つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

真澄さまの高級カツ丼と、奇妙なエレベーター

「『ガラスの仮面』でさ、北島マヤと速水真澄がデートしたじゃん」

「うん」

「そのときに真澄さまがマヤにご馳走した【1膳20万円の高級カツ丼】がね」

「うん?……う、うん」

「あのカツ丼がね、実際に食べられるチャンスがあんのよ!」

「えっ、マジで?」

「しかも、なんと今だけ1割引きで!」

「マジ?!えっ、20万の1割って……2万円?!2万円も引いて大丈夫なの?」

「うん、だからね、ホントに今だけ。どうする?」

「うわー、どうしようー、悩むー、真澄さまのカツ丼かー!どうしよー!」

 

と言ったところで、目が覚めたのです。

ああ、夢だったんだな、とはすぐに理解できたものの、寝起きで頭がぼーーーっとしています。真澄さまの高級カツ丼……、えーっと、真澄さまとマヤがカツ丼屋でデートしたのは……あれは、何巻だったっけ……?

ようやく、マヤと真澄さまはカツ丼なんぞ食べてないし、1膳18万円もするカツ丼はどう考えても高価すぎるということに気づいたのは、20分ぐらい経ってからでした。

 

***

 

ということで、今回はお題「ずっと覚えている夢」に参加してみようと思いましてね。

「他人の夢の話を聞くことほど退屈なことはない」と言ったのは、いしいひさいちの『バイトくん』でしたかね。確かにそうだなぁとは思うんだけど、にもかかわらず、どうしてヒトは自分が見た夢の話をしてしまいたくなるんでしょうねぇ。

私が見る夢のパターンは、もうずーっと昔からいつも同じで、とにかくバカでっかい建物の中にいる】という夢。その建物の中に、駅があって、バスターミナルがあって、ホテルがあって、デパートやショッピングモールがあって、学校もあって、オフィス棟もあって、空中庭園に大きめの遊園地がある。もちろん大きめの本屋さんとCDショップもあるんだぜイエーイ。

で、その建物で私は何をしているのかというと、【何かの研修を受けるために来て、自分が入るはずの寮の部屋を探してウロウロしている】というのが、お決まりのパターン。

なんせこの建物、バカでっかいくせに動線が異常に悪い。3階分ぶち抜きのエスカレーターはあるけど、その間の階に行くためのエスカレーターが見つからないとか、従業員通用口を抜けていかなきゃいけないとか、外の避難梯子を通らなきゃいけないとか、とにかく目的地まで迷いに迷うのである。寮の部屋は見つかったけど、今度は女子用の浴室が見つからないとか、トイレの仕切りがなぜかカーテンしかなくて落ち着かないとか、困った羽目に陥り続けるのが、まぁ夢あるあるっちゃ夢あるある。

そんな、いつもの超弩級複合施設の夢の中で、必ず登場するのが【エレベーター】。もちろん、これもマトモなエレベーターであろうはずがない。そんな困ったエレベーターの中でも、ずーっと記憶に残り続けているのは、例えば、こんなエレベーター。

 

【1 ショットガンタッチ・エレベーター】

エレベーターの箱が異常に広くて、10畳のお部屋ぐらいある。なのに、押しボタンがなぜか扉の横じゃなくて、奥の壁の中央にある。目的階に到着したタイミングで「開」のボタンを押さないと扉が開かない。降りたい私は、奥の壁で「開」ボタンを押してから全速力で扉に向かって走るけど、すぐに扉が閉まってしまうので降りられない。何度も何度もボタンを押してはダッシュするけど、いつも鼻先で扉が閉まってしまい、はぁ、はぁ、ま、まだまだぁ、もう一回ッ!!!……というところで目が覚めた。起きたときに汗ぐっしょりで疲れ切っていたので、今でもよく覚えている。

 

【2 占いつきエレベーター】

エレベーターに乗り込んで、扉の横のボタンを見ると、なんか妙にボタンが多い。とりあえず目的階のボタンを押すと、音声ガイドが「あなたの星座を教えてください」と言う。「蠍座」のボタンを押すと、今度は「ご希望の言語をお選びください」と言う。テキトーでいっか、と「フランス語」のボタンを押す。すると扉が閉まり、目的階に向かって動き出す。チン、と音がして目的階に到着すると、ボタンの上にある細長い穴から、ジジ、ジジ、と音を立ててレシートが吐き出される。それを受け取ってエレベーターを降りる。見ると、そのレシートには「蠍座の今日の運勢」が書いてあるらしいのだが、いかんせんフランス語で書かれているので全然読めない、という夢。

 

【3 斜め急降下エレベーター】

サンシャインシティみたいな感じで、A棟、B棟、C棟……とたくさんの高層ビルディングが複合してひとつの施設を構成しているところで、その繋ぎ目の地点にあるエレベーターホールから、B棟に向かうシースルーエレベーターに乗り込んだ。するとそのエレベーターは、ぐん、と力強く発進したかと思うと、ロケットのような猛烈な速度でA棟の壁に沿ってぐんぐんぐんぐん昇っていく。あれ、間違えてA棟行きのエレベーターに乗っちゃったかな、と思って窓の外を見ていると、A棟の最上部(施設全体の中で一番高い地点)でピタッと停まり、その直後、今度はB棟めがけて斜めに急降下し始めた。猛烈なGを全身に受けて、必死で身体を突っ張らせて支えながら、そのとき私が叫んでいたのは「ででででで電力のォォォ、むむむむ無駄遣いでしょぉがァァァァ!」という、そこで目が覚めて、「……怒るポイント違うやん」と自分で自分にツッコんでいたと、そういう夢。

 

はい、というわけでね、しょーもない夢のおはなしでございました。他人の夢の話を聞くことほど退屈なことはない、けだし名言でございます。はい、お疲れさまでした。