つれづれぶらぶら

寂しい季節がやってまいりました(戦力外とか引退とか移籍とか)

『税金で買った本』

相変わらず、毎週土曜日は図書館に通っております。

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今日は諏訪市図書館に行ってみました。で、いつものように新刊図書コーナーで、何か面白そうな本は入っていないかなと眺めておりますと、あるある、タイトルだけで好奇心をかき立てられちゃう本がいっぱい。ちなみに今日一番興味をそそられて瞬発的に借り出してきた本のことはまた別の記事にしますね。うふふ。

で、コミックの新刊コーナーのほうに、こんなタイトルのコミックがありました。

『税金で買った本』

税金で買った本図書館の本のこと。私が今まさに手に取ったこの『税金で買った本』は、諏訪市民の税金で買われた本。諏訪市の皆さん、ありがとうございます。茅野市民ですけれども、お隣さんのよしみってことで、ちょいと借りていきますね。

 

小学生ぶりに図書館を訪れたヤンキー石平くん。

10年前に借りた本を失くしていたことをきっかけに

あれよあれよとアルバイトすることに!

ルールに厳しくも図書を愛してやまない仲間と共に贈る

図書館お仕事漫画、誕生です!

(1巻カバー裏)

原作者の「ずいの」先生は図書館勤務の経験があるそうで、その経験をもとに書かれた図書館職員の仕事ぶりを描いた漫画です。なお、作画は系山冏(けいやまけい)先生です。

図書館で起きるさまざまなトラブル――長期延滞、破損、汚れ、紛失、未返却ミスなどなど――に関して、図書館職員の方々がどれだけ大変なご苦労をされているのかと思うと、本当に頭が下がりっぱなしです。借りるほうにとっては「ただの本」、でもそれは「税金で買った大切な市民の共有物」なんですもん。いいかげんに扱っていいはずがないのです。

私も、息子がまだ幼児の頃から、本は大事にしろと口を酸っぱくして教えてきたつもりで、とりわけ図書館や学校の図書室で借りてきた本については絶対に汚すな、床に置くな、折り目をつけるなと厳しく言ってきました。借り出した本を袋に入れる際も、大きさと背表紙を揃えて、紙と紙が挟まったりこすれあったりすることのないように、細心の注意を払っているつもりです。

そんな私ですが、本を汚してしまって弁償した経験は、あります。

息子がまだ1歳か2歳ぐらいの頃です。新幹線の写真がいっぱい載った子供向けの本を借りてきて、読み聞かせた後でついうとうと昼寝してしまって、目が覚めたら息子が本の上にボールペンでぐるぐる落書きをしてしまっていて。ウワーッて慌てて図書館に説明しに行ったら、同じ本を購入して納めていただけたらいいですよと。幸いにも新刊本だったので、すぐに楽天ブックスで取り寄せて返しに行きました。落書きしたほうの本は、図書館のラベルを剥がした後で頂きました。まぁ、息子がとても気に入っていた本なので、遅かれ早かれ購入することになっただろうと思うと、結果オーライっちゃ結果オーライですが、いやいやいやいや、そういう問題じゃないってば。いいですか、図書館の本は税金で買った本。大事に扱え。ハイ、すみませんでした……。

あと、この漫画の中でも説明されていますが、本を破損してしまったときは、絶対に自分で直そうとしないでください。返却の際に正直にその旨を言ってください。間違ってもセロハンテープで直さないでください……かえって劣化を早める原因になってしまうので。これも、学生の頃は知らなくて、学校の本とかでちょこっと破けちゃったところを「良かれと思って」セロハンテープで直しちゃったこと、あるなぁー。かえって司書の先生方の仕事を増やしてたんだなー。ごめんなさい……。

そういうことを知ってからは、借りた本の中で破損が見つかると、返却の際にその旨を言うようにしています。図書館職員さんたちも返却時に破損状況を確認しているようですが、隅から隅までってわけにはいかないですもんね。自分が破損したわけでもないのにそんなことを言ったら、疑われて弁償させられちゃうんじゃないか……って躊躇する人もいるかもしれませんが、ご心配なく!私の過去の何度かの経験では、疑いの目どころか「教えてくださってありがとうございます!」という感謝の言葉をくださいましたよ。

マーカーで線を引いたり欄外に書き込みしたりする人はけっこういるみたいですね。私も仕事で使う私物の本にはいっぱい書き込みをしているんですが、ついうっかり私物と図書館の本を混同しちゃったって人もいるのかな。あるいは本を読むときに線を引くのが習慣になっちゃってる人もいるのかも。気をつけたいですね。

 

さて、漫画の中身のほうに話を移しましょう。

この漫画の主人公の石平くんは、見た目はヤンチャ。でも、子供の頃から、物事に対して「なんで?」という疑問を持ち、両親から「自分で調べてごらん」と言われたことをきっかけに、本を読むようになります。しかし両親の離婚や転校、悪い友達との付き合いなどで、しばらく本の世界から遠ざかっていた――という背景を持っています。

でも、図書館職員の早瀬丸さんと白井くんとの交流の中で、再び図書館に足を運ぶようになり、彼らが本をどれだけ大切に扱っているかを知ってからは、自分自身もアルバイトとして図書館で働くようになるのです。

石平くんの「なんで?」は大人になった現在も続いていて、そのつど、図書館の本を使ってあれこれ調べたりしています。いつも図書館の自習スペースでゲーム機やスマホやパソコンなどの充電をしている困った利用客に対しては、なんでそんなことをするの?それをしてどれぐらい得をしたことになるの?と純粋に尋ね、実際にその充電で得られる利益の額を計算したりもします。公共施設の電気も税金で賄われてるんだぞー。

 

図書館は、タダでたくさんの本を読ませてもらえる素敵な場所。世界の文豪が残した名著の数々、買ったら何万円もする豪華な画集、全巻買ったらそれだけで本棚を圧迫してしまう百科事典や図鑑、郷土研究家の自費出版本、最新の雑誌、人気のコミックス、どれをどれだけ読んでも誰にも怒られない天国のような場所。

その天国は、税金と、本を愛する人たちの手によって、今日も運営されているのです。