つれづれぶらぶら

カセットテープミュージックで久々に「レインダンスが聞こえる」を聴いた。こんなカッコいい曲だったかな。懐かしいな。

頭痛、熱、そして米アカデミー賞

3回目のワクチン接種、その後。

sister-akiho.hatenablog.com

接種当日(日曜日)はほとんど何の変化もなくて、月曜日の早朝に「ん?」ってぐらいの軽い頭痛を感じて目を覚ましたものの、とりたてて熱もなかったもんで、いつもの通勤電車に乗って出かけたわけです。

すると、一駅ごとに、頭痛がだんだん強くなってくる。ズキン、ズキンの間隔がちょっとずつ短くなってくる。ありゃ、お出ましになったか、と思ったけれども、まぁまだ耐えられる痛みだったもんで会社に向かったわけですね。

ところが、デスクに座って通常事務を始めて、1時間ぐらい経過した頃にはもう頭痛のせいで集中力が完全に低下してしまっていて、同じ金額を3回ぐらい重複して加算してしまったりして、あかんわ、こりゃこのまま続けたらミスが起きるわ、と思って上司にその旨を報告したのでした。日曜日にワクチン接種に行くことは金曜日のうちに伝えてあったので、上司もすぐに状況を理解してくれて、「今日はもう上がりなさい」と言ってくださる。ワクチンの副作用による特別休暇を申請しておいてあげるから、と。

しかしながら私には午後2時に来客予定があったのですよ。それも、ちょっと色々な不具合が運悪く重なってしまって、トラブルにこそなっていないものの、ちょっとデリケートに対応したほうがいい案件で、先方の担当者も私を信頼してくれているし、これは最後まで私がオペレーションしたほうがいいだろうと思っていたので、「午後2時の来客が終わるまでは頑張ります」と答えたようとしたものの、その「頑張ります」の「り」あたりで側頭部を殴られたようなズキーンが走って、「頑張ぃゃひゅ……痛ッたァァァ!」と悲鳴を上げたところで、上司が「はいはい、分かったからお帰りなさい。その状況でどうやってお客様と話すつもりなの」とチベットスナギツネのような目で諭されて、しょんぼりしながら早々に会社を後にしたのでした。

ところが、帰りの電車に乗ったら、今度は一駅ごとに寒気がどんどん増してくる。最初は「今日はちょっと気温が低いのかな」と長野県の春あるある程度に受け止めていたのが、次第に鳥肌が立ち、身体の奥から寒さがぞくぞくわき出てくるような感じになって、あ、やべ、熱が出てきてるわコレ、と察したのでした。

おうちに帰ったら春休み中の息子が「おかーさんどしたの、今日は早いね」なんてノンキな顔でマンガを読んでいる。テーブルの上が菓子の屑などで散らかっているのを咎める余裕もなく、とりあえず体温計を腋の下に。うわ、38℃越えてるやん。早々に毛布を被って横になる。

とはいえ、頭痛と熱と筋肉痛以外は平常どおりだもんで、別に眠いわけじゃない。テレビのニュースをボーっと眺めていたら、アメリカで行われているアカデミー賞の授賞式の様子が流れていた。おお、『ドライブ・マイ・カー』はやはり国際長編映画賞であったか、良かった良かった。おめでとうございます。作品賞や監督賞はさすがに無理でも、せめてもうひとつ脚色賞ぐらい獲れたらな、とも思ったけれどもそれは叶わず終い。でも、4部門にノミネートされて1部門に授賞したというだけでも邦画史上の快挙でございます。しかも濱口監督はまだまだ若い、これからもっとたくさん映画を作ることができると思うと、お楽しみはこれからだ、と言うべきかもしれませんな。

 

そういえば、岡谷スカラ座でもついに『ドライブ・マイ・カー』の上映が始まったそうですよ。いつも遅いよ、岡谷スカラ座。どうしよっかな、もう1回ぐらい観ておこうか、それとも他の気になる作品を観るべきか。うーん。

あ、それから、ついさっき気がついたことなんだけど、2年前に「ミニシアター・エイド基金」のクラウドファンディングに参加してたんですね、私。で、そのリターンのひとつとして「サンクスシアター」という、参加者だけが寄付金額の口数に応じて視聴できる期間限定の映画配信のサービスがあったんです。で、私は10作品分視聴できる権利を持っていたんだけど、片渕須直監督が提供した2作品(『Start Position』、『Our Next Work』)が観られればいいやと思って、その他の作品は2,3ちょこちょこっと覗いた程度で終わらせてしまっていたんです。で、とうの昔にサンクスシアターの配信期間も終わってしまって、で、だ、今になってハッと気づいたら、ミニシアターエイドの発起人が濱口竜介監督じゃないかあああ、うわあああ、あの頃はまったく知らんかったからスルーしてたけど、うわああああ、なんてもったいないことをしてしまったんだああああ。

あらためて、サンクスシアターの配信作品リストを確認してみたら、ああ……、『天国はまだ遠い』も『永遠に君を愛す』も『何食わぬ顔(long version)』も『THE DEPTHS』も『PASSION』も『親密さ』も『不気味なものの肌に触れる』もあるんじゃん!あああああ!どれも今となってはめっちゃ観たいやつ……、片渕監督の2作品と合わせても9本だから全部観れたんじゃん……、ああ……、でも、もう時間は戻らない……。もったいなかったなぁ……。

 

話は戻るけれども、毛布を被って横になっていたけれども寒気はいっこうに治まらず、午後2時には最高体温38.7℃をマーク。ああ、こりゃ上司のほうが正しかったわ、こんな調子でお客様とマトモに話なんかできゃしませんでしたわ、とチベットスナギツネのような目で自分自身を顧みる私。旦那に「熱が出た、晩御飯よろ」のメールを出して、とろとろと眠りに落ちる。夜になっても熱は37℃台後半から38℃台前半を行ったり来たりで、これはもう我慢するとかいう問題じゃねーな、と観念して頭痛薬を飲み、息子と『ミステリと言う勿れ』の最終回を観てから、とっとと寝る。いつも眠りが浅い私にしては珍しく、朝までぐっすり深く眠る。

火曜日の朝に目が覚めたら体温は下がっていて、頭痛もほぼナシ。たっぷり眠ったせいか気分もよろしい。元気に出社して、上司にお礼を言うと、「昨日のお客さんね、僕が話をしておいたから。それで、〇〇の方向で検討してもらうように頼んで、〇日までに返事を貰うことになっているから、返事が来たら対応よろしくね。あ、関係各課にも根回ししておいたからね」とのお言葉が……、ああ、上司の背中に後光が差して見える……、神か、あなたは神ですか……。

火曜日は、昼間の間はほとんど何もなかったんだけど、夜になるとまた37℃前半の軽い熱が出て、接種したほうの腕の腋の下が少し痛む感じがあったので、また頭痛薬を飲んで、またとっとと寝た。

そんなこんなで今日、水曜日。もはや副反応はほぼ終わったかなという感じ。接種部位の痛みももうほとんどなく、腋の下の痛みも治まって、やれやれ、ようやく一段落したかなと思うとホッとしますね。それもこれも病の流行を食い止めんがために行っていることなんですけどね。もうそろそろ感染症も飽きましたね。早く終わんないかしら、って、もう2年以上も同じことを言ってるんですね。やれやれ。