つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

広島2019⑤:そのほかのあれこれ

例年のことだが、私の数少ない親友たちは今年もわざわざ私のために時間を割いてくれた。本当にありがたい。

 

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息子を両親に預けて、小学校からの幼馴染のSちゃんと居酒屋へ行った。

お酒をちびちびやりながら、お互いの近況という名の愚痴を交わしつつ、あんなこともあったねーなんて昔話に花を咲かせる。

で、どんな話の流れでそうなったのか分からないのだが、以前、トミーの日記で話題になった「付き合うならどの数字がいいか問題」を彼女にぶつけてみた。

「ええー?何それぇ。考えたこともないわー」と苦笑する彼女に、私が考えるそれぞれの数字の持つ「人格」を説明する。

 

「1」はリーダーの中のリーダーで、責任感も強いけど融通も利かず、基本的に俺様で他人の意見は聞かず、頼りにはなるけど鬱陶しい。

「2」はサブ、絶対に1の前に出ようとしない、でも実質的には1を上手く操縦している陰の実力者。野心をうまく隠している。

「3」は明るく陽気な人気者。屈託がなく、1の命令であっても「ふーん、でもこっちのほうが効率いいじゃん」とか平気で断っちゃう、でも人望はある。

「4」はおとなしくておしとやか、繊細で仕事が丁寧。でも心の奥には鬱屈したものを抱えていて病みやすい。

「5」は筋肉バカ。他人の気持ちを推し量る繊細さはないが、表裏のない性格で、喧嘩をしてもすぐに元通り。自分の世界を持っていて、独りでも全く平気。

「6」は陰気。いつも下を向いている。自分に自信がなく、決して出しゃばろうとはしないが、職人肌で物事はそつなくこなす。

「7」はアイドル気質。魅力的で能力も高く、目上の人の前では可愛くふるまう“ぶりっ子”。愛されることに慣れている。でもプライドは人一倍高い。

「8」は全てを達観した菩薩様のような存在。過去に色々な数字を経て、紆余曲折の末に8の境地に辿り着いた。リーダーではないが、誰からも頼りにされる存在。でぶ。

 

「おもろー!なんか分かるー!」と喰いついてくれるSちゃん。「別れた旦那がまさに1じゃったなぁ。そういうのが魅力的に見えた頃もあったんよねぇ…」と苦笑い。

小学校の頃のSちゃんは“僕らのクラスのリーダー”で、彼女の周りにはいつも皆が集まっていた。「アンタはまさに3じゃったよねぇ」と私が言うと、「そうかなぁ」と笑う。

「今、付き合うんなら絶対に5じゃねぇ」と、彼女。「もうこの年になって、1とか3とか7とかは面倒。自分の世界を持っている5が一番楽じゃと思う」

「ほうじゃろ?ウチも5がええと思うんよ」おお、意見が一致したぞ。

「でも理想は8じゃけどね」「分かる。でも相手が出来すぎで、なんか付き合っていくうちに申し訳なくなりそう」「それそれ」

「ウチの会社の新人がまさに7なんよ。ほんまムカつくんじゃ」「あー。でも本当に7なのかな。案外6かもよ?」「そうかなぁー?」

…などと、数字を肴にかなり盛り上がってしまった。彼女とは性格がかなり違うのに、ずっと親友でいられる理由はこういうとこだと思う。

 

ところで、彼女との会話でも合意が得られなかったのは「9」であった。

私が持つ9のイメージは、控えめで地味(6とは兄弟である)だが人当たりは悪くなく、集合写真ではいつもカメラを押す担当、という感じなのだが。

しかしSちゃんは、天衣無縫で愛される末っ子キャラというイメージを持っているようだった。

旦那とこの話をした時にも9のイメージだけが割れたし、9というのはそういう多面性のあるキャラなのかもしれぬなぁ。

さらに、「0」は私にとってもSちゃんにとっても「謎」というイメージなのであった。ちなみに、うちの息子は母親の私から見ると0っぽい。未だにヤツの性格が読めぬ。

彼女はこの話題をかなり面白がってくれて、ケラケラ笑いながら、「アンタさ、これ、絶対に小説にしんさいよ。おもろいけん読ませてぇね」と約束させられてしまった(;^ω^)

