つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

クラフトビールを飲んでみた・その4

飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズの第4回目。前回の記事はまさかの「きょうのはてなブログ」に掲載されて、当ブログ史上最大の瞬間風速を記録いたしました。あービビった。

sister-akiho.hatenablog.com

長くブログを続けているとこういうことも起こるんですね。いい経験になりました、はい。しかしながらこのブログは相変わらず私の周囲半径3メートル以内のことをマイペースで書いていく方針でございますのでよろしゅう願います。うっふん。

人間ドックもようやく終わりましてですね、ここんとこストレスと更年期で色々ダメージ受けてるとこへ、さらにクラフトビールにハマるなんていう阿呆な真似をしちゃってるからなぁ、さぞかしアレな結果になっちゃってんだろうなぁ、と思ってたら、やっぱりアレな結果になっちゃっててオーマイガッ。天を仰いで反省しながら、また新たな酒屋さんの扉を開けている私はもうダメかもわからんね(;^_^A

 

そんな自分自身から目を背けながらも、今回ご紹介したいビールはこちらです。

 

1 AJB Co.「bread」

(Special Beer ABV4.5% IBU?)

anglojapanesebeer.com

「里武士(リブシー)」の愛称で知られる、長野県は野沢温泉村のアングロジャパニーズブルーイングカンパニー。松本城ビアフェスで「Farmhouse Blend」を飲ませて頂いたブルワリーさんでございます。

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この「bread」は、少し前に長野県のローカルニュースで取り上げられていたので記憶に残っていました。というのも、このビールは「捨てられてしまうパンの耳を再利用して作られたビール」なんですよ。フードロス問題に取り組む県内企業というテーマで取り上げられていて、あれ、これってリブシーじゃん、と。

このビールが作られた経緯や、そこに込められた思いについては、こちらの記事に詳しく紹介されていましたので、ご覧ください。

5pmjournal.com

「フードロスを解決するビールを作る」ことよりも「美味しいビールを作る」ことを目的として作られたこのビール。意識高いメッセージも高尚な能書きも不要だとばかりに、真っ白なパッケージにはただ一言、「bread」とだけ。

「パン感」にこだわって作られたとのことですが、さて、実際のお味はどうでしょう。缶を開けると、ほわっと香ばしいフランスパンのような匂いがします。口に含むと、しっかりした麦の味と、ビールらしい苦み。苦みはそれほど強くなくて、味わいはとてもふくよかです。そういえばビールは昔「液体のパン」って呼ばれてたんだっけなぁ、なんてことを思い出します。麦と酵母の働きで作られるという点では同じですものね。

そんなことを考えていたら、ちょっと悪戯心がむくむくしてきちゃいました。怒られちゃうかもしれないけど、このビール、温めても美味しそうな気がする――!

グラスに残ったビールを耐熱性のマグカップに移し替えて、ごめんねごめんねと呟きながら電子レンジで45秒ほどチン。そして蜂蜜をちょっぴり垂らして、っと。

おほー。めちゃくちゃ飲みやすい!苦みが和らいで、麦の優しい匂いがほわほわと立ちのぼってきます。これぞまさに液体のパン。寒い日にはこんなのもいいね。

 

2 AJB Co.「ICY DOUBLE」

(Cold IPA ABV9.0% IBU?)

こちらもリブシーさん。角打ちをやっている酒屋さんのオススメ。「これはとってもジューシーで飲みやすいIPA。ゴクゴク飲んでいくお客さんも多いよ」と言われたけど、ででで、でも9%なんでしょお?ゴクゴク飲めるアルコール度数じゃないじゃないっすか、とビビりまくる下戸の私。

それにしても「Cold IPA」って何なんだろう。クラフトビールって種類が多すぎてホントよく分かんない。というわけで調べてみました。

www.jbja.jp

……うん、ますますよく分かんなくなった。まぁいいや、とりあえず飲んでみよ。

液色は赤みのオレンジ。フルーティな甘い香り。一口飲んでみると、口の中いっぱいに苦みがぶわーっと広がるけれど、その苦みは喉の手前でふっと消える感じ。その苦みの中に色んな味わいが含まれていて、貧弱な私の舌にはちょっと言語化できない、ごめん。

