つれづれぶらぶら

「予告先発」という単語を見て胸がトゥンク。ついに始まるのね……!

ロータスベルビレッジでグランピングしてきた!

私は偏屈で頑固者だが、同時にめっちゃミーハーなところがある。

世間のキャンプブームに乗って、あれこれアウトドア雑誌なんかを眺めつつ、ああいいな~、キャンプしてぇなぁ~、でも道具がたくさん必要だしペグ打ったりすんのも面倒くさいしな~、面倒くさいことを一切合切誰かがやってくれて、キャンプの美味しいとこだけ堪能できたらいいなぁ、などと怠惰で大甘なことを考えていたら、そんな虫のいい願いを叶えてくれるのが「グランピング」なるものだという。

グラマラスなキャンピング。略してグランピング。リッチなテントやお食事など、全てはホスト側が提供してくれて、ゲストは手ぶらでやってきて、煩わしいあれこれ抜きで大自然の中でゆったりと過ごすことができる。なんて素敵なの!

でも、もちろん、そんな甘い話はお値段も高い。当たり前だ。大人2人+中学生1人で1泊しようとすると、お盆のトップシーズンだと、10万円は軽く超えてしまう。であるにもかかわらず、世間のグランピング人気は高く、7月30日時点で長野県内のグランピング施設を検索したところ、のきなみ満室だった。未だ病魔が活発に蠢いている現状にあって、県境をまたぐ行動も取りづらいし。

うーん、やっぱりお盆休みに長野県内でのグランピングは無理か、と諦めて「楽天トラベル」を閉じようとしたそのとき、たった一つだけHitしたのだ。

【CAMP+】という名称で、場所は長野県北部の飯綱町。え、県内にそんなキャンプ場があるなんて聞いたことないけど。

しかも4人用テント利用、朝夕食付きで、大人1名税込23000円。3人なら69000円。え、マジで?めっちゃ安っ。

何か裏があるんじゃないかと疑って、楽天トラベルの「お客様の声」を見ようとしたら、なんとレビュー0件。何の情報もない。

……怪しい。なんなの?……と思って、再度、そのページをよくよく読んでみたら、こう書いてあった。

2021年8月7日開業!

あっ。なるほど。まだオープンしていない(7月30日時点)のか。だからレビューがないのか。なぁんだ。知名度がないからまだ予約が余っているってことね。じゃあ、私がオープンしたてのグランピング施設を体験してこようじゃないの!予約ポチー。

 

まぁ、そんな経緯があって、お盆休みの8月13日~14日にかけて、オープンしたばかりのグランピング施設でお泊りしてきたので、最速級レビューを書こうと思う。良かったところも困ったところも包み隠さず書く。

ただし、あらかじめこのレビューの前提条件を明確にしておく。というのも、ちょっと特殊な条件下で利用したわけだから、ちゃんと示しておかないとフェアじゃない。

オープン直後であること

大雨の中での宿泊であったこと

コロナ禍の営業であること

大人1名(税込)23000円であること

あ、そういえば忘れてたけど、楽天トラベルの利用者なら、予約の前にクーポンの有無を確認しておいたほうがいい。今なら開業記念で最大5000円の割引クーポンが獲得できるぞ。なお、私は利用した後に気付いた、嗚呼……。

 

まず、困った点を最初に挙げておく。なんでこのトップシーズンに予約が取れたのかという理由にも関わってくるので、私にとっては良かった点でもあるんだけど。

情報が錯綜している、あるいは足りないせいで、正確な情報が得がたい、という点である。

なにしろ、楽天トラベルに出てきた【CAMP+(キャンプラス)】という名称からして、混乱の原因でもあったのだ。この名称でググっても、大分県の青少年施設の情報が出てきたりするだけで、なかなか飯綱町のキャンプ施設の情報に辿り着かない。

おっと、この記事を書いている今、また楽天トラベルを確認してみたら、今はロータスベルビレッジという名称に訂正されているようだ。そう、この施設の正式名称はロータスベルビレッジなのだ。検索する際はこちらの名称でどうぞ。

