つれづれぶらぶら

なんかいきなりアクセス数が多いなと思ったら、黄金頭さんがブクマしてくださったらしい。うひゃあ。畏れ多くて震えちゃうわ。

バターナッツと紫イモのハロウィン飯

先日、帰宅してみると、玄関前にサツマイモがたくさん置いてありました。姑が家庭菜園で収穫したもののようです。物価高騰の折、食材の差し入れはたいへん助かります。いつもありがとうございます、と御礼メールを送信してから、さて、何にしようかな、ベーコンと一緒に炒めようか、それとも大学イモにしようか……と考えていたところ、しばらくして、姑から慌てた雰囲気で返信がありました。

「サツマイモのつもりだったけど、苗をまちがえていたみたいで、切ったら紫イモだったわ。食べたけど美味しくなかった。ガマンしてね」

あらら、紫イモとは珍しい。試しに1本切ってみたら、確かに切り口が鮮やかな深紫色でした。軽く炙って試食してみたけど、ううむ、これは確かに、ぜんぜん甘くない。しかも繊維質が多めで食感がボソボソしていて、わーお、これはどうしたもんかしら。

で、でもっ、せっかくお義母さんが丹精込めて作った紫イモなのだものっ、無駄になんかしないわっ。嫁として、これをどうにか活かしてみせようじゃありませんかっ。

ただね、長所と短所がはっきりしているだけ、攻略法は分かりやすいっちゃ分かりやすいんですよね。短所はとにかく甘くないこと、食感が悪いこと。ってことは、甘さと水分を足して、しっとりさせればいい。つまり、砂糖とシロップを足せばいい、あら簡単。そして、長所はなによりこの美しいパープルカラー。そして、今の季節はまさにハロウィンシーズン真っ只中。オレンジとパープルったら、ハロウィンのイメージカラーにドンぴしゃじゃありませんか。こいつは使えるぜい!

というわけで、さっそく作ってみました、「紫イモのきんとん」。

紫イモは、厚めに皮を剥いて、1~2センチ厚にカットして水に晒し、鍋で柔らかくなるまで茹でます。粗く潰したら丁寧に裏ごしして、そこに、みりん、砂糖、既製品の栗の甘露煮のシロップに、調味料棚の奥にちょびっとだけ残っていたメープルシロップも加えて、仕上げに、甘みを際立たせるための塩を加えます。

掌の上にラップを広げて、その中央に紫イモペーストを適量置き、栗の甘露煮を真ん中にのせて、茶巾絞りの要領で形を整えます。あっ、しまった、栗の甘露煮をはみ出させるつもりだったのに、すっぽり隠れちゃった。まぁいいや、追加で上にのっけちゃえ。は~い完成。

食べてみると、みりんと砂糖とシロップを大量に加えただけのことはあって、しっとりとした食感があって、ほどよく甘いです。塩がちゃんと良い働きをしてくれていますね。皮を厚めに剥いたことと、裏ごしを丁寧にやったことで、繊維のごわついた感じも消えています。紫と黄の色の対比も鮮やかで、和風ハロウィンって雰囲気のスイーツに仕上がりました。うん、これは良く出来たぞ。

 

とはいえ、紫イモはまだまだ残っているのでした。そして、ハロウィンが近づくと、私は必ずあの食材を手に取ることになるのです。そうです、バターナッツかぼちゃです。

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今年も既に、9月初旬にJAの産直コーナーで買っておいたのです。去年のよりは若干小ぶりでしたが、綺麗な色艶で形の良いものが税込350円。見た瞬間にお買い上げです。バターナッツかぼちゃに関しては目利きの自信がありますよ、私。

バターナッツかぼちゃの特徴や調理法は過去のブログにさんざん書いてきているので、ここでは省略いたしますが、甘くてコクのある、ポタージュスープ向きの美味しいかぼちゃです。この綺麗なオレンジと紫イモのパープルを活かして「秋の恵みのハロウィン膳」をこしらえてみましたよ。

主役は、誰が何と言おうとも「バターナッツのポタージュスープ」です。かれこれ10年以上は作ってるけど、間違いなく美味しく出来上がります。味つけなんて、コンソメと牛乳と胡椒、それに隠し味にほんのちょっぴりのめんつゆ、たったそれだけなんですよ。バターナッツかぼちゃ自体の味がしっかりしているから、どんだけ適当に作っても文句なく美味いんす。あ、でも裏ごしだけは丁寧にやります、ええ。

おかずは「サーモンの香草焼き」に「焼きブロッコリー」。そして主食は、今回初めて挑戦した「雑穀入りトマトチーズリゾット」です。

新米1合は洗わずに、もち麦と、十八穀ごはんの素と合わせておきます。フライパンにオリーブオイルを垂らし、ニンニクと玉ねぎのみじん切り、ベーコンを炒めます。そこに米と雑穀、刻んだぶなしめじを投入して、さらに炒めます。米が透き通ってきたら、米がひたるぐらいの水と、トマトジュース1パック(200ml)、鶏ガラスープの素などを加えて、中火でぐつぐつ煮込みます。あまり混ぜすぎると粘り気が出てしまうらしいので、焦げつかない程度に、時たま鍋底から大きくひっくり返しながら様子を見ます。米を噛んでみて芯がうっすら残ってるかな程度になったら、全体にチーズをふりかけて火を止め、蓋をしてしばらく蒸らします。器に盛りつけて、紫イモのチップスを上に飾りつけます。オレンジとパープルの色の対比がハロウィンっぽいでしょ。

ちなみに、このチップスは食後のおやつの「芋けんぴ」の副産物なのでした。

普通のサツマイモだったら、皮を剥かずに作るところだけど、この紫イモは繊維質が多いので皮を厚めに剥きました。1センチ幅ぐらいの拍子木に切って、表面がカリッとなるまで油で揚げます。でもこれだけだとぜんぜん味がしなーい。フライパンで砂糖を熱して、砂糖が溶けたところで揚げた芋をフライパンに一気に投入して蜜を絡めます。仕上げに全体に薄く塩を振って、出来上がり。蜜がかかっているのでもちろん甘いですが、時間をおくと蜜が溶けて流れ出してしまうので、お熱いうちにどうぞ。

 

さて、バターナッツのペーストの余りは、今年も「かぼちゃプリン」にしました。

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本当はね、プリンはプリンでも別の、ゼラチンや生クリームを使ったレシピを試してみようと思っていたんだけど、スーパーで生クリームのお値段を見たら、あわわわわわわ、生クリームって今こんなに高価なのね。いやいやいや、これはちょっと手が出ませんわ。えー、えーっと、……うん、一昨年と同じレシピでいいか……。

というわけで、今年もカゴメのレシピを参考にしました。ただ、今年もテキトーに目分量でやっちまったもんで、おそらくは卵が一昨年のやつよりも小ぶりだったのが原因だと思うんですが、今年はしっかり固まりませんでした。器からくり出して皿の上にひっくり返したら、どべちゃあああ~~~って感じで崩れちゃったもんで、旦那と息子には器から出さずにスプーンですくって食べてもらいました。

かなりゆるゆるのプリンではあったのですが、味はしっかり美味しかったですよ。バターナッツのコクと甘みと舌触りがあって、香りづけのシナモンとカラメルとの相性もバッチリでした。んまーい。未来の私に伝言を残すとしたならば、卵のサイズが小っちゃかったら2個じゃなくて3個にしようぜ、ってとこですかね。こういう記録が未来の私の役に立つ。ええ、このブログは私の備忘録なのですもの。ふふ。