息子が赤ちゃんの頃から、旦那と「いつか家族で沖縄に行こうね」って約束してたんですよ。
私は独身時代に三度行ってるけど、旦那は行ったことがない――そして長野県民にとって“海”は最高の憧れである――ので、あの綺麗な青い海に連れてってあげたくてさ。
でも幼児のうちは飛行機に乗せるのも一苦労だし、ろくなアクティビティも体験できないから、小学校の高学年になるまで待ってたわけです。
そんなわけで、去年の10月に旅行代理店に行って、来年のGWの沖縄旅行のスケジュールを組んでもらってたんですね。
ただ、その時点では改元に伴うGW10連休は知らされてなかったんで、5月4日~6日の二泊三日というコンパクトな計画になったんです。
せっかく大金はたいて沖縄に行くんだからもうちょっとゆっくりしたいなぁ~とは思ったんだけど、仕方ないよね。
(※ただし、後で聞いたところ、10連休の発表後に旅行の申し込みが殺到し、あの時点でなければ取れなかっただろうとのこと。そういう意味では幸運だったかな)
沖縄行きの飛行機は4日の早朝に羽田を発つので、その前日の3日の午後に羽田空港近くのホテルにチェックイン。
その日は他に予定もないので、羽田空港に下見に行って、翌朝の手続きとか保安検査場の注意事項とかを確認して、早めに就寝。
翌朝はまだ日も明けやらぬ4時起床。かーなーりー眠いが頑張る(←これ伏線。のちにこれがある予定に影響を及ぼすことに…)
ホテルの無料送迎バスに乗って羽田空港へ。昨日しっかり下見をしておいたおかげで、保安検査もすんなりスルーして、6時過ぎの飛行機に乗って沖縄へ。
ちなみに、旦那と息子にとっては初の飛行体験。旦那はともかく、ビビリ体質の息子がおとなしく飛行機に乗っていられるのか内心不安でございました。
しかしまぁ、最初のうちこそ身を固くしていたけど、すぐに旦那と一緒になって「八ヶ岳が見える」とか「伊勢のあたりだね」とか言い合ってましたがな。
2時間ほど(+約30分遅れ)で那覇空港に到着。
空港の売店で美ら海水族館のチケットを買ってから(今日は小中学生は無料デーとのこと、ラッキー♪)、レンタカー屋で車を借りて、高速道路を北へ、美ら海水族館を目指す。
時は既に昼前。そういえば今日は何も食べていなかったわと気づき、途中のPAで沖縄そばを食べました。相変わらず沖縄の料理は味が薄いね。長野の濃い味付けに慣れるとなおさらそう感じます。
GW真っ最中とあって、予想はしていたけど、道は大渋滞。高速の出口から名護市街地を抜けるあたりまでのろのろ運転で旦那がイライラし始める。
ようやく美ら海水族館に着いたと思ったら、今度は駐車場が満車でなかなか入れないと来たもんだ。こういうストレスって地味に体力と気力を奪うよねぇ(←伏線)。
まぁ、何はともあれ着いた着いたぞ美ら海水族館ーーーー!
