ビア検1級の受検日まであと4ヶ月。そろそろ効率よく受検対策しなきゃなってことで、現在は公式テキストの再読と、「ビール女子」さんの直近1年ぐらいの記事の読み返しを地味にコツコツやっております。ホントはね、図書館に行って社史を読んだりとか、テーマを決めてその詳細を深掘りしていくとか、そういう勉強のほうが楽しいんですけど、さすがにもうそんな悠長なことを言っている場合ではないのでね。
とはいえ、やっぱりただの受検勉強は、性に合わないっていうか、飽きるんですよ。
で、最近は「YEBISU BEER TOWN」のトークルームで、2~3日に1問ぐらいの間隔で「マニアックビールクイズ」と題するクイズ企画の投稿を行っております。ビア検に出題されそうな四択クイズを自分で考えて、ビアタウンの皆さんに出題するというね。私自身は受検勉強でインプットしたものをクイズの形式でアウトプットすることでより深く理解できるし、さらにタウン民の皆さんと楽しく交流もできる、という一石二鳥のアイディアですぜ(`・ω・´)b
もちろん、ヱビスビールファンの方々を相手にするからには、大手国内メーカーの話題については基本的にサッポロビール限定。キリンやアサヒやオリオンで面白いネタがあっても、そこはちょっと遠慮しとくべきかなと。ただ、国内のクラフトビールや海外のビールの話題ならアリ、という方向性で問題を作っています。
そんなマニアックビールクイズ、3月頭から始めて、現時点で41問。我ながら頑張って作ったもんだと感心しますわ(自画自賛)。当初の目標は50問だったんだけど、なんだかんだでクイズ作りが楽しくなってきたので、8月いっぱいぐらいまでは続けてみようかなと。9月以降は2級と3級の受検期間が始まっちゃうんでね、もし正規の問題と被ったら変な疑いをかけられてしまいそうなんで止めといたほうがいいんだろうな。
というわけで、「ビールを調べてみた」の番外編として、これまでにビアタウンに投稿した問題文と解説文を、原文のままこちらに転載しておきます。なお、タウンの方々のリアクションは転載しません。
ではでは、今回は第1回から第10回までを振り返りまーす。はてなの皆さんもお楽しみくださいなヾ(*´∀`*)ノ
★第1問★(2025.3.11)
ビア検の勉強がてら、たまにはクイズでも出しましょうかね。
今回は、3級~2級レベルの基礎知識の4択(?)クイズです。分かるかな~?
【問題】
飲食店で「とりあえず生!」と注文した場合に、店員さんに持ってきてもらえないビールの銘柄は、次のうちどれでしょう?
① ヱビスプレミアムブラック
② エーデルピルス
③ サッポロラガービール
④ サッポロサクラビール
⑤ 店員の西島秀俊に「とりあえずだなんて生ビールが可哀想だ」と説教されて何も持ってきてもらえない正解は2時間後ぐらいにコメントに書きま~す。どしどしチャレンジしてくださいね!(屮^_^)屮
【正解】
③ サッポロラガービール
【解説】
ふだん何気なく使っている「生ビール」の定義を問う問題でした。
生ビールとは「熱処理をしていないビール」のことです。ラベルをよく見ると「生ビール」の横に「非熱処理」と併記されていますよね。
ということは、逆に「熱処理(パストリゼーション)」されたビールはどれか、ということです。そう、皆さん大好き「赤星」ことサッポロラガービールが熱処理されたビールです。美味しいですよね~!大好きです。他社では「キリンクラシックラガー」や「アサヒスタウト」なども熱処理ビールですよ。
何のために熱処理するのかというと、ビール内に残った酵母を殺菌するため。酵母が残ったままだと長期間保存している間に品質が変わってしまうからなのです。
ところが、現在では濾過技術が向上して、濾過によって酵母を完全に取り除くことが出来るようになったため、ほとんどのビールは熱処理が不要になりました。なので、現在市場で売られているビールのほとんどが「生ビール」なのです。【おまけの解説】
1866年に低温熱処理(パストリゼーション)を発明したのはフランスのルイ・パスツール。当初の目的はワインのためでしたが、現在では牛乳の殺菌法としても有名ですね(パスチャライズド牛乳)。ビア検では必ず出題されるので絶対に覚えておきましょう。
4択と言いつつ用意された⑤は、現在放送中のサントリー生ビールのCMネタ。私、西島秀俊さん大好きなんですよ~(#^.^#)
しかしながら実際のビア検の問題ではこういったテレビCMなどの話題も必ず出題されるので、たかがCMと侮ってはイケナイ(^_^;)
記念すべき第1回目のクイズは、まだ方向性が定まっていなかったので、サッポロビールに関するネタを、小ボケをかましつつ出題しました。まだタウン入りして半月程度だったので常連さんたちとの絡み方もよく分かっておらず、スルーされたらどうしようと思っていたのですが、予想以上に皆さんが反応してくれたので嬉しかったです。
★第2問★(2025.3.12)
今日もやります、マニアックビールクイズのお時間ですよ~!
