つれづれぶらぶら

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。プロ野球12球団のファンの皆さまへ。

息子の部屋を作りました

息子が中学生になったことで、ついに我が家にも「あの問題」がやってまいりました。

そう、「子供部屋どうする?」という問題です。

我が家は2DKの賃貸アパート。6畳の居間と寝室、8畳のダイニング、使えるスペースはたったこれだけ。とてもじゃないけど、息子のために1部屋割り当ててやる余裕はありません。もちろん、わざわざ引っ越しをする余裕もありません。さて、どうするか。

ここで、話はいきなり13年前に遡ります。この問題解決への伏線は、既に13年前に張ってあったのです。

息子が生まれた頃、旦那のパソコンデスクは居間に置いてありました。ところが、赤ちゃんが這い這いするようになり、じきに歩き出すだろうという状況下にあって、早急に「旦那のパソコンデスクどこ置く?」という問題が発生したのです。寝室は赤ちゃんが静かに寝るところ、居間は赤ちゃんが遊ぶところ。パパの居住空間はありません。さて、どうするか。

となると、残ったのはダイニング。ダイニングテーブルの脇に、わずか1畳ちょっとの空きスペースがあったのでした。もう、ここしかない。というわけで、そのスペースを園芸用のラティス(木製の囲い)で仕切って、1畳ほどの「パパのパソコン部屋」を作ったのでした。

「部屋」ったって、高さ1メートルほどの低いラティスで囲んだだけの空間に、プライバシーもへったくれもあったもんじゃない。部屋とは名ばかりの「陣地」のようなものです。その細長い空間で旦那がニコニコ動画なんかを観ているのを、柵ごしに私も「なに観てんの、って『もすかう』かよwww」なんて笑い合う日常なのでした。そして、そのラティスには雨の日には洗濯したバスタオルが干され、子供のランドセルやカープ帽が掛けられ、さまざまに生活の役に立っていたのでありました。

さて、13年後の現在、「子供部屋どうする?」って言ったって、そんな余裕はありゃしません。かくなるうえは、パパのパソコン部屋を潰して、そこを息子に明け渡すしかないのです。

そして、我が家にはもうひとつの問題が存在していました。それは「収納スペースが少なすぎる」という問題です。この2つの問題を同時に解消するにはどうしたらいいのか、旦那とアイディアを出し合いながら考えました。そしてその結論が「上げ床の小部屋を作る」というものでした。

ここからは、建設業に携わる職人としての、旦那の腕の見せどころ。私や息子に希望を聞きつつ、だいたいのイメージを固めてから採寸し、設計図をひいて、必要な材料を調達するなど、仕事の合間を縫って作業をてきぱきと進めていきます。そして、このゴールデンウイークに、いよいよ工事の着工に取り掛かりました。作業中に子供にちょろちょろされると危なくて邪魔、ということもあって、大掛かりな部分は私と息子の野辺山旅行の間に済ませ、私たちが家に帰ってきた時点では既にここまで進んでいました。おおお。もう形になっている……(*'ω'*)

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そこからは、本棚を作ったり、ベニヤ板で壁をこしらえたり、パパのパソコン部屋から流用したラティスを足元に組み込んだりと、細かい部分の作業を2人がかりで行いました(息子は遊びに行きました)。やっぱプロの職人はいいね、手際は良いし、プロ仕様の電動工具も持ってるし、作業が速い速い。

そして、丸々2日かかって、完成でーす。じゃん!

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まずは外観。天井との隙間は20センチほど空いている(耐震補強済み)ので、完全に個室にはなっていません。また、前面はラティスとロールスクリーンで仕切られているだけなので、外からは容易に覗き込むことができます。そもそも居間との間仕切りも襖ですし、鍵をかけて引きこもることもできません。プライバシーもへったくれもない、という意味では、これもまた単なる「陣地」ではありますが、息子のプライバシーを尊重しようという親の気持ちは込めたつもりです。

なお、このロールスクリーンは不織布のハニカム構造シェードなんですが、これ、ずーっと憧れててねぇ。和紙のような優しい質感と透け感がたまらんねぇ、って旦那と前々から話してたんですが、でもお高いんでしょう?ってことで、諦めてたんですよね。そしたら、ニトリの値下げ処分品の棚にちょうどあって、しかも2個合わせたときのサイズがピッタリ!唯一の難は同じ色で揃えられないということだけ。そんなのは問題のうちに入るもんか、ということで大喜びでゲットしてまいりました。こうやって設置してみると、左右の色が違うのも何やらかっこいいではありませんか。

上げ床は47センチ。ちょうど浅型の押入れ収納ケースを2つ重ねられる高さ。今まで居間や寝室のあちこちに散らばっていた息子の洋服類が1か所に集まりました。

内観はこんな感じ。まずは居間からの入り口。

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椅子は収納スツール。冬物のコートなんかが入ってます。

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机の上部の長押に当たる部分に薄型LED照明を設置しているので、机は明るいです。

右側の上部の棚部分は、パソコン部屋に使っていた既製品の三段ボックスを組み込んで固定しています。その手前は洋服掛けになっていて、帰宅したら制服などを掛けられるようになってます。

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左側の壁は薄いベニヤ板なので、画鋲などが打てません。なので私のアイディアで、ホワイトボードを置いています。軽く支えているだけなので、右にずらせばすぐにボードは取り外せます。

その下は学生鞄や帽子を置くスペース。机に座ったまま、明日の鞄の準備ができます。

息子の性格や希望を知り尽くしているパパだからこその、完全オーダーメードの部屋なのですが、さらに、男親であるパパからの、息子へのささやかなプレゼントがこちら。

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洋服掛けの足元の床は、一見するとただの床ですが、壁側に取っ手がついていて、蓋を持ち上げることができます(蓋には補強板をつけてあるので、踏んでも歪んだりしません)。

すると、床下収納の空間があります。大事なものをしまっておくことができます。右端の隙間はマガジンラックとしても使えます(これは旦那の採寸間違いにより生まれた副産物)。

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……というのは、表向きの話。

実は、この床下収納の底板もまた、持ち上げることができるのです。その下には、ちょうど「写真集が2冊ぐらい入るかな」ってぐらいの秘密の空間があります。

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何の写真集かは、ママは知~らないっと。とりあえずこの隠し部屋のことはママは知らないという建前で、使い方はパパから息子にひっそりと伝えられました。「ここ、こうなってるから、有効に使え」と教えたところ、息子は「お父さん…!ありがとう…!」との反応だったそうですwww

 

そして、この完成した部屋に息子の物を全て移動させたことで、居間と寝室には多少の空きスペースができました。というわけで、寝室の押し入れ内に、現在「パパのパソコン部屋」を移設作業中。

そして私はといえば、今まで収納スペースがほとんど息子の物で占められていたことで、自分のコレクショングッズはコンテナに押し込められていたのですが、このたびめでたく、空いた本棚を「ママのカープ」に改装することができましたー!(∩´∀`)∩

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カープ関連本(月刊アスリートとか『球場ラヴァーズ』とか)を並べ、新聞の切り抜きや「月刊カープタイムス」を挟んだファイルも一か所にまとめ、今まで定位置を持たなかったパソコンにも収納場所を作りました。この写真には写ってないけど、この本棚の上の棚には、記念Tシャツや限定タオルなどを入れたグッズ箱もあるのよん。赤色に囲まれた幸せな空間です~( *´艸`)