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5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

クラフトビールを飲んでみた・その8【続・静岡県特集】

想定外のコロナ闘病の影響ですっかり遅くなってしまいましたが、恒例の「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」、その第8回目でございます。そして、既に予告しておりましたとおり、今回は第5回の特集に引き続いて【静岡県のブルワリー】の特集編としてお送りしまーす。

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なんで静岡県ばっかり取り上げるんだ、贔屓だ贔屓だ、と言われそうですが、だって静岡県が大好きなんだもん、贔屓しちゃいたいんだもーん。っていうのは本音のところですが、まぁ、要するに今年のお正月の伊豆旅行で買ってきたビール8本をね、ようやく飲み切ったところなんで、ここで全部ご紹介しようっていう話なんですよ。

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余談ですが、毎回この記事を書くのに何本かビールを買ってきて感想を書き溜めてるんですが、そうやって買ってきたものの中には、たまに私の好みじゃないものも混ざっているわけです。最初に申しあげたとおり、この記事では「私が飲んで美味しかった・面白かったと感じたビール」だけを取り上げているので、そういう「ちょっとコレはイマイチ好きくない……」ってネガティブな感想を持ったものは記録に残さないわけです。なので、ご紹介するビールの本数より実際に飲んだビールの本数のほうが若干多いわけなんですね。

それが、今回はめでたく8本全部が美味しかった&面白かったんですよー。良かった良かった。というわけで、伊豆・沼津から我が家に運んできた8本の個性豊かなクラフトビールのラインナップを、どうぞご覧あれ!

 

1 反射炉ビヤ「大吟醸政子」

日本酒酵母ビール ABV5.0% IBU5)

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伊豆に旅行に行った目的のひとつが、この反射炉ビヤの「大吟醸政子」。清酒用のきょうかい9号酵母のみを使ったビールということで、日本酒とビールのいいとこ取りのようなビールだとの評判を読んで、ぜひ飲んでみたいと思っていたんですよね。でも、コロナ闘病中は免疫力を下げないように断酒をしていたんですが、息子の発症から10日経過し、感染のおそれがなくなったところで、快気祝いにようやく栓を抜いて、旦那と半分こして飲みました。

クリアな淡い黄色の液色がとても綺麗です。口に含んだ一瞬はビールの味なのですが、口の中で甘くなり、日本酒の味わいが強くなっていきます。後味はとても軽やかで、上品で爽やかな吟醸酒。苦みはほぼありません。旦那も「ビールが苦手な人でも、これなら飲みやすいんじゃないかな。また飲みたいね」と高評価。今回購入した8本の中でも、これが一番のお気に入りですね。そうそう、げっぷもいいにおいでしたよ(笑)

 

2 反射炉ビヤ「グアバグアバHAZY」

(Hazy IPA ABV5.0% IBU N/A)

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南伊豆産のストロベリーグアバを贅沢に使用したヘイジー。茶色の瓶の底に、酵母がたくさん沈んでいるのが見えます。グラスに注いでみると、液色は濁った白黄色で、苺のパックを開けたときのような甘くフレッシュな香りが漂います。一口飲むと、甘酸っぱくてジューシーで、とても華やかで美味しいです。苦みはあまり感じません。トロピカルな気分に酔いしれたいときにオススメしたい1本です。

 

3 反射炉ビヤ「今日も1日おつたーる!」

(Wine Yeast Beer ABV5.0% IBU12)

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VTuberの「アキ・ローゼンタール」さんとコラボレーションして作られた限定ビール。「アキロゼ」という通称にちなんで、シャンパン用の酵母を使ってロゼワイン風に仕上げたとのことです。

液色は明るい赤橙色で、きめの細かい泡がふくよかに立ちます。甘酸っぱいフルーティな香りがして、本当にワインみたいな爽やかな酸っぱさが口の中に広がります。冷たいうちは苦みはほとんど感じられず、クイクイ飲めちゃう感じです。温度が上がってくるにつれて、ビールらしさが強くなっていき、ローストした麦芽のカラメルのような味わいと苦みが出てきました。1本でワインとビールが楽しめる面白いビールです。

 

4 反射炉ビヤ「ボタニーク」

(Spice beer ABV9.0% IBU20)

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栓を抜くと、うっとりするような甘い香りが広がります。口に含むと、梅酒のような「フルーツを漬け込んだお酒」の味わいを最初に感じます。オレンジピールや青紫蘇が加えられているとのことなのでそのせいでしょうか。ビールの味わいは控えめで、甘味があってスパイシーでとても飲みやすいです、が、途中あたりで「そういえばコレ9度のハイアルコールだったわ」と思い出させる強さが不意にやってきます。くれぐれも「やわらぎ水」をお忘れなきよう。

 