今日は『サッポロビール120年史』からの出題です。ビア検テキストには載っていない雑学なので、1級レベルの難問と言っておきましょうか。でも、ヱビスマニアの皆さんには楽勝かも?(^_-)
今回は、YEBISU BREWERY TOKYOの入口の銅像でお馴染み、大日本麦酒株式会社の初代社長にして、【東洋のビール王】と呼ばれた【馬越恭平】に関する問題です。【問題】
馬越恭平は「ビールを売り広めるには四つの【シャ】が大切」と言っていました。
その【シャ】とは、学者、芸者、役者、さて、もうひとつの【シャ】とは何でしょうか?次の4択(!)から選んでください。
① 長者
② 医者
③ 記者
④ 感謝
⑤ MISIA正解は2時間後ぐらいにコメントに書きまーす。分からなくても当てずっぽうでいいのでじゃんじゃんご参加くださいねっ!(屮°▽°)屮カモーン♪
【正解】
② 医者【解説】
馬越恭平が得意とした宣伝方法は「イベント」でした。明治26年の第2回医学大会では、教授・陸海軍軍医・病院長ら1300人を工場に招待してビールを宣伝したり、小石川植物園で薬学大会が催されたときにも、7日間にわたって3000人の来会者にビールを振る舞ったといいます。
馬越は、医者に「健康に良いビール」の口コミ拠点となってもらいたいと考えていたようで、こうしたイベントを通じて効果を得ていたようですね。ビア検では明治から戦前にかけてのビール関連の著名人の問題が数多く出題されますが、馬越恭平はその筆頭ですね。ビールファンとしても、日本初のビヤホールを誕生させてくれた功績は忘れてはいけません。乾杯🍻
冬の間に、山梨県立図書館でビール各社の社史を読みまくった成果をここで発揮。もちろんネタは馬越恭平。自分では難問だろうと踏んでいたにもかかわらず、ヱビスファンの皆さんの正答率がけっこう高くて、うーん、こいつはもっとレベルを上げていかねばすぐに飽きられてしまうなぁと思ったものです。
★第3問★(2025.3.16)
今日も懲りずにやります、マニアックビールクイズのお時間ですよ~!もはやビア検に関係なくなってきてる感もありますが、よろしかったら気軽にお付き合いください。
今回も「サッポロビール120年史」から、ビールの宣伝用キャラクターに関する問題です。公式テキストには載っていない超難問の1級レベルですが、なんとなくでいいので奮ってご参加くださいね(^_^)【問題】
昭和29年、ニッポンビール(現在のサッポロビール)は「ビールの王様」というイラストキャラクターを作り、4コマ漫画を新聞に掲載したり、「ビールの王様コンクール」というイベントを開催するなどして宣伝に活用した。
このキャラクターを制作したのは、次のうち誰か。
① 手塚治虫
② いわさきちひろ
③ 横山光輝
④ やなせたかし面白いボケを思いつかなかったので今回はまともに4択問題でございます。どしどしご参加ください!(屮°▽°)屮カモーン
【正解】
④ やなせたかし【解説】
「ビールの王様」のキャラクターを制作したのは、三越のグラフィックデザイナーを辞して独立したばかりの新進気鋭の漫画家/イラストレーター・やなせたかし。おそらくこれが実質的なデビュー作ではないでしょうか。丸顔で赤いマントをつけ、赤い星を頭上にいただいたユーモラスなキャラクターからは、後のアンパンマンのキャラクターに通じるものを感じます。実際にどのようなキャラクターであったのかは、リンク先の記事をご覧ください。
これも社史からのネタ。「知らない」という反応が多かったものの、選択肢が安直すぎたのか、正答率は高めでした。3問目にして既にボケるのがめんどくさくなっている(笑)
★第4問★(2025.3.18)
皆さんこんばんは!マニアックビールクイズのお時間です。晩酌のアテにお楽しみください。
