つれづれぶらぶら

カセットテープミュージックで久々に「レインダンスが聞こえる」を聴いた。こんなカッコいい曲だったかな。懐かしいな。

マスクホルダーを作ってみた(試作編)

長かった梅雨もようやく明けて、ついに本格的な夏がやってきた。

暑い暑い。今年はそれに輪をかけて、マスクで蒸れた顔が熱い。

感染予防の観点から考えれば不織布マスク(いわゆる「紙マスク」)のほうがいいのだろうが、紙マスクは熱と蒸気がこもって苦しいし、眼鏡も曇る。ちょっと値崩れしてきたとはいっても、まだまだ高価いもんだし。

そうなると、この夏は布マスクで過ごしたい。前に姑が作ってくれた布マスクに加えて、夏用浴衣生地で作ったマスクも買ってきた。シャリシャリした肌触りが快い。

とはいえ、厚生労働省が指摘するとおり、ずっとマスクつけっぱなしだと今度は熱中症が怖い。通勤中の歩行時や、デスクで一人で仕事している時(隣の席とは離れている)はマスクを外していたい。

で、だ。皆さん、外したマスクって、どうしてます?

机の上にべろーんと置いておくのは不衛生だし見苦しいし、男の人がよくやる「顎マスク」はいかにも品が悪い。というわけで私はいつもポケットにしまっていたんだけど、ポケットの中ってスマホやらハンカチやら小銭やらが入っている時もあるもんで、なんとなく衛生面でよろしくない気がする……。

裁縫が得意な姑は、布製の「マスク入れ」を自作してカバンに入れてる、ってことで、そうだよなぁ、やっぱりマスク専用の保存用具があったほうがいいよなぁ、って考えていた。ただ、オフィスワーカーとしては、いつもカバンを持ち歩いているわけではないし、姑のマスク入れはポケットには入りそうもない大きさだった。

できれば、もっと小さくて、いつも身に着けていられて、そして身に着けていることが気にならないもの。オフィスでも違和感がなくて、できればスタイリッシュでシックな感じのもの。そういうマスク入れ、ないかしら……。

 

ないなら、作ってしまえばいいじゃない。

 

そこでヒントになったのが、IDカードだ。今や多くのビジネスマンにとって、首からストラップでIDカードをぶら下げるのは当たり前の光景になっている。だったら、マスクも首からぶら下げちゃえばいいんじゃない?

そのアイディアは他の人も思いついているらしく、マスクのゴム部分にストラップを繋いで、外している間は胸元でマスクをぶらんぶらんさせておけばいいじゃない、という意見がいくつかネット上で見つかった。だが、マスクそのものが剥き出しでぶらんぶらんしているのはやっぱり不格好だし、女性のマスクは結構汚い(口紅やファンデで汚れている)ので、あまり他人様に裏側を見せびらかしたくはない。

だとすると、マスクは畳んでおきたい。剥き出しじゃなくてやはりホルダー的なものに収納して人目につかないようにしたい。

マスクをどう畳む?姑のマスク入れは二つ折りだった。でもあれじゃ大きすぎる。

それじゃ三つ折りならどうだろう。いや、待てよ、立体裁断のマスクは中央に折り目があるから、三つ折りだと綺麗に畳めないぞ。

うーん、そうなると四つ折りが現実的か。四つに畳んで、縦長にしたマスクを、どうやってストラップに繋ぐ?

素材は何がいいか?布だとどうしても「おばちゃんの手芸品感」が出てしまいそうだし、日々のお手入れが面倒だ。ビジネスシーンで高級感とスタイリッシュさを追求すると皮革とかアルミとかがいいけど加工が難しいし、何よりコストがかかる。それに重さも気になるし。

軽くて、薄くて、安くて、加工が簡単で、汚れたらサッと除菌ティッシュか何かで拭けて、ビジネスシーンで違和感のないもの……、そんな都合のいい素材が……、

 

あ。あったわ。

 

「ないなら、作ってしまえばいいじゃない。」から「あ。あったわ。」までが、私の仕事帰りの電車の中での思考過程。そして閃いたら、おうちに帰って、とりあえず晩御飯の支度と食事とお風呂を済ませて、よーし、よぉぉーっし、頭の中のイメージが消えないうちに、試作、しちゃうぞぉーっ!

