つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

やわらかい三重県(1日目:鳥羽水族館)

仕事も一段落したし、息子も春休みだし、休暇を取ってどっか旅行に行きたいな、と考えたのですよ。

それで息子に希望を聞いてみたところ、「ぼくまだ行ったことない県に行ってみたい」と言うのです。

というのもですね、息子が学校の社会科の地理の授業で47都道府県を覚えるのに苦労してたもんで、参考になればと『うちのトコでは』を貸してやったのです。

 

そしたらコレにかなりハマりまして、日本地図はほぼ完璧に覚えられたうえに、各県の特産品とかにも興味を持ち始めましてね。で、もっと知りたい、と。

そう言われたら息子の学業意欲を増進したいと考えるのが親というものではないですか。

 

えーと。今までどこに行ったんだっけ、息子は?

 

住んでいる長野県と生まれた広島県以外に、えーっと、…

福岡県(門司港)、山口県(下関)、島根県(浜田)、兵庫県(甲子園)、大阪府(梅田など)、京都府(下京)、愛知県(名古屋など)、静岡県(伊豆など)に、…

神奈川県(横浜など)、山梨県甲府など)、新潟県(新潟)、東京都(上野など)、千葉県(美浜)、埼玉県(大宮)、茨城県(つくば)、宮城県(仙台)、か。

今のところ、18/47都道府県ね。やっぱ西日本少ないなー。九州とかめっちゃ行きたいのになぁ(←母ちゃんが)。

 

というわけで、この18県以外でどこがいいかなーと考えていたら、おお、そうだ、水族館クラスタとして見逃せないアレがあったじゃないか。

鳥羽水族館」。通称「とばすい」。老舗の水族館で、水族館ランキングでは必ず上位にランクイン。なんたって一番の売りが「飼育種類数日本一!」だもん。

三重県と聞いた息子、「愛知さんが大好きな“赤福”があるとこ?」と反応が良い(『うちトコ』で、伊勢銘菓の赤福餅はなぜか愛知県内のあちこちで売っている、というネタがあるのだ)。

ということで、旅行先は伊勢・鳥羽に決定。もちろん伊勢神宮にはお参りしなくっちゃね。図書館でこうの史代先生の『ぼおるぺん古事記』を借りてきて、予習がてら息子に読ませておく。

 

金曜日の朝、JRで茅野から名古屋へ、近鉄に乗り換えて特急で鳥羽まで一直線。それでも5時間かかったからやっぱり遠いね。

駅から海沿いの道を歩いて鳥羽水族館へ。長野県民気質がすっかり染みついている息子は、海を見ただけでもうすっかりウキウキです。

 

鳥羽水族館は、飼育種類数日本一という点もさることながら、“順路がない水族館”という特徴もあります。

建物自体は2階建てで、屋上プラス地下(少し)の館内を、好きなところからいくらでも、どんなふうにでも自由に行き来できます。

 

とばすいのイチオシといえばやっぱりジュゴンですかね。日本で展示されているのはここだけだそうです。

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他にも珍しい生き物がたくさんいて、真っ青なザリガニなんてのもいました。

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タッチングプールもあって、最近はどこの水族館にもあるけど、タコを触れるのは珍しいんじゃないかしら。めっちゃ吸い付いてきます。

あと、タッチングプールとは別の場所に、広場みたいになってるところがあって、そこの水路に大量のドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)が放流してあるのですよ。

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手を差し込むと面白いぐらい大量の魚が食らいついてくるので、ずーっとやってました。おかげでその後しばらく両手がスベッスベでしたwww

  

あと、やっぱりイセエビが大量に飼育されてました。

なんでも、イセエビの天敵はタコで、タコの天敵であるウツボと共生しているらしいんですね。ウツボはイセエビの殻を破れないんで安全なんだって。

そんなわけで、大量のイセエビとウツボがどっちゃり入った水槽があったんですが、これがもう、普段は恐ろしいウツボが哀れに見えるぐらいイセエビの横暴ぶりがすごい(;´・ω・)

歩く先にウツボが横たわっていても平然と踏む。ヒゲや足がウツボの顔に刺さっても一切気にしない。そしてウツボの腹の上で他のイセエビと喧嘩する(;´・ω・)

その間、ウツボはただやられっぱなしなのですよ。たまに口を開けるけど、その口の中にヒゲを突っ込まれても無抵抗。おい、それでいいのかウツボ( ̄▽ ̄;)

 

でも、この傍若無人な伊勢の王者にも、赤ちゃんの頃はあったのですね。

「へんな生きもの研究所」というコーナーがあって、ダイオウグソクムシやカワテブクロなどの面白い姿のものや、犬のようにワンワンと鳴くイヌガエルなどが展示されています。

で、その隅にある水槽に、透き通った小さな生き物――蜘蛛のような、未知の宇宙生物のような奇妙な姿の――がいて、何だろうと思ったら、これがイセエビの幼生(フィロソーマ)。

あの大きなイセエビからは想像もできない弱々しくて細く小さな姿には、そうと知ってもなかなか理解できなかったですね。

 

あとは、海獣のショーも人気です。

セイウチふれあいタイムを見てきました。体重500キロの巨大なセイウチ(女の子)が、シャボン玉を吹いたり腹筋運動をしたりと、せいいっぱい楽しませてくれました。

ホントに、順路がないというのは嬉しいもので、好きな場所を好きなだけ何度でも眺めていられるというのはなかなかの贅沢。

そうしているうちに閉館時刻の5時が来て、とばすいを後にしました。

 

***

 

さてと、ちょっと早いけど晩御飯にしたいな。

ってか、せっかく伊勢に来て、さっきまでさんざん眺めていたから、そりゃもうやっぱりイセエビが食べたいっすね。

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鳥羽駅近くの食堂に入って、イセエビのお造り定食を注文。すると生け簀まで連れて行かれ、どの海老にするかと聞かれました。選んだ海老の重さで料金が決まる仕組みなんだって。

目を引く大きいのは8千円ぐらいだとかで、さすがに贅沢はできないので、小さくて元気の良いのを掴みだしてもらって、重さを量ったら2800円。わー、小さくても良いお値段だこと(;^ω^)

出てきたお造りは、やっぱり小さいので身はほんのちょっぴり。でもプリップリで甘~い!美味しいぃぃぃ(*'ω'*)

…と思ってたら、普段は「エビ嫌~い」と見向きもしない息子が、「一口ちょーだいっ♪」と箸を伸ばしてくる。おい、やめろ、ただでさえちょっとしかないのにぃぃぃ。

「うわー、美味しいー、お母さん、イセエビ美味しいね!」

………え、ええ、そうでしょう。そうでしょうとも( ̄▽ ̄;)

 

***

 

JRの鳥羽駅から二見浦駅に移動して、夫婦岩近くのホテルにチェックイン。

このホテルを選んだ決め手は、館内に温泉があって、しかも自由に貸し切りできる家族風呂が5つもあるってこと。

そんなわけで、さっそくひと風呂借りて、息子と一緒にのんびりお風呂。息子は今はまだあどけないけど、今度からは5年生。母子でお風呂に入るのはこれが最後かなぁ。

お風呂の後はテレビでカープの開幕戦を観戦。大瀬良くんはすっかり名実ともにカープのエース。ジャイアンツに移籍したマルを相手に、堂々たるピッチングを見せてくれました。よしよし。