既に当初の予定時刻を2時間も過ぎてしまったので、息子には申し訳ないけどちょっと駆け足ぎみに。
美ら海水族館の目玉といえば、何といっても日本最大にして世界第3位の大きさを誇る超巨大水槽「黒潮の海」総水量7500㎡。
2頭のジンベエザメとナンヨウマンタを中心に、数多くの回遊魚が悠々と泳ぐ壮大な眺めには何度見ても圧倒されます。
……って、あれ?前に見た時よりジンベエザメの数が減ってるような……(;^ω^)
と思ったら、どうやらジンベエザメの繁殖を意図して、雄雌1頭ずつにしたんだって。他のジンベエザメは別の水槽にいるそうです。なーるほど。
巨大水槽を眺めながら、併設されたカフェでティータイム。優雅なひとときなんだけど、何しろ混んでるからちょっと落ち着かないね(;^_^A
他にも美しいサンゴ礁水槽や、サメについて詳しく調べることができる部屋など、色々と見どころがあるんだけど、混んでるのと時間が足りないのとで流し見程度。うーんもったいない。
美ら海水族館を出たら、恩納村のリゾートホテル「リザン シーパークホテル谷茶(たんちゃ)ベイ」へ。
ちなみに“リザン”っていうのは琉球王国時代の偉人「謝名親方 利山(じゃなうぇかた りざん)」にちなんだものなんだってさ。
ホテルにチェックインしたら、マリンカウンターで翌朝のアクティビティを手配。
そう、せっかくの沖縄の海だもん、マリンアクティビティを楽しみに来たに決まってるじゃないのさ(*'ω'*)
潜水系のアクティビティの中でも、特別な技術を要しない「マリンウォーク」がいいなってことで、せっかくだから時間を目いっぱい使いたいと思って、翌朝8時出発便を予約(←伏線)。
へっへっへ。明日は朝っぱらから熱帯魚と遊ぶぞーぅ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
しかし今日の予定はまだこれで終わりではないのだ。
部屋に荷物を置いたら、急いでホテルを飛び出し、北谷町の美浜アメリカンビレッジへと一路南下。
何かというと、私の好きなミュージシャンの「りんけんバンド」のライブを聴きに行くのだ。7時からのライブの予約を入れてあるのだ。
しかしながら、嗚呼やっぱり道が混んでいる。ようやくアメリカンビレッジに着いたと思っても、嗚呼やっぱり駐車場が空いてない。イライライライラ。(←伏線)
ようやく駐車場が空いた時には既にライブが始まっちゃってる。急げや急げ。
りんけんバンドは、照屋林賢&上原知子の夫妻を中心とし、琉球の言葉と音楽を生かしたサウンドで1980年台から活躍しているバンド。
私はといえば、学生時代、兄貴に初めてライブハウスに連れていってもらって聴いたのがりんけんバンドの音楽なわけで、そういう意味ではずいぶん長いこと聴いてることになります。
なお、息子はもう覚えていないけれども、赤ん坊の頃、あやす時にかけていたCDがりんけんバンドだったので、おそらく息子の脳細胞のどこかにも隠れているはずなのよね。
そのりんけんバンドの活動拠点が此処アメリカンビレッジの「カラハーイ」というライブハウス。
沖縄料理やドリンクを頂きながら、素敵な音楽を楽しむことができます。
漁師たちの生き生きとした漁の様子を描くアップテンポなナンバー「サバニ」や、上原さんの麗しい声を存分に堪能できる「ふなやれ」といった名曲の演奏と、楽しいトーク。
林賢さんの「琉球の言葉で伝える」というこだわりが東京のレコード会社に理解されず、何度も「標準語で歌詞を書け」と圧力を受けたそう。
でも中学校の教科書に、「春でぇむん」の歌詞が掲載されたらレコード会社の態度が変わったとかwww
また、メンバーの衣装はすべて上原さんのお手製。ことに、上原さんの衣装は手縫いの刺繍を施した琉球王朝の伝統衣装。でも「他のメンバーのはミシンで縫いました」と上原さんたらwww
また、じゃんけん大会や、みんなで踊ろうコーナーなんかもあったりして、笑いのたえないひとときでありました。ぽんぽんぽん♪ワタぽんぽん♪
店を出た後、明日の朝は早いから、朝ご飯は部屋でさっさと食べちゃおうね、とスーパーに寄っておにぎりを買い、ホテルに戻ったら時計の針は10時をとっくに回ってる。(←伏線)
明日は早いから早く寝なくちゃ、と風呂にサッと浸かり、ああ、今日は長い一日だったな……とベッドに倒れこんだところまでは記憶がある、の、でした…………
(⇒「後半」に続く)