今日はホップに関する2級レベル問題です。ビア検公式テキストにも掲載されてますよー。【問題】
次の4択のうち、ホップの花言葉はどれか。
① 光輝を放つ
② 精神の美
③ 不公平
④ あなたを思うと胸が痛む
⑤ 男は黙ってサッポロビール花言葉なんて考えたこともないよ、なんて仰らず、当てずっぽうでかまわないので、じゃんじゃんご参加くださーい。待ってまーす!(屮°▽°)屮カモーン
【正解】
③ 不公平【解説】
ホップはアサ科カラハナソウ属の雌雄異株の多年草です。ビール醸造に使用するのは雌株の球花(毬花)と呼ばれる部分ですが、雄株の花粉が付いて受精してしまうと品質が劣化して使い物にならなくなってしまいます。したがって、ホップ農家は雄株を見つけると直ちに除去し、雌株だけを大切に育てていきます。そのような背景から、雄株の気持ちに立って「不公平」だよ、ということでつけられた花言葉でした。
ちなみに、このほかにも、hopとhopeの発音が似ていることから「希望」、「天真爛漫」といった花言葉もあるようですよ。【おまけの解説】
その他の選択肢は、サッポロビール関連の記念日の花から取り上げてみました。
①の「光輝を放つ」は2月25日(ヱビスの日)の花、ラナンキュラスの花言葉。
②の「精神の美」は4月1日(黒ラベルの日)の花、サクラの花言葉。
④の「あなたを思うと胸が痛む」は8月4日(ビヤホールの日)の花、トリトマの花言葉、でした(^_^)
ビア検公式テキストからのネタ。せっかくなのでダミーの選択肢もサッポロビール関連のネタで作ろうと、割と丁寧に調べて作りました。解答文はオラホビールのホップ収穫祭で教えてもらった話を思い出しながら書きました。
★第5問★(2025.3.21)
皆さんこんばんは。今日も懲りずにやります、マニアックビールクイズのお時間です。金曜日の夜、ホッと一息の晩酌タイムに、クイズにお付き合いください。
今日は【ビールの容器】に関する3~2級レベル(公式テキスト掲載)問題です。一定の年齢層以上の方々にとっては「懐かしいなぁ!」って感じの話題かもしれませんね(^_^)【問題】
1980年代前半、ビールメーカー各社は奇抜な形の容器に入ったビールを競うように次々と発売した(いわゆる「容器戦争」)。
次の4択のうち、サッポロビールから発売された商品でないものはどれか。
① スペースシャトルの形をしたビール容器
② ロボットの形をしたビール容器
③ 竹筒の形をしたビール容器
④ 卵の形をしたビール容器今回は「サッポロ以外」を答える問題なので、ご注意ください。なので今回はボケは無し。知らなくても、当てずっぽうで構いませんので、奮ってご参加くださーい!(屮^ω^)屮カモーン
【正解】
① スペースシャトルの形をしたビール容器【解説】
今回は長谷川正人著『日本ビール缶大全』を参考にして出題しました。色々なビール容器が掲載されていてとても楽しい本ですよ。正解の①は、1984年にキリンビールが発売した「キリン ビアシャトル」でした。
これ以外はすべてサッポロビールから発売されたものです。
②は1985年に発売した「サッポロ 生ロボ」。ロボットの頭を開けると注ぎ口が現れる仕様でした。
③は1986年に発売した「サッポロ 竹取物語」。緑色の竹筒型ペットボトルで、注ぎ口にかぐや姫のオブジェがあったそうです。
④は1985年に発売した「サッポロ 生たまご √2(ルートツー)」。丸い卵形の容器で、卵の割れ目のようなギザギザ形の蓋がついていました。内容量は1.414リットル。
これらが実際にどのような形だったのかはこちらの記事をご覧ください。
公式テキストからのネタを少し深掘りした問題。世間一般的に見た難易度は高いけれど、ヱビスファンにとっちゃサッポロビール絡みの問題は簡単なんでしょ、と予想しつつ出題したところ、意外にも正答率は低かった。あれえ?