 

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Mさんとは、由宇観戦とはまた別の日に、焼鳥屋チェーンの「カープ鳥」でカープの1軍の試合をテレビ観戦した。

今年は、Mさんと私の共通の友人であるYさんも一緒に。もちろん3人とも熱狂的カープファンである。

試合開始時刻の18時に店で集合して、各自準備してきた贔屓の選手のユニフォームを着用し(もちろん私は永川投手)、焼鳥を頬張りながらテレビを見つめる。

 

カープ鳥は、焼鳥の種類がカープ選手の名前、お酒の種類が球種の名前で言い表されるのが特徴で、「曾澤3つと坂倉3つ、あとスライダーお替わり」なんて感じで注文する。

ちなみに、曾澤は砂肝、坂倉はエノキのベーコン巻き、スライダーは生ビールのことね。

なお、この日は食べそびれたが、後日、Mさんから「焼きたての緒方監督がめっちゃ美味しい」との情報を頂いた。あ、ハツですハツ(心臓)。まさか緒方監督を焼いたり喰ったりはしませんて。

 

この日(8月13日)の試合は、ジョンソン投手が先発で、ハイペースな投手戦の展開だったので、こりゃ今日は早く終わりそうじゃなぁ、と思っていたのだが。

しかし同点のまま試合は延長に。カープジャイアンツもあと1本が出ないという焦れる試合展開で、こりゃあ帰るに帰られんじゃあないか、なんとかしてくれぇ、と思うのであった。

最終的には磯村捕手がサヨナラヒットを打って、店内は歓喜の嵐。しかし帰りの電車の時間が迫ってきているゥゥゥということで、急いでお勘定を済ませて広島駅へ走る私達。

でも、MさんやYさんのような濃いカープファンとお喋りしながら試合を見るのはすっごく楽しかった。

今はマツダスタジアムのチケットが取れんけど、カープの人気が低迷してガラガラになった頃に、カープ婆ぁ3人揃って球場に行こうや、カープうどん食べよう、と誓い合ったのだった。

 

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また別の日、たまたま立ち寄った郊外のスーパーで、カープのOBで野球解説者の安仁屋宗八さんと大野豊さんのトークショーをやっているのに遭遇した。

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安仁屋さんは沖縄県民初のプロ野球選手で、現役時代はジャイアンツキラーとして活躍した投手。今はまるでサンタクロースのような風貌で、カープ愛あふれるお喋りに定評がある。

大野さんはカープ黄金期の名投手。島根県の信用金庫の軟式野球部からテスト入団したという異色の経歴で、グッと沈み込むようなピッチングフォームは誰もが一度は真似をしたものだ。

今季の失速をどう思うか、誰がキーパーソンとなり得るか、抑えは誰にやらせるべきか、など、カープファンなら誰でも気になってたまらない問題にズバズバ答えていらっしゃった。

安仁屋さんは今季不調の田中広輔を高く買っていて、現状は新人の小園選手にスタメンを奪われているけれども、もう一度奮起して頑張ってほしい、と何度も力説していらっしゃった。

(※しかしこのトークショーの後日、田中広輔は膝の手術のために1軍を離脱してしまい、今季の活躍は不可能となってしまったのだった。嗚呼…)

大野さんは抑え(クローザー)の難しさを説き、中﨑投手が3連覇の間にどれだけ消耗したかということ、フランスワがいくら良い投手だと言っても重責のかかる抑えはすぐには務まらないものだ、と。

現場を経験した人の言葉はいちいち重みがあり、はたで見てるファンの考えとはずいぶん違うもんなんだなぁ、と思った。もう少しおとなしくしとこ。

 

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他にも色々とやりたいようにやらせてもらって、今年の帰省もとても充実した有意義なものになった。お好み焼きもたくさん食べたし。

少しだけ気がかりなのは、父の体調が少し良くなかったので、いつものような旅行やドライブなどは控えた。とはいえ近所の交通公園などには一緒に遊びに行ったけどね。

まぁ、やっぱり今年も広島の街は赤く、どこへ行っても「それ行けカープ」が流れているのは変わらなかった。

また来年も帰れたらいいな。両親も友人たちも元気で、そしてカープもいつまでも広島の街にありますように。どうもありがとう!