つれづれぶらぶら

「予告先発」という単語を見て胸がトゥンク。ついに始まるのね……!

やわらかい三重県(3日目:伊勢シーパラダイス)

最終日は早朝に強い雨が降って、ありゃ、なんで息子と旅行に行くと必ずどっかで雨が降るなぁ、と思っていたら、出掛ける予定の9時前には止んだので一安心。

ホテルをチェックアウトして、昨日と同じように、海岸沿いの二見興玉神社の参道を歩きます。風がめっちゃ強くて、海には一面に白波が立ってる。

夫婦岩の前を通り過ぎると、その向こうには「伊勢夫婦岩めおと横丁」という名の観光施設があります。お土産屋さんやレストランが集まったショッピングモールです。

その一番端にあるのが、「伊勢夫婦岩ふれあい水族館 伊勢シーパラダイス」

 

事前にあまり情報を仕入れてこなかったので、ぶっちゃけ、この手の“ローカル観光地の商業施設併設の水族館”ってイマイチだったりするよなぁ、なんて思ってました。

すみません。シーパラなめてました。面白かったです。ごめんなさい。

いや、建物の見た目がイマイチ古くさいのよ。昭和の匂いがするっていうか。やたらと大掛かりな熱帯植物園っぽい内観といい、イルカショーのステージの文字といい。

まぁ、実際、昭和41年創業だというから、その印象は間違いじゃないわけね。ただ、ハード面は古くても、問題はコンテンツが面白いかどうか、です。

で、結論から言うと、コンテンツがしっかりしてた。館名のとおり“ふれあい”を重視していて、セイウチ、カワウソ、トド、アシカといった海獣類をメインに押し出してます。

なんと、全国の水族館が参加して開催する「カワウ総(ソゥ)選挙」で第1回・第2回ともに第1位、「ヒレアシ甲子園」でも優勝、という3冠獲得の偉業を達成。

私が知らんかっただけで、海獣クラスタの間では絶大な人気を誇る水族館なんだとか。ははーーー。失礼しました。

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ふれあいイベントも定時に行われているんだけど、すごい行列だったんでそちらは諦め。うちの息子はイルカとキャッチボールがしたくてたまらない様子。

プールに2頭のイルカがいて、ボールを1個ずつ持っているのね。それで、イルカの“機嫌が良いと”、イルカがボールをプールの外にいるお客さんに投げてくれるわけ。

それを投げ返すと、器用に口でパクっと受け止める。で、“その客のことを気に入ると”何度でも投げてくれる。ただ、その客の投げ方やタイミングがつまんないと鼻を鳴らして行ってしまう。

機嫌が悪いと、ずーーーーっとイルカが壁に向かってボールを投げる“イルカの壁打ち”をひたすら見させられる羽目になるわけです(;^ω^)

息子にも何回か投げてくれたけど、うちの子、運動神経悪いからひょろひょろ球しか返せなくて、思いっきり鼻を鳴らされてましたわ(;^_^A

 

魚の展示のほうも、規模は小さいながらも、色々と工夫が感じられました。

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愉快な手書きポップがあったり、日本一のご長寿ノコギリエイがいたり、ソファやコタツにごろごろ寝そべりながら回遊水槽を眺めていられるエリアがあったり、「みそぎフィッシュの足湯」と称して、ガラ・ルファ(ドクターフィッシュ)の水槽に足を浸すコーナーがあったりします。

この足湯は子供たちに大人気で、うちの息子もなかなか出ようとしませんでした。私も入りたかったけど、まぁ、こういうところは子供たちを優先せんとね。

 

古い施設の中に、一か所だけ真新しいエリアがあって、そこは翌日の4月1日にオープンする「ふれあい魚館」。

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人間が一方的に魚を触る「タッチングプール」とは違い、魚のほうからも人間にかかわってくるようなインタラクティブな施設を目指しているとのこと。

今日はそのプレオープンということで、ふれあいイベント自体はないものの、水槽は眺めることができました。そこかしこからスタッフのやる気がびんびんに伝わってきて、オープンが楽しみです。

 

予想以上に(失礼な)楽しかったのですが、そろそろ電車の時間が迫ってきたので、後ろ髪を引かれつつ退館。

 

 

***

 

二見浦駅へと歩きながら、あっ、そういえば、もういっこ気になってたものが残ってたんだった、と親子ともども思い出しました。

それは、二見浦駅の前にある「御福餅本家」。

最初の日に二見浦駅に着いた時から気になっていて、調べてみると、赤福によく似た…っていうか、そっくりの餡ころ餅。

ただ、ネットの情報では「よく似ているけど微妙~に違う」とか「私は赤福より御福のほうが美味しいと思う」とか色々書かれていて、ううう、どんな味なんだ、と思っていたわけ。

それで、電車の時間まで少しだけ余裕があったので、御福餅本家に入ってみました。御福餅2つと煎茶で210円。見た目もお値段も赤福と同じ。

ただ、口に入れてみると、こっちのほうがわずかにザラッとしていて、小豆の味がより強く感じられました。昔、お祖母ちゃんがおうちで小豆から作ってくれたぜんざいの味を思い出す感じ。

甘さは控えめで、塩味もしっかり利いていて、赤福同様、こちらもペロッと食べられました。息子の出した結論は「どっちも美味しいね」。うん、そうだね。

お金を払って出ようとしたら、息子が目ざとく何かを見つけて、これも買うてくれと言う。見ると、「お福アイスマック」なるアイスバー。まぁ、今日は暑いし、アイスもいいか。

で、さっそく駅のホームで電車を待つ間に、食べてみました。

井村屋のあずきバーみたいなもんかなと思っていたら、これがねー!予想外に!美味しかったの!

あずきバーなのにそれほど硬くなくて、ほろほろとほどけるこし餡の味わいが、まんま、さっき食べた御福餅そのまんまの味で!美味しかったぁぁぁー(((o(*゚▽゚*)o)))

ちなみに、アイスマックのマックって何やねん、と思ったら、“Merchant Azuki beans Candy”の頭文字だと…( ̄▽ ̄;)ソ、ソウ…

 

***

 

伊勢市駅に着いて、さて何かお昼ご飯を食べよう、と思ったら、息子が「きのう食べた巾着のうどんがまた食べたい」と主張するので、またもや「やとや」へ。まぁ、私も食べたかったし。

巾着うどん2つと、サメひれ串、あおさ汁を注文。あおさ汁は、アワビの出汁で作った旨味たっぷりのお吸い物で、めっちゃ美味しかったです。

それから、さっき御福餅とアイスマックを食べたばかりだというのに、息子ったら、赤福ぜんざいが食べたいと言う。なにしろ餅が大好物なんよ、うちの子。

ってなわけで、外宮の鳥居の下にある赤福の店でぜんざいを食べました。この3日間でひたすら餡こばっかり食っとるがな。

 

*** 

 

というわけで、伊勢・鳥羽をたっぷり堪能した3日間でございました。

で、息子に伊勢の感想を聞いたところ、「やわらかいものがいっぱいあった!」ということでした。

伊勢うどんに、赤福御福餅、あと2日目の晩にレストランで食べた松坂牛のハンバーグも柔らかくて美味しかったなぁ。

鳥羽水族館の自由さとか、伊勢シーパラの手作り感とか、お伊勢参りの誰でもウエルカムな感じとか、全体的におおらかでのんびりとした雰囲気が良かったなぁ。

そんなわけで、勝手に三重県のキャッチフレーズとして「やわらかい三重県」というのをうちの息子が提案いたしました。よろしかったらお使いください、三重県の観光課の方。謝礼はアイスマックでいいですけん。えっへっへ。