ところが、現地に向かって車を走らせてみても、ロータスベルビレッジへの案内看板などがない。もちろんカーナビもまだ対応していない。しかたないので、近接する【飯綱東高原オートキャンプ場】をナビに入力し、そこからロータスベルビレッジを探すことにした。オートキャンプ場を過ぎて少し進むと、【GLAMPROOK(グランルーク)】というグランピング施設が見えてきた。こちらは昨年開業した人気の施設で、まるでイヌイットのイグルーのような形のツインドームテントが大人気。雑誌などにもたくさん取り上げられている。ああ、ここは予約いっぱいだったんだよなぁ、と思って通り過ぎようとしたとき、GLAMPROOKの駐車場の横に、「ロータスベルビレッジ駐車場」という小さな看板が見えた。えっ?ここ?えっ、ここGLAMPROOKでしょ?(・_・;)

駐車場に車を停め、おそるおそるGLAMPROOKのゲートハウスに行ってみる。

「すみませぇん……、ロータスベルビレッジの受付はどちらでしょぉかぁ……」

「あ、こちらです。どうぞ」

え。ここなの(゚д゚)!

そして初めて分かったのだが、ロータスベルビレッジはGLAMPROOK内にあったのだ。その事実を、今ここで初めて知ったわけである。もうちょっと早く言ってよ!

そして、さらに混乱は続く。我々が到着したのは午後2時(14時)であった。しかし、「恐れ入りますが、チェックインは午後3時(15時)からとなっておりますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか」と言われた。

「あれ、チェックインは13時って、公式ホームページに書いてありましたけど?」と私。

え?とお互いに顔を見合わせる。そこで、公式ホームページの施設利用時間のページを表示すると、そこにははっきりと【チェックイン13時】と書いてあった。フロント係のスタッフさんが「あー」と眉をひそめた。「申し訳ございません、こちらの表示ミスでございます。おそらくは3時と13時が混ざってしまったものかと」とスタッフさんが申し訳なさそうに言う。

そう、今回の混乱の原因のひとつが、この公式ホームページの情報の不確実さである。

camplus.camp

現時点では、この公式ホームページはあまり信用しないほうがいい。利用時間以外にも、このホームページだとあたかもテントサウナが楽しめそうな記述があるが、少なくとも私が見る限りにおいてはその設備はなかった。

あと、いかにもテントサイトで焚火(キャンプファイヤー)が楽しめそうな雰囲気があるが、ロータスベルビレッジ内は【火気厳禁】である。これはチェックイン時に念押しされる。ゆえに花火などもダメ。煙草もGLAMPROOK本館内の喫煙スペースでのみOKで、それ以外のエリア内での喫煙は厳禁である。もしかしたらエリア外に火遊びOKな場所があるのかもしれないが、雨天なので私は確認しなかった。気になる方は電話等で確認を。

そもそも、この公式ホームページに「受付はGLAMPROOKのゲートハウスです」って、きっぱり書いておいてくれれば不安にならずに済んだのにな。先の利用時間を含め、ホームページはどうやら施設のスタッフさんが管理していないらしく(外注なのかな)、利用時間の記載ミスなどは訂正するよう伝えておきます、とのことだったので、おそらく今後は正しい情報に訂正されていくと思う。早く直してねー。あと、公式インスタグラムは現時点では存在しないようだ。このへんもこれから対応するってことかな。ま、オープン直後ということで色々ドタバタしている雰囲気なのはしかたないのかも。

そんなわけで、チェックイン時刻が過ぎるまで、野尻湖方面で時間を潰して(このあたりの記録は次の記事にまとめるね)、16時に再訪問した。車をGLAMPROOKの駐車場に入れると、雨の中、数人の外国人スタッフさんが駆け寄ってくれて、荷物の搬出をしてくれた。チェックインを済ませ、施設内の注意事項などの説明を受けたあと、ワゴン車に乗り込み、いよいよロータスベルビレッジへ。