★第6問★(2025.3.24)
今週もやります、マニアックビールクイズのお時間です。月曜の夜、ちょっとお疲れタイムのリフレッシュに、ビール&クイズのひとときをどうぞ。
先日のMLB東京ドーム開幕戦は見応えがありましたね。カブスを応援していた私としてはちょっと残念な結果でしたが、いやぁ、それにつけてもやっぱり大谷翔平選手はすごい野球選手だなぁと実感しましたよ。
というわけで、今回は【大谷翔平】のエンゼルス時代のエピソードから出題します。テキスト外だけど難易度的には2級ぐらいかな?【問題】
2023年8月26日(日本時間27日)、ニューヨーク・シティフィールドでのエンゼルスVSメッツの試合の1回表での出来事。2番打者として打席に立った大谷翔平は、ライト側に大きなファウルボールを飛ばしたが、この打球によって引き起こされたビールに関するあるハプニングとは、次のうちどれか。
① ファウルボールが観客のビールコップの中にすっぽりはまった
② ビールの売り子がファウルボールを素手で華麗にキャッチした
③ ファウルボールがビールの広告に穴を開けた
④ ファウルボールが売店のビールサーバーを破壊した
【正解】
③ ファウルボールがビールの広告に穴を開けた【解説】
大谷翔平のファウルボールが穴を開けたのは、ライトポール際にあったクアーズライトのデジタルサイネージ広告でした。ボールはディスプレイを1つ破壊し、そのために広告写真のクアーズライトの缶に四角い穴が空いたような形になってしまいました。
しかし面白いのはここから。クアーズ社は逆にこのハプニングを使って大がかりなキャンペーンを行いました。48時間以内にこの「穴あき」クアーズライトの記念缶を発売し、また、エンゼルススタジアムの広告をすべて穴あきクアーズライトの写真に差し替えるなどして、アメリカはもちろん日本のファンも大いに盛り上がりました。このキャンペーンは広告業界でも注目を集めました。
これは「ビールを学んでみた・4」で使用したネタの流用。MLB東京ドーム開幕戦の後で、タウンでも大谷翔平の活躍に注目している人々が多かったので、だったらブログ用に仕込んだネタを1粒で2度おいしく使ってしまおうと。正答率は割と高め。
★第7問★(2025.3.27)
こんばんは!皆さま美味しく飲んでますか?マニアックビールクイズのお時間ですよー!
今日のテーマは【ビールと神話】です。知っている人は知っているけど知らない人は全く知らないってことで1級レベルとしておきましょうか(^_^;)【問題】
古代メソポタミアで信仰されていた「口を満たす神」の意味を持つ、ビール醸造を司る神は次の4択のうちどれか。
① ハトホル
② エンキドゥ
③ ニンカシ
④ ガンブリヌス
⑤ クトゥルフ分からなくても当てずっぽうでお答えください!たくさんの皆さまのご参加お待ちしてまーす(屮^▽^)屮カモーン
【正解】
③ ニンカシ【解説】
古代メソポタミアでシュメール人に信仰されていた女神ニンカシは、ビールの醸造技術を司る神として信仰されていました。当時、ビール醸造は女性の仕事とされ、ニンカシに仕える女神官たちによって大規模な醸造が行われていたそうです。
女性たちによって歌われた『ニンカシ賛歌』は、「ニンカシよ、あなたは麦芽を大甕の水の中に加えて湿らせる……」などといった、文字の読めない人にもビールの醸造工程(レシピ)を共有する歌であったようです。
(参考文献『女たちがつくってきたお酒の歴史』マロリー・オメーラ著)【おまけの解説】
①のハトホルは、古代エジプトの女神。人間を根絶やしにすべく天界から降りてきたところ、大量のビールがあったため、飲みまくって酔っぱらって、人間を根絶することなんか忘れちゃったという、ビールが大好きな「酔った女神」。
②のエンキドゥは、古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』に登場する、粘土から作られた獣人。しかし、パンとビールを口にしたことで文明人としての知性を得、後に英雄王ギルガメシュの無二の親友となった存在です。
④のガンブリヌスは、中世のドイツ周辺で「ビールの守護神」として親しまれた人物で、モデルとなったのはヤン・プリムス公爵とも言われていますが定かではありません。悪魔からホップビールの作り方を習い、それを人々に教えたという伝説が残されています。
⑤のクトゥルフは、ふんぐるいむぐるうなふのアレでお馴染みの旧支配者。オーストラリアの「カイジュー!ビア」から「クトゥルフ・オン・ザ・ムーン」というクラフトビールがかつて発売されていたらしい。いあ!いあ!
