つれづれぶらぶら

カセットテープミュージックで久々に「レインダンスが聞こえる」を聴いた。こんなカッコいい曲だったかな。懐かしいな。

広島東洋カープは球界のアパレルメーカーである

今週のお題の「二軍のTシャツ」、その趣旨としては「いいなと思って買ったけどあんまり着ていなくて、タンスに眠っているもの」という意味だと思うんだけど、そうではなくて、「あえて着ない」というTシャツもこの世には存在する。

すなわち、記念グッズとしての、Tシャツ。

どのジャンルであろうとも「推し」が存在する人には共感してもらえるだろう。あの一夜限りの復活ライブで買った記念Tシャツ、アイドルのファンクラブで買った推しメンの生誕記念Tシャツ、炎天下のビッグサイトで長蛇の行列の果てにようやく買えた人気サークルのイラスト入りTシャツ……。

着るために買ったのではない。手元に置いて時々うっとり眺めるためのアイテム。汚したくない。ビニール袋から出したくない。自らの信仰を貫くためのお布施、とか言ってしまうと現時点ではタイミング的にヤバい雰囲気が漂ってしまいそうだが、いや、そげなアブナい話じゃないけん、心配せんといてぇね。

で、私にとっての「それ」は、もはや説明するまでもなく、カープだ。広島に生まれた時点で自動的に入信させられてしまう、ある意味いっちゃんヤバいやつ。カープの信者という業の深さを背負って広島の民は生きていく。

テレビの前で応援していて、新聞社や銀行やデパートから貰うカープ坊やのついたノベルティグッズを集めている程度なら可愛いもんだが、いつしか球場に通うようになって、ズムスタの正面玄関の横にあるでっかいグッズショップであれやこれや散財して、気がついたら身の回りのものがほぼカープまみれになって、それでも飽き足らず2月1日の新商品発売日にカープ公式サイトで限定グッズの争奪戦を繰り広げるようになってしまうと、もうお終いだ。ようこそ沼へ。こーこのぬーまはふーかいぞ。

sister-akiho.hatenablog.com

で、この悪徳宗教団体、もとい、広島の民に愛され続ける野球チームであるところの広島東洋カープには、「とにかく何かというとすぐにTシャツを作って売る」という特徴がある。もはや、他球団のファンの皆さまからは「球界のアパレルメーカー」なる二つ名を付けられている。いや、否定はしない。うん、カープファンだって認めてる。ほんま、何かあるとすーぐTシャツ作るんじゃけぇ、うちの球団は……。

sister-akiho.hatenablog.com

この「ファンが興奮しているうちにグッズを買わせる」というフットワークの良さは、カープ球団の財政を支える大きな屋台骨になっていることは間違いない。そしてそのグッズを記念だからと「一度だけなら……」と思って買うと、なんとなく他のグッズも欲しくなる、すると体に耐性ができて次第に使用量が増えていきます、「もっともっと」と、カープのことしか考えられなくなります。あれ?なんかまたヤバい記述になっちゃった。誤解を生みかねないな、気をつけよう。うん。私が書くと変な方向に脱線してしまうので、日経ビジネスの記事を貼っておこう。

business.nikkei.com

余談だけど、三色ボールペンはめっちゃ便利よ。あれね、太さが違う(0.5、0.7、1.0)から、仕事の書類にコメント付すときなんかに愛用してるのね。注意したい箇所に太めの線を引いて、そこに細い字でコメントを書き入れたりね。あまりにも便利なので、熱烈ジャイアンツファンの隣の課のO課長までもが「俺にも1本買ってきてくれや」とおつかいを頼まれたこともあったぐらい。

で、この日経ビジネスの記事の中で取り上げられた2016年の大ヒット商品、初日で6万枚を完売し、最終的に24万枚を売り上げたという「ビールかけTシャツ」、言わずもがな、私も持っている!

広島県の世帯数がざっくり120万世帯じゃけん、ざっくり計算すると広島のおうちの5軒に1軒にはこのTシャツがあるっちゅーことよ。いや、もちろんホンマは広島以外のカープファンもようけ買うちゃったろうし(私も含む)、1世帯で何枚も持っているおうちもあろうから、そういう単純計算にゃならんことは分かっとるけど、それにしても24万枚ってすごくない?

じゃけん、これは売り方が良かったよね。カープ25年ぶりのリーグ優勝にファンの涙腺がドバーってなって、ほんでその日の夜にビールかけの映像があっちでもこっちでも放送されて、画面ごしにファンもウワーって大興奮して、その映像の中で選手や監督が全員で着ている真っ赤な特製Tシャツがファンの脳裏にがっちり刻まれたところへ、一夜明けて広島の街に繰り出せば、デパートやら大型スーパーやらでその同じTシャツが山積みになって売られているわけでしょう。そりゃあ買うでしょう。ファンの頭の中にはまだアドレナリンがどぴゅどぴゅ出とるわけですもん。私のんを買うついでにお兄ちゃんのも買おう、友達にも買って持っていってやらにゃあ、と何枚も手に取ってしまうのがファン心理。売り方がうまい。さすが球界のアパレルメーカー。

この「ビールかけTシャツ」には、背中にその年に在籍した選手の名前が刻まれているから、眺めているとしみじみする。ああ、黒田も梵も小窪もエルドレッドもおる、バティスタがまだ育成ナンバーじゃ、ああ、ヘーゲンスのビールかけのはっちゃけぶりはおもろかったのぅ、辻空やらオスカルやらは元気にしとるかいのぅ、などなど、いつまででも眺めて思い出に浸っていられるのだ。

 

私のお気に入りは、同じ2016年に出た首都圏限定バージョンの優勝記念Tシャツだ。こちらはビニール袋から出したくないので、写真はTAUのお知らせを参照されたい。名前が胴上げをしているというアイディアが秀逸だ。

www.tau-hiroshima.jp

 

優勝以外にも、チームがサヨナラ勝利をおさめた時に販売される、いわゆる「サヨナラTシャツ」も人気があって、わずか200~500枚程度の枚数しか販売されなかったり、決まった時間にしか販売されないという制約があったりで、さらに熾烈な転売ヤーとの仁義なき戦いの末に購入するという、なかなか買うのも大変なシロモノなのだが、ようやく買えたものの中でも、特にお気に入りなのは、これ。

hirogura.com

2018年8月9日の対ドラゴンズ戦、延長戦での菊池のサヨナラタイムリーを記念して作られたTシャツとミニトートバッグのセット商品。菊池の記念グッズなのに新井さんのほうが目立っているというのが何より面白い。2人の仲の良さ(イチャイチャ)が前面に押し出されていて、ネタ自体は昭和のドラマネタのパロディなのが、また。

「50回目のサヨナラ」という意味は、球団がサヨナラ記念Tシャツを作るようになってから数えて50回目という意味。ちなみに、カープにおける(というか日本球界における)最初のサヨナラ記念Tシャツは2010年4月13日の「石原サヨナラ弾」を記念して発売されたものだそうな。

 

カープのTシャツは他にも色々あるけれども、きりがないのでこのへんで。今季もたくさんの記念グッズが発売されますように!そして、願わくばビールかけTシャツを再びこの手に……!日本一とか!!!(切実)