 

ぶっちゃけた話をすると、このロータスベルビレッジは、閉鎖したゴルフ場の跡地を利用したキャンプ施設だ。なので、ゴルフ場のゲレンデに常設テントをぽつんぽつんと設置した形になっている。なので、晴天時であれば、ゴルフカートを使って、荷物の搬送やゲストの移動を行うということだったが、大雨のために芝生に水が浮いており、カートが利用できないとのことだった。テントの近くで車を停め、外国人スタッフさんがテントに荷物をどんどん運び入れてくれた。

これも最初に言っておきたいのだが、困った点はいくつかあったにせよ、スタッフさんの接客に関しては、申し分なく満点であった、ということを挙げておきたい。いつも丁寧な言葉で、こんなどしゃ降りの中でも嫌な顔ひとつ見せず、すぐに傘を差し出し、精一杯のもてなしをしようとしてくれているのは、とてもよく伝わってきた。なので、こちらも遠慮なく「こういうところを改善してくれたら嬉しい」ということを伝えてきたし、それらの提案にも「今はまだ色々な点が不完全ですが、これから先はもっと使いやすくなるよう考えていきます」という言葉を頂いた。なので、本ブログの内容は、あくまでも現時点での状況であって、これから先は変わる可能性があるということを伝えておきたい。

 

ま、それらの前置きはさておいてだ、今回利用したテントを見ていただこう!

これだーーー!!!

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きゃ、きゃ……キャッワイイでしょっっっ!!!( *´艸`)

ロータスベルテントは、イギリス人デザイナーによってデザインされたグランピング用のテントで、玉ねぎやモンゴルのゲルをイメージしたその可愛らしいデザインがSNS映えすることもあって、ただいま人気沸騰中。かーわーいーいーヾ(*´∀`*)ノ

しかも、外面だけじゃないぞ、内部もスゴイんだ!

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広ーい!天井が高ーい!ベッドが4つ並んで、さらにゆったりスペースがある!

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しかも、デスクと椅子、鏡、冷蔵庫、金庫もあって、コンセントや扇風機もある。可愛くてふわふわのクッションもたくさん置いてあって、床に座ってくつろぐこともできる。テントはしっかりした木の台の上に設置されているから、床もデコボコしていないし、下から雨水が浸み出してくることもない。テント生地は撥水性が高くパリッとしていて、これほどの大雨を受けても水ひとつ垂れてこない。まるでホテルにいるかのような快適さだ。あ、この写真では入口の幕を持ち上げて網戸だけの状態にしてあるんだけど、さすがに網戸だけだと細かい雨が入ってくるのでご注意を(;^_^A

そして、今回、一番嬉しかったのが、

こちらのテントをご利用になるのは、あなた方が初めてです

ということ!ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

だもんで、テントはもちろん、調度品もぜんぶぴっかぴかの新品だった!嬉しい!

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各テントにはトイレはないので、トイレを利用する場合は、エリア中央の仮設トイレ(2基)か、ゲートハウス内のトイレを利用することになる。夜中にトイレ行くのちょい怖い(;^_^A

また、ロータスベルビレッジの中央には【MAHAL】という共用テントがあって、こちらはカフェ&バーとなる。が、現在はまだカフェ&バーとしての運用はしていなくて、その代わり、冷蔵庫内にビールやリキュール、ジュースやミネラルウォーターなどが入っていて、いつでも好きなときに好きなだけ飲んでいい、という。

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ビールは志賀高原ビールやTHE軽井沢ビールなどのクラフトビールが何種類か揃えてあった。栓抜きも貸してくれる。また、ちょっとしたお菓子類も置いてあって、好きなだけ食べていい。珈琲やお茶がなかったのがちょっと残念。

