つれづれぶらぶら

栗林くん早や6セーブ目。うふふ。

『きみと、波にのれたら』

ちょっとね、喉の具合がよろしくないのですよ。

ってうっかり言っちゃうと、「ざわ…ざわ…」ってなるじゃないですか今日び。

とはいえ、私は花粉症持ちで、この時期はいつもこんな感じ。症状自体は軽いんだけど過敏性が高いらしくて、ちょっとでも花粉が飛び始めると鼻が詰まってしょうがない。そのせいで、寝ている間に口呼吸になるので喉が荒れてしまう。それでつい咳払いをしてしまうんだけど、すると周囲の視線が一斉に集まるのを感じてしまう。うーむ。困ったもんですなー。

というわけで、今日は買い物を旦那にお任せして、私はマスクしてのんびりおうちで過ごしてました。あ、旦那が「のどぬ~る ぬれマスク就寝用」を買ってきてくれた。今夜はこれを試してみようっと。

 

で、家でボーっとお利口さんに過ごすというのも退屈なもんで、何か映画でも観ようかなと思って、ネットフリックスを起動してみたら、お、湯浅政明監督の『きみと、波にのれたら』が配信されておるではないか。


『きみと、波にのれたら』WEBスペシャルPV

公開当時、映画館に観に行くかどうかで悩んでて、悩んでいる間に公開が終了してしまって結果として見そびれたという作品。いや、何で悩んでいたかというと、こういった予告映像を見る限りにおいて、何というか、その、………リア充爆発しろ!というか、長年培われた非モテヲタの感性が「こんなキラキラしたもん見たらあかん」と警告を発していたので、うっかり映画館内で暴れたらいけないなと自制しておったのです。

でも、ま、自宅なら暴れても誰も困らんやろ。旦那と息子から白い目で見られることぐらいはいつものこっちゃ、よし観よう。

 

物語は、サーフィンが好きな「ひな子」が、ある日、無許可花火による火災に巻き込まれ、消防士の「港(みなと)」に救助されることから動き始める。しかし、どうやら港はそれ以前からひな子を知っている様子。

ひな子は港にサーフィンを教え、幾度もデートを重ねるうちに、2人は強く惹かれ合い、ずっと一緒にいたいと感じるようになる。

しかし、その幸せは長く続かなかった。一人で冬の海にサーフィンに出掛けた港は、溺れた人を助けようとして命を落としてしまう。

その死を受け止められないひな子は、ふと、コップの水の中に港の姿を見る。どうやら、2人でよく歌った歌を口ずさむと、水の中に港が現れるようだ。そのことに気付いたひな子は、水筒やスナメリ型の浮き輪を持ち歩き、前と同じように港とデートする。しかしひな子のそんな行動は、周囲からは奇行としか見られない。

港の妹・洋子や、新人消防士の山葵の説得によって、少しずつ港の死を受け入れられるようになったひな子は、もう港を呼び出すのはやめようと思うようになる。ところが、無許可花火の犯人グループがまた無謀な計画を立てていることを知り、洋子とひな子は犯人たちを追って廃ビルに乗り込む。そして再び火災が――!

 

前半が、とにかくキラッキラ。お前らはポカリスウェットのCMかと言いたくなるぐらいに、爽やか!青春!真っ青な海に白い波!サーフィン!彼氏がササッと作ってくれた玉子サンド!ひきたてコーヒーの泡!夕陽の見える堤防!雪の舞うクリスマス!恋人たちの約束の錠前!

いちゃこらする2人の姿がひたすら流れるわけですよ。そしてその映像に被さるように、2人のデュエットが流れるんですけど、これがまた、もう……


『きみと、波にのれたら』港&ひな子の歌シーン

あじゅうばくはつしろ!!!(`Д´#)

何なのこの幸せいっぱいのデュエット。クスクス笑いながらもうめっちゃ楽しそうに歌っている2人。ああ劇場に観に行ってたら絶対このシーンで暴れ出してたね私ゃ。ああああああ湯浅監督が非モテヲタの心臓をえぐり取ってくるよぅ。酷いよぅイジメだよぅ(´;ω;`)

……と、前半でこれでもかと幸せをぶちまけたおかげで、後半の展開がツラいツラい。あんだけ愛し合った2人が突然引き裂かれた悲しさ。幸せの絶頂から不幸のどん底へ容赦なく突き落とす湯浅監督の非情さたるや。悪魔だ!お前こそぉぉッ!(いきなりデビルマン

港の幽霊を内包した巨大スナメリ浮き輪とイチャイチャするひな子の姿が悲しい。周囲はドン引きしているのに、本人はすっごく楽しそうなのが何ともね……。

 

この作品の中でイイ味を出しているのが、港の妹である洋子。努力家のお兄ちゃんのことが大好きで、ひな子にジェラシーを剥き出しにする毒舌少女。恋愛なんてバカのするもの、と毒づくけれど、胸の奥には山葵への想いを隠している。喫茶店を開くという兄の夢を引き継ごうとする健気さ。後先考えずに犯人グループを追いかけてしまう無鉄砲さ。ちょっと『devilman crybaby』のミーコ(変身後)を思い出す感じ。

 

で、この映画最大の見せ場は、終盤のビル消火シーンです。これは湯浅監督ならではのファンタジックでダイナミックな演出がてんこ盛りです。現実的に考えれば絶対にありえないことなんだけど、そりゃもうファンタジーアニメーションですからね、楽しみましょう。名探偵コナンの劇場版ばりのすんごいアクションが堪能できますぜ。

全体的にはよく出来ていた(非モテヲタ的に苦しい内容であったことも含めて)映画だったんだけど、あえて難を言えば、ちょっと声の演技が少し、ってとこがあったかなー。港を演じたのはGENERATIONS from EXILE TRIBE片寄涼太さんで、この映画が声優初挑戦とのこと。うーん。若々しくて正義感があって優しいという声のイメージには合ってたけど、演技力自体はちょっと経験値不足だったのかな。

それに対して、ひな子を演じた川栄李奈さんは良かったと思う。感情豊かな役どころだったけど、おっちょこちょいなところは面白く、ラブラブなところは甘く、悲嘆に暮れるシーンも上手かったね。川栄李奈さんは5月に公開されるバカリズムさんの映画にも出演されるそうで、こちらも楽しみです。


川栄李奈、切れると手が付けられない“狂犬 紫織”に! 映画『地獄の花園』キャラクター動画

 

というわけで、『きみと、波にのれたら』はとても爽やかな青春映画であったと思います。「最愛の人の死とどう向き合うか」という重たいテーマを扱っているものの、ラストに希望を感じられて良かったです。観終わってからタイトルの意味を考えると深いですね。ぜひ一度ご覧ください。カップルで観るとなお良いでしょうね。リア充爆発しろ(#^ω^)チッ 

きみと、波にのれたら DVD通常版

きみと、波にのれたら DVD通常版

  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: DVD