つれづれぶらぶら

つくたべドラマ来週で終わっちゃうのかぁ。もっと見ていたい……春日さん可愛い……。

ビアフェス信州2022 クラフトビールフェスティバル in 松本

ここ数年、クラフトビールにちょっと興味があります。

きっかけは、以前にもお話ししましたとおり、コロナ禍の始めの頃に図書館で『もやしもん』を借りて読んで、その中で「地ビール」が取り上げられていたことで、そういえば地ビールってなんとなく敬遠していたなぁ、飲みもしないで勝手に美味しくなさそうって決めつけてたなぁ、と気づかされまして、試しにヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)の「水曜日のネコ」を飲んでみたら、意外と美味しくてビックリした、という経験がございましてね。

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それ以来、水ネコは私にとっての定番ビールになってしまったわけですが、まぁ、ヤッホーブルーイングのビール(よなよなエール、インドの青鬼など)は今や長野県内のみならず、全国のスーパーやコンビニで手軽に買える、最も身近なクラフトビールという存在になっていますね。

それで、図書館でクラフトビールの種類について説明する本を借りて読んでみたり、MAGCOMIなどで連載中の漫画『琥珀の夢で酔いましょう』などを読んでいるうちに、本当にビールってめちゃくちゃ種類が多いんだなぁ、味も色も香りも全然違うんだなぁ、と初めて知りました。

だって、職場の飲み会で「とりあえずビール」といえば、たいていキリンラガーかアサヒスーパードライで、味の違いなんてほとんど気にしたことなかったんですもん。実際のところ、そういう飲み会では、自己主張しないと勝手にビールが運ばれてきちゃって、そんなに美味しいとも思えないのにどんどんグラスに注がれてうんざり、っていう記憶しかなかったんですもん。それって、私にとってもビールにとっても不幸な巡り合わせですよね。もっと自由に、その日の気分に合わせて選べる飲み物だって知っていたなら、もっと楽しく飲めていたはずなのになぁ。

苦いビールが苦手な私としては、『琥珀の夢で酔いましょう』の中で紹介されていた「フルーツビール」というものがとても気になります。ケーキやパイといったスイーツ類にも組み合わせ(ペアリング)できるビールと聞いたら、それはいったいどんなものかしらと気になるじゃありませんか、ねぇ。

 

そんなことを考えていたら、この16日~19日の4日間、松本城公園でクラフトビールフェスティバルが開催されるというニュースが飛び込んできたわけです。長野県下はもちろん、全国あちこちのブルワリーから直送された、とっておきのクラフトビールを飲み比べできるイベントなんだって。以前から開催されていたらしいんだけど、ここ2年間はイベントの自粛を受けて開催されなくて、今年、3年ぶりに復活の開催!ってことらしいです。

これは絶好の機会だ。松本なら電車で行けるから、お酒を飲んでも帰って来れるし(都会の人には分からんでしょうが、田舎は自家用車じゃないと行けない場所がたくさんあるんですよ……)、松本城公園に行くのも久しぶり。行こう行こう、ぜひ行こう!

唯一心配されていたのが台風に伴う天候の変化で、横殴りの雨の中、寒さにブルブル震えながらビールを飲むことになったらイヤだなぁと不安だったんですが、松本駅に着いてみると太陽サンサンで蒸し暑い、要するに絶好のビール日和だったのでした。わぁい。

松本城公園は、たくさんの人で賑わっていました。ビールフェスに来た人もいれば、お城に上りに来た人もいっぱい。ちなみに、松本城の本丸庭園から向こうは、飲食物の持ち込みは禁止、飲酒してからの入場も禁止です。なので、松本城とビールフェス両方を楽しみたい人は、まず先にお城に上がってから、がお約束ですね。

ビールフェスの会場はこんな感じ。まず本部でビールのチケットを買います。1杯チケット(紙)は650円。専用アプリで電子チケットを買うと50円引きの600円。3枚組チケットや特製グラス付きチケットなどもあったけど、自分が果たしてどんだけ飲めるか自信がなかったので、まずは紙のチケットを2枚購入して、会場内をぶらぶら見て回りました。

長野県内のブルワリーがずらっと横並びで出店していて、その両端にゲストブルワリーのビールを販売するブースがありました。ゲストのビールはその樽が完売してしまうと次の樽に入れ替わる仕組みになっているらしく、ホワイトボードに現在販売しているビール名が表示されています。

しかしながら、まだクラフトビールの種類がいまいちよく理解できていない私にとっては、書かれているビールのスタイル名を見ても、それがどんな味わいのものなのか想像ができません(せいぜい、IPAは例のめっちゃ苦いやつだなーってぐらい)。

そんなわけで、ホワイトボードに書かれた「スパイスビール」という謎の言葉が理解できません。スタッフさんに「スパイスビールって何ですか……?」って聞いたら、「スパイスが入っているビールです」と、至極あたりまえの回答が返ってきました。ああ、ええ、そうなんでしょうね、えーっと、要するに「飲んだら分かる!」ってこっちゃな、と思ったので、まず1杯目はそのスパイスビール、奈良県奈良市からお越しの奈良醸造さんの【MIDSUMMER NIGHT's DREAM】にしてみました。もう名前の時点でかっこよすぎて痺れるぜ。

国宝・松本城を眺めながら飲んでみます。
おっ?飲みやすい。それほど苦くもないし、すんなり入ってくる。スパイスって言うから辛いのかと思いきや、そんなことはない。でも、舌の上をチリチリチリッと小さく刺激するような、この感覚は何だろう。最後にビール本来の深い味わいがふわっと広がって、後味は爽快。何が入っているんだろう?