そう、珈琲について触れておきたい。私は今回、高原の澄んだ空気の中で、お気に入りのタンザニアの深煎りを味わいたいと夢見て、電動ミルとフレンチプレスを持ってきていた。だが、エリア内は火気厳禁、電気ポットもない、ということでその夢は叶わなかった。電気ポットの備付けor貸出しがあるといいな、と要望を出しておいたのだが、とりあえず現状では湯を沸かす道具はない。熱々の珈琲を淹れたければ、ご自宅から電気ポットか何かを持っていくべし。

 

各テントエリアには、それぞれ居住用の玉ねぎテントのほかに屋外用のテントとテーブルが備え付けられている。

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天気さえ良かったら、このテーブルでのんびりと自然観察などして過ごせたのだろうが、今回は何しろ大雨だったので、残念ながら使わなかった。

で、結局、何をして過ごしたのかというと、こんなこともあろうかと思って自宅から漫画を何冊も持ってきていたので、床にクッションを置いて、お酒を飲み、お菓子をぼりぼり食べながら、旦那のオススメ漫画を読みふけるという怠惰なひとときを堪能した(;^ω^)

夕食は、ロータスベルビレッジの利用者全員がシャトルバスに乗って、少し離れたところにあるMETEOR(ミーティア)という建物で提供される。晴れた日はそのテラスでBBQということだが、今回は室内でグリル料理やスパイスカレーを頂いた。美味しかったことは美味しかったのだが、これもまたちょっと手際が悪かったというか、一品ごとの提供のタイミングが遅かった。

最初に前菜やサラダが提供され、その後で、卓上コンロでソーセージと野菜を焼いて食べたのだが、いつお肉が出てくるのかしらと思っていてもなかなか出て来ず、野菜を食べ尽くした後でやってきたのは、スープカレーとトウモロコシの炊き込みご飯。

えっ、えっ、お肉なし?まさかソーセージと野菜だけのBBQなの?と不安になりながらカレー(美味)を頂き、お腹ぱんぱんになったころ、ようやくお肉が出てきた。遅いよ。しかも既に焼いてあった。えっ。この卓上コンロは何のためにあったの?

とりあえず形だけでもBBQ感を出したくて、卓上コンロでお肉を軽く炙ったのだが、その頃には既にお腹いっぱい。お肉自体は美味しかったんだけど、満腹すぎて味がよく分からん。でも最後のアイスクリームは別腹で食べた。

お肉と野菜は一緒に出してほしかったなぁ。お肉の脂身でキノコを焼いて食べたかった。卓上コンロがあるのに、調理場でお肉を焼いてくる理由がよく分かんなかった。このへんの要望もスタッフさんに伝えたので、この先は変わるかも。

 

食後はまたシャトルバスでロータスベルビレッジに戻る。

お風呂は、ゲートハウス2階の浴場を利用するか、あるいは歩いて5分ほどの場所にある「むれ温泉 天狗の館」の無料チケットを貰って利用できる。旦那と息子はゲートハウスに行くと言うが、私はサウナ&露天風呂に入りたかったので、天狗の館へ向かう。

tengunoyakata.com

「天狗」というのは、飯綱山に伝わる大天狗、飯綱三郎(飯綱権現)にちなんで名づけられたもののようだ。白狐に乗った烏天狗として知られるが、この温泉内に掲げられていたのは一般に天狗としてイメージされる鼻の高いアレだった。ま、いっか。

フロントで無料チケットを渡すと、タオルとバスタオルを貸し出してくれる。お風呂はそこそこ古い感じではあったが、清潔感があり、お湯の温度もぬる過ぎずあつ過ぎずで心地よかった。サウナ室にはテレビがあって、「チコちゃんに叱られる」を眺めながら汗を流した。小さなサウナマットも利用できる。6分温まったら、水風呂を1分弱、それから露天風呂のほとりで休憩。これを3回繰り返すのが私のルーティーン。露天風呂には屋根があるので、雨の中でもぼーっと落ち着いて過ごすことができる。雨の音と、ひんやりした夜の空気に包まれながら深呼吸を繰り返すと、深いリラックス感が得られる。ととのったー!って叫びたいほどじゃないけどね。