確かにゴクゴクいきたくなる感じではあります。でも騙されないでね、アルコール度数は9%。やわらぎ水を飲んでてもやっぱりちょっと足にキタ。あと、個人的な意見としては、これは水温を上げないほうが美味しいかな。ぬるくなっちゃうと少し苦みが強くなってキレが悪くなる気がします。そういう意味では確かにラガーっぽいかなぁ。

 

3 うちゅうブルーイング「AURORA」

(スムージーサワーエール ABV5.0% IBU?)

uchubrew.shop-pro.jp

はい、もはや皆さんお馴染みのうちゅうブルーイングさんでございます。ここんとこずーっと忙しくてストレス溜まってましてね、「人間ドックが終わったら、絶対にうちゅうのとろとろ酸っぱうまいスムージーをキメてやるんじゃけぇ!」と、ずーっとブツブツブツブツ呟いておったのですよ。

で、めでたく(?)人間ドックも終わったので、念願のうちゅうスムージーサワーです。前にご紹介した「GLUON」はイチゴ&バナナでしたが、今回の「AURORA」はラズベリー&バナナ。うふふ。

とろんとろ~んの赤紫色の液体が、グラスの中でぐるんぐるんと上下に渦巻いています。ぼこぼこぼこぼこと絶え間なく浮かんでは沈んでいく気泡のさまは、まるで円谷特撮映画のオープニング映像を見ているかのようで、見飽きることがありません。

そんでもって、味はもう完全にラズベリージャム。酸っぱうまうま!イチゴ主体の「GLUON」に比べると、ラズベリー主体の「AURORA」は甘さはやや少なめで酸っぱさ強め。もちろんまーったく苦くないです。ビールっぽさ皆無です。この自由さがいいよね!うちゅうスムージーサワーやっぱ大好き!

 

4 うちゅうブルーイング「宇宙SENSEI」

DDH OAT CREAM IPA ABV6.5% IBU?)

uchubrew.shop-pro.jp

琥珀の夢で酔いましょう』(こは酔い)の第24話で「IPA初心者の人に勧めている」と取り上げられていたのが、こちらの「宇宙SENSEI」。

オーツ麦を使用したIPAで、黄白色に濁っています。そして、うちゅうのダブルドライホッピングといえば、缶を開けた瞬間のフルーティでトロピカルな香り!私はグレープフルーツの香りに似ていると感じました。爽やか~!

口当たりがとろっと優しくて、とってもジューシー。飲みやす~!と思った次の瞬間、苦みがパッと広がります。しかし、苦みを感じるのはほんの一瞬。苦みが消えた後に、かすかに甘みが余韻として残ります。この甘みは乳糖が入っているからかな?確かにこれはスルスル飲める初心者向けIPAという感じしますね。ただ、初心者向けというにはお値段がそこそこしますけどね(;^_^A

 

5 「Duchesse de Bourgougne」

(レッドビール ABV6.2% IBU18)

酒屋さんで「酸っぱいビールを飲みたいです」と言ったところ、「だったらこれ飲んでみて」と出されたのがこちら。ベルギーのヴェルハーゲ醸造所が作る伝統的なレッドビール。上面発酵で作ったビールをオーク樽に移し替え、さらに長期熟成させて作ります。酢酸菌や乳酸菌による発酵、オーク樽の香りや渋みなどが混ざり合い、複雑な味に仕上がるのだそうです。

グラスに注ぐと、おおっ、もうこの時点で既にかなり酸っぱい匂いがする。ボルドーワインのような深い赤色の液体の上に、もこもこの泡がぶわっと重なります。まずは一口。おおお、すっぱーーー!でも、酸っぱいだけじゃない!甘みとか旨みとか、色んな味がさまざまに混ざり合って、一言では表現できない味わいです。そして、ビール本来の苦みや麦芽の風味はほとんど感じられません。とても美味しいです。

