栗林くんが淡々と7セーブ目ですよ。しかもこれまで無失点。すげぇなぁ。正直、そろそろ失点ぐらいはするじゃろと思ってますが、今のところ全く危なげないですね。あ、今日は出だしがちょっとバタバタしてましたけどね。ピンチになってからの立て直しがすごい。いやー、ええの獲ったわヾ(*´∀`*)ノ
それはさておき、今日ドンキで買い物した後に、「あ、【峰のたたえ】を見に行こう」と閃いたのでした。前にもお話ししたとおり、茅野市のドン・キホーテの駐車場の目の前は諏訪大社上社前宮の森なんですよ。
その森の中にあるという【峰のたたえ】と呼ばれる古いイヌザクラの木。それは、諏訪大社の重要な神事が行われた場所【七木湛(タタイ)】のうちの一つであると推察される大樹で、他の六木が既に失われたとされる現在、唯一残存するものなのだとか。
ようやく山の中の雪も氷も融けたようだし、お天気も良くて暖かいし、ウォーキングがてら前宮に詣でてきました。
そうそう、前回の記事で「綺麗な広場ができていた」と書いたのは、この【前宮水眼広場(まえみやすいがひろば)】のことなんですね。で、この中央にある建物が【交流センター前宮】。
で、この広場の入口が【御室社】という、かつて、諏訪大社の神事の中でとりわけ重要な意味を持つとされる謎めいた【御室神事】が行われた場所の跡であるとされているわけです。
で、こないだ諏訪市の公式YouTubeチャンネルで開催されたオンライン講座『諏訪上社前宮 【御室(みむろ)】の考古学的考察』は、この交流センターの建設に当たって、【御室】らしき建築物の痕跡を探すという考古学のお話だったんですね。でも、当日のオンライン開催では途中で音声トラブルが起きて、4分の1ほどが聴き取れなかったという、ちょっと残念な結果になっちゃってたんですが。
その後、音声トラブルの部分を修復して、現在、諏訪市公式YouTubeチャンネルで再配信されています。さらに諏訪のケーブルテレビ局「LCV」でも放映中。興味がおありの方は是非ご覧ください。とはいえ、諏訪信仰や前宮の神事の基礎知識や、縄文の建築様式について、基礎的な説明ほとんど無くずんずん進みますんで、ある程度は事前に知識を入れとかないとしんどいかも。そのあたりはご了承ください(;^_^A
さて、前宮の本殿にお参りして、その横の水眼川に沿ってさらに道を上っていきます。冬の頃にはつららがびっしり並んでいた水眼の流れも、春を謳歌するかのごとく勢いよく流れています。
これはニリンソウかな?本殿の周りにちらほら咲いてました。可憐な花です。
しばらく行くと、このような標識があります。
このあたりは【鎌倉道】として、最近、茅野市が遊歩道を整備したようで、とても分かりやすくなっています。標識に沿って右に進み、森の中の小路を歩いていきます。
「そろそろ【峰のたたえ】が見えてくる頃かな?」と思った時、いきなり、その小路がロープで封鎖されています。そのロープには「この先、倒木のおそれがありますので迂回路にお回りください」という注意書きが。
あれれ、イヤな予感がするなぁ、と思いつつ迂回路を通っていると、樹々の合間から見える、独特の威圧感を放つ目立つ大樹が――ああ、やっぱり、あれだ。
祠があり、説明書きらしき看板がそばに立っている――のを確認するまでもなく、その幹回りの大きさや四方へ広がった枝ぶり、明らかに他の樹々とは異なる雰囲気を醸し出しています。そしてその枝が折れているのを修復した形跡があり、「倒木のおそれ」というのもこの樹のことだろうと推察するのでした。
鎌倉時代の頃まで、諏訪大社の神事においては、【神使(おこうさま)】に選ばれた6人の十歳以下の穢れなき男児が、【七木湛】の樹の下で神事を行った、と記録にあります。詳細は分かりませんが、それはおそらく、精霊であるミシャグジさまを樹を伝って降ろし、おこうさま自身に憑けるものであったろうと解釈されています。サナギの鈴が重々しい響く中、あどけない人間の少年は精霊そのものとなっていく。それはどれほど神秘的な光景であったのでしょうか――。