そうこうしているうちに、午後9時の閉館時刻が迫ってきたので、急いで髪を乾かし、タオルを返却して外に出ると、ちょうどGLAMPROOKのワゴン車が来ていたので乗せてもらう。乗客はロータスベルビレッジ利用者だけだったので、そのままテント近くまで送り届けてもらう。

夜10時、眠くなってきたので就寝。いつもは寝つきの悪い私だが、疲れと酔いも手伝ってか、テントを打つ雨音を聞いているうちにいつの間にか眠ってしまった。

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目が覚めたのは朝の5時。テントを打つバタバタという小さな物音に起こされる。何だろうと思ってテントの屋根を見上げてみると、テントに小鳥の影が映っている。どうやら一時的に雨が止んで、鳥が虫を捕りに下りてきているらしい。バタバタバタっと羽が動いていて、何かをついばんでいるらしいコツコツという小さな音も聞こえる。やがて、チィーッという鳴き声をあげてどこかに飛んでいってしまった。

物音で旦那も目覚めたらしく、2人でテントを出て簡易トイレへ向かう。空は曇っているが、ちょうど雨雲の切れ目らしく、あたりはぼんやりと明るく、薄い朝靄がけぶっている。芝生はやはりずぶ濡れで、靴が濡れる。車にサンダルを置いてきたことを今ごろになって思い出し、取りに行く。雨の日の芝生は裸足にサンダルのほうがずっと歩きやすい。

目が冴えてしまったので、漫画の続きを読んで過ごす。旦那は二度寝。息子は起きる気配すらない。また雨が強くなってきた。鳥は森に帰ったらしい。スマホからは大雨に関するプッシュ通知が頻繁に送られてくるが、今はそれらを読む気も起こらない。せっかくの静かな環境なのだ。高原の雨の朝のひとときを味わいたい。それこそがキャンプの醍醐味というやつだろう。これで珈琲が淹れられたなら最高だったんだけどなぁ――、ま、いいや。

しばらくすると、旦那と息子が起きてくる。息子はゲートハウスにシャワーを浴びてくると言って出て行った。私は少しずつ片付けを始める。

朝8時。朝食は各テントにお弁当が届けられるということになっている。すると、雨の中、いつもの外国人スタッフさんがお弁当を持ってやってきてくれた。お弁当の中身は、パン3種、サラダ、ポットに入った野菜とソーセージのスープ、ヨーグルト、ジャムとバター。スープが温かくて美味しかった。

朝9時半過ぎにチェックアウト。荷物の搬出やゲートハウスまでの移動、自家用車への荷物の積み込みも、スタッフさんが全て手伝ってくれた。本当に、終始、スタッフさんは良くしてくださった。雨の中だから普段よりも大変だったろうに、いつも笑顔を向けてくれていた。

 

以上をもって、私のロータスベルビレッジ最速級レビュー(ただし特殊環境下における)とする。総評を★5で採点すると次のとおり。

 

【宿泊】★★★★★

 なんたってロータスベルテントが可愛い。可愛くて高性能。事前に調べた限りでは「やや寒い」という評価だったが、そこまでは感じなかった。まぁ、私が茅野市民で寒さには慣れっこであることも踏まえて、だけどね。暖かい地方から来る人、あるいは今回のように雨などで気温が低い日は、長袖の衣類や上着を余分に持ってきたらいいんじゃないかな。お布団はぬくぬくなので、ベッドにもぐりこんでしまえばそんなに寒さは感じないはず。まぁとにかく、おニューのロータスベルテントを使わせてもらえたって時点で、その他の問題点には全て目を瞑ってもいいぐらいには満足している。

 

【その他の施設、備品など】★★★

  ゴルフ場なので、こういう雨の日は芝生や地面が荒れて歩きにくい。晴れていたらさぞかし便利だったであろうカートが使えなかった時点で、ちょっと不便さは感じた。あと、夜は灯りが少ないので、どこが道なのか見えづらくてやや怖かった。