でも、何だろう、この味、過去にどこかで経験した記憶がある、……何かの味に似ている……、それが何なのかがどうしても思い出せません。そこで旦那に「ちょっとこれ、一口飲んでみてよ」と試してもらったら、旦那が一言、「これ何?リンゴ酢?」と。

それだぁーーーーー!そうよ、そうだわ、リンゴ酢とかのフルーツビネガーの味に似てるんだわ、これ。フルーティで、ほんのり甘くて、気持ち良い酸っぱさ。これが元々はビールだったなんてちょっと信じられませんね。まるっきりビールの味とは違う飲み物に変化しているんだもの。発酵の力ってすごいねぇ。

 

6 West Coast Brewing「Solo Samba」

(Fruited Kettle Sour ABV7.0% IBU?)

www.westcoastbrewing.jp

最近あちこちで評判を聞くことが多いのが、静岡市駿河区用宗の「West Coast Brewing」。『こは酔い』第23話にも取り上げられてましたね。先日購入した「クラフトビール読本」にも巻頭特集が組まれたりして、気になっていたブルワリーさんです。

そんでもって、これまた「Kettle Sour」という聞いたことのないスタイル。分かんないことは調べよう。えーっと、麦汁を釜(ケトル)で乳酸菌発酵させた後に煮沸して殺菌し、その後にホップを投入するというやり方か。ふむふむ。菌がその釜の中だけに存在するから他の製品に影響を与えないという醸造上のメリットがある、なるほど。酸っぱい(サワー)ビールにもたくさんの種類があるんだなぁ。

japanbeertimes.com

さて、では「Solo Samba」を飲んでみましょう。ブラジル産のアサイーとバナナ果汁を使ったフルーツサワーとのこと。どんな味なのかな?

グラスに注ぐと、シュワシュワと沸き立つ泡はすぐに消えて、深みのある赤紫色の液体が現れます。色合いは「Duchesse de Bourgougne」に似ています。

飲んでみると、華やかな酸味のある香りとともに、ほのかな渋みが舌の上に広がります。バナナ果汁を使っていることでもっと甘いのかなと思いましたが、バナナの風味はほとんど感じられません。しかし、それにしても、これもまた……どこかで飲んだような記憶が……何かに非常に似ているような気がするんだけど、何だっけ……。

そんなわけで、またもや旦那に一口飲んでもらいます。「これは、テーブルワインだね?」、テーブルワイン!それだぁーーーー!!!

そうなんです。これ、何も言われずにグラスで差し出されたら、おそらく多くの人はビールとは思わずに、スパークリングワインだと思っちゃうんじゃないかしらん。ブドウは入ってないのにね。入っているのはアサイーとバナナなのにね。まったく、ビールがリンゴ酢に化けたり赤ワインに化けたりと、サワービールってホントに不思議な飲み物です。

 

7 Far Yeast Brewing「源流ホワイト」

(セゾン ABV5.0% IBU20)

faryeast.com

山梨県小菅村のFar Yeast Brewingさんの定番ビールで、おそらく全国的には「Far Yeast東京ホワイト」の名前で販売されている商品の、山梨県限定パッケージなんだと思います。

実は、今年の6月、ベルーナドームで観戦した時にチョリソー&ハラペーニョのピザと一緒に頂いたクラフトビールがFar Yeast東京ホワイトでした。私にとっては人生初セゾンでもありました。

sister-akiho.hatenablog.com

少し濁った淡い黄色のビール。ミントの葉っぱを嗅いだ時のような爽やかな香りがします。苦みはあまり感じなくて、心地よい軽めの酸味があります。カジュアルでクセが少ないので、どんな料理とも合わせられそうです。ストレスなく普段着感覚で飲めるのがセゾンの長所ですね。

 

今回のラインナップはこんな感じでございました。未だに自分がどっちに向かっているのかよく分からんのですが、なんとなく現在はサワー方面をうろうろ歩いている感じであります。だってサワーめっちゃ面白いんだもん。ビールの既成概念をぶっ壊されてしまいそう。もうちょっとこっち方面を重点的に探索してみるつもりです。ではまた次回をお楽しみに!