「女性とビール」について山梨県立図書館で調べていたネタの流用&アレンジ。いつかはちゃんと調べてブログ記事にしたいなぁとは思っているんですがね、なにぶんにもテーマが大きすぎてすぐには書けそうもないので、とりあえずクイズのネタに流用してみました。神話・ファンタジー系のネタは不慣れな人が多いのか、正答率はかなり低かったです。そんでもって、久しぶりに選択肢でボケをかましてみたにもかかわらず、完全にスルーされてしまったのが悲しい(´;ω;`)フングルイ……
★第8問★(2025.3.30)
日曜日の夕刻、皆さん如何お過ごしでしょうか。マニアックビールクイズのお時間ですよー。
今日は「北海道限定サッポロクラシック ゴールデンカムイ デザイン缶」についての問題です。
「ゴールデンカムイ」といえば、アニメ化や実写ドラマ化もされた大人気漫画。明治時代の北海道を舞台に、日露戦争の生き残りの陸軍軍人・杉元&アイヌの埋蔵金の在処の鍵を握る少女・アシリパのコンビが、網走監獄の脱獄囚や第七師団、新選組残党などを相手に、埋蔵金を賭けたサバイバルバトルを繰り広げる漫画です。では、ここで問題。【問題】
2018年から北海道限定サッポロクラシックでは、ゴールデンカムイの登場人物を組み合わせたデザイン缶をリリースしているが、次のキャラクターの組み合わせのうち、存在しないものはどれか。① 杉元・アシリパ・白石
② 鶴見・尾形・谷垣
③ 杉元・白石・房太郎
④ 尾形・ヴァシリ【ヒント】
北海道在住でなくとも、ゴールデンカムイを知らなくても、冷静に考えれば解ける問題です。というわけで2級問題。落ち着いて(^_-)
【正解】
① 杉元・アシリパ・白石【解説】
地域限定商品で、かつ、漫画のキャラクター名を知らないと答えにくい問題だったかと思いますが、実は今回の問題は「酒類の広告・宣伝及び酒類容器の表示に関する自主基準」に沿って考えればおのずと答が導き出せる問題でした。www.rcaa.jp注目すべき点は、問題文の上に書いた「ゴールデンカムイ」の概要にある「少女」という言葉です。アシリパは推定12歳前後の少女という設定で、つまるところ未成年者です。したがって、広告のモデルに未成年者を使わないという自主基準に引っかかってしまうのですね。もちろん罰則などはないので法的に問題があるわけではないのですが、やはりサッポロビールさん、そのあたりはきちんとしていらっしゃいます。さすがですね。
ちなみに、漫画「ゴールデンカムイ」は北海道が舞台なだけあって、サッポロビールがちょいちょい登場します。
圧巻なのは25巻から始まる、札幌麦酒工場での壮絶なバトル!噴き出すビールを全身に浴びながら戦う杉元たちの様子は、シリアスでありギャグでもあるという、面白さに満ちあふれた内容となっています。ホントに面白いのよー。
サッポロビール公式サイトの野田サトル先生へのインタビューも興味深いのでどうぞ(ネタバレあり)。
サッポロビールネタであるにもかかわらず、漫画の話題だったのが敬遠されてしまったのか、参加率自体が低かった問題。どうやらヱビスタウンの人々はサブカル系のネタはあまり得意ではないみたいです。うーん。しかしながら、解説文にも書いたとおり、この出題の意図は漫画そのものの話ではなくて広告基準の話だったという、ちょっと手の込んだ問題を作ってみました。ビア検1級の過去問を読んでいると、割とこの手の「出題者の意図を読め」的な問題がちょいちょいあります。
★第9問★(2025.4.1)
年度も新たに4月1日!こんばんは!マニアックビールクイズのお時間です。
今日は「黒ラベルの日」!ということで、サッポロ生ビール黒ラベルに関するマニアックな問題を作ってみました。ビア検公式テキストにも掲載されている2級問題です。あなたの黒ラベル愛がいま試される……(^_-)✨【問題】
2011年からサッポロ生ビール黒ラベルに採用されている「旨さ長持ち麦芽」。この麦芽は、新鮮なビールの美味しさを損なう原因となる、ビールを酸化させ悪臭を生成する、ある「酵素」を持っていない大麦から作られた。さて、そのビールの酸化の原因となる、ある「酵素」とは、次のうちどれか。
① AMY
② ALDH2
③ LOX-1
