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『シン・仮面ライダー』

TOHOシネマズ日本橋で『シン・仮面ライダー』を観てきました。

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私は特撮が好きなほうですけど、オリジナルの『仮面ライダー』は観ていないんですよね。幼少期に兄からの影響で特撮好きになったんですけれども、兄は円谷ヲタだったので、ウルトラマンウルトラセブンに関しては熱っぽく語られた記憶があるけど、そういえば仮面ライダーについては何も聞いた記憶がないな。戦隊シリーズはちょこっと見ていたけど、ライダーシリーズは見てなかったんじゃないかな。言うても有名作なので、おおまかなあらすじは分かっていますけどね。

そんなわけで、『シン・仮面ライダー』を観て、ああなんかこのあたりは庵野監督の原作リスペクトの匂いがぷんぷんするなぁ、と思いつつも、実際のところはよく分かってなくて、観終わった後で、息子から「〇〇の元ネタは〇〇でね」とか教えてもらって、へぇへぇほぉほぉと思った次第なのでした。

まぁ、正直、分かりにくい映画であったとは思います。公式サイトにストーリーやキャラクターの説明がないあたりからしても、分かる人にだけ伝わればいいという姿勢なのかな。それとも公開直後だからネタバレしないようにとの配慮なのかしら。不親切といえば不親切、庵野監督らしいといえば庵野監督らしい。あの超絶難解アニメ、エヴァンゲリオンを世に送り出した人ですもんね。www.shin-kamen-rider.jp

とはいえ、じゃあ面白くなかったかと言われたらそんなことはなくて、面白かったっす。ストーリー展開が早くて、開幕直後からいきなりバイクチェイスからの空中戦、ぶっしゃばっしゃと飛び散る血しぶき。タイトル画面に表示されたPG12というレーティングを証明するかのように、戦闘シーンはけっこうがっつり血なまぐさいです。最近のライダーは割と飛び道具が多いけれど、こちらは昔ながらの肉弾戦です。

戦闘が終わり、ハッと気づいた主人公・本郷猛は、自分自身が変わり果てた姿になっていることに衝撃を受けます。そしてマスクを被っている間は闘争・殺戮本能を制御できないことにも。困惑する本郷に、彼を「バッタオーグ」という怪人にした緑川博士と、その娘のルリ子が現れ、彼が戦うべき敵について語り始めるのです────

いやホントに展開が早い。あれよあれよという感じで物語が進んでいって、怪人が次から次へと現れます。怪人のそれぞれ(蜘蛛、コウモリ、サソリ、蜂、カメレオンなど)の能力を使ったトリッキーな攻撃が見どころです。

 

昭和仮面ライダーの、ダークで泥臭くてバイオレンスな空気感をよく表現しているなぁと感心しました。曇った空と鉄錆の色、そして「ヒーローは赤なんでしょ、よく知らないけど」と自らマフラーを巻いてやるルリ子。

池松壮亮さんは、普段テレビなどで見る時には何も思わなかったけど、こうやって見ると昭和的な顔立ちをしていますね。ワイルドで男くさくてどこか哀愁の漂う感じ。改造人間にされた苦悩を抱えながら、懸命にルリ子を守る姿がかっこいいです。

対して、浜辺美波が演じるルリ子は、序盤はまるで人間みのないアンドロイドのよう(!)。しかし中盤、ある怪人との戦闘を経て、少しずつ感情を表に出すようになってきて、終盤のあのメッセージは────あれは反則だね。あんな恥じらうような笑顔とか見せられたら、思わず泣いちゃうじゃん。あのシーンを観ながら、私は宇多田ヒカルの『One Last Kiss』のMVを思い出してましたよ。


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このMVを編集したのも庵野監督。このMVで培ったものをこの映画に生かしたのかなと思ったりもして。他のシーンは展開が早いのに、あのルリ子のシーンはじっくりゆっくり彼女の感情に寄り添った感じなのがなおさら切なくなります。

 

えーと、どの情報がネタバレでどこまで喋っていいのかが分からないな。とりあえずポスターに出ているキャストについては話してもいいのかな。

森山未來くん!最高っす!常に半眼で、本郷たちと喋っていても意識はどこか遠くにあるような、そんな非人間的な感じが良かったです。そして、やっぱりダンサーだけあって、細かな動きがひとつひとつ優美で、たまんないっす!!!

ええと、「あの2人の男たち」については、公開されているキャストに掲載されていないってことは、ネタバレ禁止項目なのかな。じゃあ言わないでおこう。この「シン」シリーズを見続けた人へのお楽しみ────って言うと勘の良い人にはバレちゃうかな?(笑)

あと、エンドロールを観るまで気づかなかった豪華キャストもたくさんいます。特殊メイクで顔が違ってたりするからね。誰が出演しているのかは見てのお楽しみってことで。

 

あと、秘密結社ショッカーの正式名称が分かるのも面白いです。これは公式サイトを掘っていくと出てくる情報なのでここで言っちゃってもいいよね。

Sustainable

Happiness

Organization with

Computational

Knowledge

Embedded

Remodeling

完成されたAIによって人類の幸福とは何かが定義され、選ばれし人造人間たちによってその人類の究極にして持続可能な幸福への手段が着々と執行される。さて、では「人類の究極の幸福」とは、いったい何だろう────?


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仮面ライダーの話のはずなのに、どうもちょくちょく違う作品が脳裏をかすめてしまう。どうなんでしょうね。庵野色が強いという感想を持つ人はけっこういそう。それが好きか嫌いかで評価がかなり分かれそう。私はどちらにもさほどの思い入れがないので、比較的フラットに鑑賞できたんですけどね。

 

そうそう、後で息子と感想を言い合ったんですけど、意見が一致したのが「音楽が良かったよね」という点。

オリジナルの仮面ライダーの音楽を生かしながら、より荒々しくおどろおどろしくファンクな雰囲気に仕上げていて、すごくカッコ良かったです。SpotifyやYoutubeMusicなどの音楽配信サービスで劇中曲3曲が先行無料配信されていますのでぜひ聴いてみてください。

 

個人的に嬉しかったのは、ラストシーンのロケ地が私の大好きな山口県下関市の「角島大橋」だったことですね。あの美しい風景は見ればすぐに分かる。CMなどでもよく使われている人気のロケ地ですから、ご存知の方も多いことでしょう。私は下関に住んでいた頃はちょくちょくドライブで来ていました。海岸沿いの売店で売ってた「わかめソフト」がめっちゃ好きじゃったんじゃけど、今でも売っとるんかねぇ。懐かしいねぇ。


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というわけで、『シン・仮面ライダー』、すごく面白い映画だったんだけど、万人に勧めるかと言われたらちょっとウーンかな。賛否両論ありそう。設定の分かりにくさ(パンフレットを読んだところによると、スピンオフ漫画からの設定がけっこう多いらしいので、そっちを読まんと分からんのかもしれん)、多めのバイオレンス表現、展開が早すぎること、そしてなんとなーく全体を覆っているヲタク向けっぽい雰囲気……など、人を選ぶ映画ではあると思いました。言い換えれば、観終わった後で誰かと熱い議論や考察を交わしたくなっちゃう映画ではありますね!ぜひ劇場でご覧くださいませ!

 

劇場のショップで、可愛いRODYのミニマスコットを売っていました。私は一番右端のSHOCKER下級構成員を買いましたよ。かわイーッ!!

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