家に帰ってから、奈良醸造さんのサイトで調べてみました。

narabrewing.com

和ハッカ!なるほど、あの舌の上を駆け抜けるような爽やかな刺激はこれだったのかぁ。それと八角スターアニス)とカカオニブかぁ。そういう組み合わせもあるんだ、ビールって本当に何でもアリなんだなぁ。夏の野外の音楽フェスとかで、軽く身体を揺らしながらゴクゴク飲みたい感じの、とっつきやすいビールですね。

 

お次は何にしようかな。長野県内のブルワリーのブースを眺めていたら、これまたどんな味なのか予想もつかないようなビールがあったので、2杯目はこれに決めた。

長野県野沢温泉村からご参加の、JB里武士(リブシー)タップルームさんの【Farmhouse Blend】です。

libushi.com

数種類の木樽熟成ビールをブレンドし、野生酵母と一緒に熟成したもの、だそうですが、そもそも「ファームハウスエール」とは何ぞや、熟成したものをさらに野生酵母で熟成するとはどういうことなんだ、と頭の上に疑問符が浮かんだ状態で、まぁこれも飲んでみんと分からんっちゅーこっちゃな、と。

おおおおお~~~、酸っぱい~~~。これはけっこう酸っぱいぞ。でも嫌な感じの酸っぱさじゃない。おまけに口の中で色んな香りや味が複雑に混ざり合って、すっごく面白いビール。

小腹が空いたので、近くのキッチンカーで「松本一本ネギ」を使ったネギ餃子を買ってきてペアリングしてみたら、おっ!これは!すごく合うぞ!?ネギ餃子のポン酢の酸っぱさとバランスが絶妙に合うし、餃子の味も引き立つし、後味もすっきり!

ちなみに、ファームハウスエールというのは、要するに「セゾン」のことだと後で分かりました。あ、だから酸味があったのか。つっても、セゾン自体が千差万別あるらしいから、単純にセゾン=酸っぱいと思い込んではいけないらしい。奥が深い……。

 

普段は晩酌もしないような中年女性がビールを立て続けに2杯も飲んだせいで、このあたりでちょっと足にキテます。ううう、どうしよう、最初に買ったチケットも終わったし、もう帰ろうかなぁ。でも何となくまだこの場所にいたいな……と、お堀のほとりに座って、ぼーっと過ごします。

たくさんの人々が前を通り過ぎていきます。ビールを片手に記念写真を撮る人、ジェラートアイスを買ってもらって嬉しそうな子ども、お城を眺めている老夫婦。その賑わいを眺めていると、コロナ禍で外出さえも許されなかった頃とはずいぶん変わってきたなぁと思います。たくさんのイベントが中止になって、飲食店も休業を余儀なくされて、誰かと外食をしようものなら後ろ指をさされていた、あのギスギスした日々。そりゃあ最初の頃は重症化する患者さんが多かったから仕方がないなと分かってはいたけれど、やっぱりこうやって人が集まる場所に久しぶりに来ると、ああ、いいなぁ、嬉しくなるなぁ、って実感しちゃうじゃないですか。なんぼオンラインが普及したって、バーチャルが進化したって、テイクアウトが利用しやすくなったって、それでは代えられないんだよなぁ。そうなんだよなぁ。

そんなことをぼーっと考えていると、ゲストブースのホワイトボードの表示がさっきまでのとは変わっています。何だろう?と思って近づいてみると。

「フルーツビール」だぁぁぁぁ!そうだ、そうだよ、そもそも私、これを飲みに来たんじゃん!これを飲まずに帰るわけにはいかないじゃん!

追加でチケットを1枚買って、3杯目、今回ラストに選んだのは、またまた奈良醸造さんの【MCGUFFIN】でーす!

narabrewing.com

マクガフィン。映画監督のアルフレッド・ヒッチコック曰く、物語において「重要ではあるが他のものに置き換えがきくもの」。それが物語を引っ張るけれども、それに囚われてはいけない。ウラニウムでもダイヤモンドでも、本当はどっちだっていいんだ。

奈良醸造さんの商品名っていちいちカッコいいよね。カップルだったら夜更けのバーで恋人にドヤりたくなるレベルでお洒落なんだわ。

それはさておき、さぁ、肝心のお味はどうかなっと。

きゃー!美味しー!!!これ好きー!ポニョ、これ好きぃー!!!

3杯目で、もう舌もたいがい麻痺してるっていうのに、これが一番飲みやすくて、一番お気に入りでした!パイナップルの甘く華やいだ香りと、ココナッツとスパイスの香りもアクセントになって、飲んでて楽しい!苦みも全然ないし!

最後にお気に入りに出会えて、嬉しくなって、チケット売り場のスタッフさんに「御馳走様でした!美味しかったです!」と伝えてから、松本城公園を後にしました。

「ビール」への固定観念を打ち破る良い機会になりました。参加してみて良かったです。ビールって苦いだけで全然美味しくないわ、と思っている人や、飲み会での「とりあえずビール」にうんざりしている人は、こうした機会に色んなビールを経験して、あ、これは好きかも?と思える1杯に出会ってほしいです。実はIPAにも色々な種類があって、ただ苦いだけじゃないらしい……。ゆくゆくは苦いビールにもチャレンジしてみたいです!御馳走様でしたー!!!