古田敦也氏だとするなら、どうやら過去に師弟関係にあったらしい大和田監督のモデルは野村克也氏なのかしら。下手なインタビューには答えてくれない完璧主義者、あ、そうね、確かにそうだわ。うん。
モデルといえば、執筆中に聴いていたのがもっぱら電気グルーヴだったもんで、ミリちゃん宅にしょっちゅう訪れる謎の中年男性・トクさんのイメージはピエール瀧氏。生け垣の向こうからぬーっと現れる感じ、なんとなく瀧っぽいっしょ。
で、そのイメージに引っ張られる感じで、いつの間にやらミリちゃんのお父さん・エキセントリック頑固オヤジのゲンさんは石野卓球氏のイメージになってしまったのでありました(;´∀`)
今は無きチームとして語られる「下関フィンバックス」は、昔あった大洋ホエールズのイメージです。現在の横浜ベイスターズね。
大洋ホエールズはもともと山口県下関市にあったんですよ。親会社は水産会社のマルハ。現在でも横浜スタジアムでマルハのちくわを売ってますが、それはホエールズ時代の名残なんですねー。
あ、それから序盤あたりにチラッと出ていますが、ゼ・リーグの正式名称はゼネラルリーグなんですね。なお、バ・リーグの正式名称はバラエティリーグ。
こーゆー小ネタの設定を考えるのはめちゃめちゃ楽しい。ほっとくと架空の球界のウィキを書きそうなぐらい、あれこれ考えちゃいますね(^_^;)
ところで、素直で可愛い弟キャラの陽ちゃんですが、書いてるうちに気づいたのは、この子、自分の両親について語りたがらないんですよね。
実は陽ちゃんのお母さんはもう病気も快癒していて、同じくバツイチの一般男性と再婚しています。陽ちゃんは定期的に連絡を取り合ってはいる、んだけど。
そのあたりの話題にはあんまり触れようとしないなって。さらにお父さんのことについては本当に他人事みたいに話す。どうやら何か根深いものがありそうです、上原くん。
その点、犬ヶ岬は、ありゃ陰気に見えるけど、中身は素朴だからね。
あんまり人前で話したがらないのは、中学で東京に出た時に「訛りを笑われたら恥ずかしい」って思ったことが始めで…あっどうしよう!やっぱあたしイヌちゃん萌え!(/\)
…それはさておき、まぁなんとか完成しました。気が向いたら手に取ってみて頂けたら幸いでーす!\(^o^)/オワタ!