 簡易トイレが2基しかないのは、今回はゲストが少なかったから困らなかったけど、活況時はどうなんでしょうね。

 MAHALでお酒やお菓子が入手できたのは嬉しいけど、その情報は公式ホームページに書いておいてほしかった(事前にたんまり買い込んで行ったから)。

 ゲートハウスは綺麗。お風呂は私は使っていないので分からないが、旦那と息子の話では「普通」とのこと。

 食事会場であるMETEORは遠い。GLAMPROOK側のレストラン&BBQエリアはゲートハウス内にあるので、余計に遠く感じる。まぁ移動はバスだからいいけど。

 アメニティは充実。小さなトートバックにシャンプー、トリートメント、歯ブラシ2本、お泊りスキンケアセット、垢すりタオル、履き心地の良いスリッパが入れられて、テント内に置いてある。タオルとバスタオルは貸出しだが、これもたくさん置いていってくれる。

 貸出用の備品は何があるのか分からなかった(栓抜き以外は)。一覧表にしてフロントに掲示してくれたら便利だと思うのに。あと電気ポット置いてください(しつこい)。

 

【お食事】★★★

 まぁまぁ。出てくる順番が変だったのと、お肉の量が少なかったこと以外は、文句はない。いや、まぁ、この値段でこれ以上の料理を求めるのかと言われたら何も言えないけど。ドリンク飲み放題は嬉しかったね。

 

 

【情報発信】★

 ぶっちゃけこれが諸悪の根源。公式ホームページが信用できない時点でどうかしている。あと、最初にも書いたけど、GLAMPROOKなのかロータスベルビレッジなのかCAMP+なのか、呼び名が各サイトでバラバラなせいで、それらが同じ情報なのか違う施設の話をしているのかが本当に分かりづらい。あと公式インスタグラムはやるつもりがあるのか。このトップシーズン、しかもオープン時に情報をじゃんじゃん発信していかんでどうすんねん、商売やる気あるんか、と他人事ながら心配してしまう。あと、途中の道路にも案内看板を立てようよぅ。ゲストが不安になりながら飯綱山の森の中を走るというのはいかがなものか。広報専用のスタッフを置いて、現地からの情報をじゃんじゃん発信していったほうがいいと思う。質問の受付が電話しかないというのは、今どきちょっとアレだよね。

 

【アクティビティ】?

 体験していないので分からない。焚火関係はおそらくできない。公式ホームページを 信用してはいけない。フロント横のサービスカウンターに、有料のバギー貸出しサービスの案内があった。施設に隣接する霊仙寺湖(れいせんじこ)ではペダルボートなども楽しめるらしい。天気が良ければそういうのも楽しかろう。

 しかし、まぁ、無理にキャンプに何かをプラスせんでもええんやないかね。アクティビティがなくても、大雨だろうと、自然の中で過ごすというのはそれだけで有意義な時間ではある。カードゲームやボードゲームなんかを持っていって、外のテントのテーブルでわいわい遊ぶってのも優雅な気がする。自然観察も面白かろう。面白いものを自分で見つける心のゆとりを持っていきたい。

 

【ホスピタリティ】★★★★★ 

 段取りの悪さや、さまざまな場面でのバタつき、モタつきは感じたけれど、それでも今回は★5つあげちゃう。雨の中、スーツの裾をびっしょり濡らしながら荷物を運んでくれた外国人スタッフのお兄さんの頑張り、こちらからの要望にひとつひとつ耳を傾けてくれたフロントスタッフさんの謙虚な姿勢、朝の忙しい時間にもかかわらず私のわがままに応えてわざわざ珈琲を淹れて持ってきてくれた女性スタッフさんの笑顔に、私はとても誠意を感じた。なので今後の改善に期待して満点。

 

私のレビューはこんな感じ。お互いにとって初めてのグランピング、しかも大雨、ということで、参考にはならないかもしれないけれども、とにかくロケーションとテントは最高なので、コロナ禍が落ち着いたら、皆さん、ぜひ飯綱にお越しください!

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