5 ベアードブルーイング「ジュビレーションエール」

(フルーツエール ABV8.0% IBU28)

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ベアードビールがクリスマス&新年に向けた祝祭(ジュビレーション)用のビールとして12月にリリースするのがこちら。摘みたての完熟イチジクとシナモンの小枝を加えて作られたということで、この取り合わせはまさにクリスマスを祝うケーキ、シュトーレンですね。

液色は赤褐色で、泡もふくよか。口に含むと、干したイチジクの香りがふんわりただよい、そのすぐ後からピリッとしたシナモンが控えめに自己主張してきます。でも、予想したほどには甘くなくて、しっかりとした苦みと、スコッチのような芳醇さを感じます。アルコール度数は8%と高め。香りを楽しみながら、ゆっくり味わいたい祝賀ビールですね。

 

6 ベアードブルーイング「スモーク&ファイアー ハバネロスタウト」

(スタウト ABV5.5% IBU25)

bairdbeer.com

このビールは、沼津市内の酒屋さんで「変わったビールを探しています」と言ったところ、「じゃあこれはどう?唐辛子のハバネロが入ったスタウトなんだけど、お客さんの評判がとても良くてリピーターも多いから、騙されたと思っていっぺん試してみて」と言われ、うーん、スタウトは苦手なんだけど、そこまで言われちゃったら気になるなぁ、と思い切って購入しました。

グラスに注ぐと、まるでスモークチーズのような愛嬌のある燻製香がふわっと広がります。口に含むと、鼻に抜けるスモーキーな香りとともに、スタウト本来の焦げたカラメルの深く甘い味わいを感じますが、その直後に舌の上をピリピリピリーッと刺激が駆けぬけていきます。キターっ!ハバネロ!この香り・深み・刺激のバランスが絶妙で、めっちゃ面白い!スパイシーさがアクセントになっていて、スタウトの重さも全く気にならず、楽しく飲むことができました。ちなみにビールのおともは、伊豆わさびピスタチオ。こちらはヒリ辛。ヒリヒリとピリピリのペアリング、美味しい!

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7 ベアードブルーイング「ライジングサン ペールエール

ペールエール ABV5.5% IBU34)

bairdbeer.com

沼津の酒屋さんで「ベアードならライジングサンを飲まなきゃもったいない!これは絶対に飲むべき!」と力説されたので買いました。正統派のペールエール。明るいオレンジ色の綺麗な液色。鼻腔に抜ける生のホップのフルーティな香り、しっかりした苦みと酸味、キレの良さ、ビールらしい麦芽の厚みと甘味など、全体的なバランスが良くて、これぞクラフトビールの王道といった印象です。クラフトビールの世界を初めて体験する人の最初の1本としてチョイスしてもいいんじゃないですかね。

 

8 柿田川ブリューイング「トリニティシトラスサワー」

(サワーエール ABV5.5% IBU10)

numazucraft.com

沼津の酒屋さんで「サワーが好き」と言ったらオススメされたのがこれ。伊豆の三種の柑橘(橘、オレンジ、レモン)のピールを使用したサワーエールだそう。

液色はやや濁りのある明るい金色。香りは、柑橘類の爽やかな甘酸っぱさの中に、ん?何だろう?漢方薬のような涼し気な香りが潜んでいる気がします。でも不快な匂いではないですよ。飲んでみると、柑橘類の鮮やかな酸っぱさが心地よいですね。苦みはほとんどないです。とっても軽くてスイスイ飲めちゃいました。

公式Facebookの記載によると、このビールには、最近発見された「ラカンセア酵母」を使用しているとのこと。この酵母の働きは面白くて、エタノールを生成するのと同時に乳酸をも作り出すという変わった特性を持っているのだそうです。なので、これまでのケトルサワリング方式のサワービール作りでは、一次発酵の後で乳酸菌をわざわざ追加して酸味を出していたのが、それが必要ないという。面白い酵母ですよねー。

Facebookには「クローヴのような香りもアクセントとなっています」と記載されているんだけど、ああ、じゃあ私の感じたかすかな香りはそれだったのかしら。あれ、でも原材料の表示にクローヴの記述がないということは、これはラカンセア酵母から生じた香りってことなのかな?

ラカンセア酵母についてはこちらの記事に詳しく説明されています。

www.jst.go.jp

 

以上が、今回の伊豆旅行で購入した8本の顔ぶれでございました。本当は修善寺のベアードビールのキャンプ場や、沼津の柿田川ブリューイングのタップルームにも足を運んでみたかったんだけどねー、まぁ、今回は反射炉ビヤさんに立ち寄れただけでヨシとしましょう。どうせまた静岡にはしょっちゅう行くしね。今度は静岡市内や浜名湖のあたりも気になるところです。またいつか静岡県特集の第3弾が書けたらいいなー。