④ MEOS参考文献「カラー版 ビールの科学」「日本ビール検定公式テキスト 知って広がるビールの世界」
【正解】
③ LOX-1【解説】
麦芽に含まれるリポキシナーゼという酵素は麦芽由来の脂質を酸化させ「トランス-2-ノネナール」という物質を生成し、段ボール紙のような不快な臭いを生じる原因となります。
サッポロビールは岡山大学との共同研究で、1万種を超える大麦の中から、この酵素の一種であるリポキシナーゼ-1(LOX-1)を持たない大麦「ロックスレス大麦」を発見しました。このロックスレス大麦から作られた麦芽が「旨さ長持ち麦芽」なのです。
なお、①はデンプンを糖に分解するアミラーゼ、③は肝臓でアセトアルデヒドを代謝する酵素、④は肝臓でアルコールを代謝する酵素です。
今日はクイズ出さなくていいやと思っていたのに、タウンの皆さんが「黒ラベルの日」で盛り上がっているのを見て、しまった、今日はサッポロビール関連の記念日であったかと、慌てて問題を作成しました。こういう記念日のお祝い的ムーブメントにはしっかり乗っておかなくてはね。問題自体はビア検公式テキストのネタなんだけど、ダミーの選択肢を含めて深掘りするために「ビールの科学」を大急ぎで読み込んだ問題です。
★第10問★(2025.4.3)
今日も皆さんお疲れさまです!マニアックビールクイズのお時間です。晩酌のおともに、はたまた残業中の息抜きに、ビールクイズで気分転換してくださいねっ。
今回は「ビールの色」に関する2級レベル問題です。ビールにはそのビアスタイルによって様々な色合いがあります。缶から直接飲む派の方も、たまにはグラスに注いで眺めてみてくださいね~。【問題】
次の4種類の下面発酵ビールを、色が薄いものから濃いものへと順番に並べたとき、2番目にくるビアスタイルはどれか。
なお、それぞれのビアスタイルの色の濃さ(SRM)は「ビアスタイルガイドライン2404」に従い、その平均的な値のものとする。① アンバーラガー
② デュンケル
③ シュヴァルツ
④ ドルトムンダー2番目のビールの番号だけを答えてくだされば充分なのですが、さらにチャレンジしようという方は4つ全ての順番がどうなるのかも合わせてご回答ください。
2番目のビールを正解で「正解!」、4つ全ての順番を正解で「完璧!」と返答させていただきまーす。当てずっぽうで構いませんので、どしどしご参加くださーい(屮°▽°)屮カモーン
【正解】
① アンバーラガー【解説】
4つの順番は④→①→②→③。
④のドルトムンダーはSRM3-6でこの中では最も淡い色です。ちなみに皆さんよくご存じの「ヱビスビール」のビアスタイルがこのドルトムンダーだと言われています。
①のアンバーラガーはSRM6-14。「琥珀ヱビス」のビアスタイルがアンバーラガーだそうです。
②のデュンケルは「暗い」を意味する言葉でSRM15-25。以前サッポロビールさんから「空模様 月夜のデュンケル」という商品がリリースされていたようですね?飲んでみたかったなぁ。
③のシュヴァルツは「黒」を意味する言葉でSRM25-40と、この中では最も濃い色のビールです。皆さんの大好きな「ヱビスプレミアムブラック」のビアスタイルがシュヴァルツだそうです。
私の得意分野であるビアスタイルのネタ。せっかく「ビアスタイルガイドライン2404」を買ったのだ、こういうときに使わないでいつ使うというのだ。というわけで、色の濃さがちゃんとバラつくように、わかりやすいものを4つチョイスしてみました。ポイントは、日本人的にあまり馴染みのないドルトムンダーというビアスタイル。これを知っているか知らないかを見極める問題であったともいえましょう。ヱビスビールがピルスナーじゃなくてドルトムンダーであることを知っているか、というのが出題意図。ふふ。
とりあえず今回は10問目まで。まだ問題と解答の形式がちょっとゆらゆらしていて、ボケたりボケなかったりしているのが初々しいところかな(自分で言うな)。こんな感じで今日もヱビスタウンの方々に遊んでもらいつつ、自分のビア検の勉強もしているという毎日なのでございました。はてなの皆さんにも楽しんでいただけると幸いです。この続きはまた後日。お楽しみに。あ、もし間違いを見つけたらこそっと教えてやってくださいね(;^ω^)