で、使う素材は、クリアファイルだ!

あの、ぺらっぺらのプラスチックが2枚重ねになってて、その間に書類を挟んで保存するやつ。今やどこのおうちにも必ず何枚かはあるでしょ。お役所とかから重要な書類をもらう時にはこれに挟んでくれてあったり、あるいは企業の宣伝とかイベントの記念品なんかに、カラフルに印刷されたクリアファイルが配られたりする。そんなわけで、うちにも使ってないクリアファイルが何枚もあるのだ。これで試作品を作ってみよう。

あくまでも「試作」なので、設計図なんかは作らない。失敗したらまた作ればいいだけだもん。頭の中のイメージに沿って、とりあえずクリアファイルを適当な大きさに切って、底を横に折って、縦に四つ折りしたもの(=零号機)があっという間に完成した。

この零号機に愛用の布マスクを挟んでみる。むむ、布マスクの厚みのせいで綺麗に畳めない。ストラップをつける穴をどこに開けるかが分からない。むむ、困った。

困ったときは、旦那に相談しよう、が私の信条。

零号機を旦那に見てもらい、問題点と、私が理想とするイメージとの両方を伝える。さすが職人だけあって、すぐにいくつかのアイディアが出てくる。零号機をいじくって、色々と2人で試してみる。

ストラップを通すためには「耳」となる部分が必要だ、という意見。

厚みが出てしまう問題は、クリアファイルの切り方を工夫すればある程度は解消するが、やはり何かできっちり閉じる装置が必要だろう、とも。その旦那の意見に対して、「そういえば前に、百均でネオジム磁石(超強力マグネット)買ってあったわ…」と、引き出しを漁り始める私。

そして、実験を繰り返してボロボロになった零号機を基に、新たにクリアファイルから切り出して作った「初号機」が、こちら! 

f:id:sister-akiho:20200805224446j:plain

あくまでも試作品だから、多少の粗さは大目に見ていただきたい。磁石はセロハンテープで雑に貼っつけてあるだけだし、ストラップを通す穴もちょっとカッターで切り過ぎたのでセロハンテープで雑に補強してある。だが、まぁしかし、とりあえず分かっていただけるだろう、これが「めっちゃ簡単に作れる」ものだということが!

シールは、とりあえず殺風景なのをごまかすためと、実際に着用して表裏がどう見えるのかの実験用に、違う柄のものを貼ってある。

で、これを裏返して、その上に外したマスクを裏向きで置いて……、

f:id:sister-akiho:20200805193639j:plain

底の爪部分を折ってマスクに被せ、マスクが下に落ちないように固定する。

f:id:sister-akiho:20200805193620j:plain

両側の羽と一緒にマスクを折って…

f:id:sister-akiho:20200805193655j:plain

さらに真ん中から折って、両側の超強力磁石でカチッと止める。上の穴にストラップの端を取り付けたら、完成~~~!

で、マスクホルダーの上部には隙間があるので、マスクを取り出す際には、

f:id:sister-akiho:20200805193705j:plain

上からサッと引き抜けばいい。すぐに出せて簡単。

なお、実際の着用時に、顔につけているマスクをしまいたいなーと思ったら、ストラップを外して全て開き、ホルダーを顔のマスクに被せるようにして耳からマスクの紐を外せば、マスクの表面にあまり触らなくてもマスクがしまえる。

とりあえず、昨夜この初号機を作ってみて、今日1日実際に使ってみた。今のところ不具合や気になる点はなかったが、あと2日このまま使ってみよう。そして3日使ってみて「これは使える」と思ったら、盆休みの間に、綺麗な素材を買ってきて、ちゃんと型紙もおこして、完成品を作ってみようと思う。はてさてどうなることやら。

なお、このアイディアがもし良いんじゃないかと思う方がいらっしゃいましたら、どうぞご自由に活用してください。許可も連絡も不要だよ。暑い夏を皆で工夫して、少しでも楽に乗り切りましょー!(*^▽^*)