去年の今頃のことですが、長野県東御市にあるオラホビールさんのホップ圃場にて、人生初の「ホップ摘み体験」をさせていただいておりました。
このイベントが、とにかくもうめちゃめちゃ楽しくて、上の記事にも書いておりますが、家に帰ってからも、ホップの毬花の現物を息子と一緒に観察したり、ホップの天麩羅を作って家族にふるまい、その衝撃的なマズさに家族全員で悶絶したりと、ホントに忘れられない素晴らしい思い出になったんですよ。
そんで、息子が、自分もホップを見てみたい、摘んでみたいと言いまして、それじゃあ来年の「ホップ収穫祭2024」には2人で行こうね、なんて話してたんですね。
ところが今年、私が気づいたとき(6月10日)には既に完売状態だったんです。それでも諦めきれずに、キャンセル待ちに申し込んでおりましたところ、後日、オラホさんから「参加OK」の電話がヾ(*´∀`*)ノヤッター!!
というわけで、昨日28日(日曜日)、朝7時50分に茅野の自宅を出て、岡谷から和田峠経由で長和町に抜け、道の駅で休憩を挟みつつ、そこからさらに上田方面へ走って丸子の町を抜けて、オラホビールに到着したのは9時45分。ふーっ。やっぱ長野県は広いんだわ。
受付を済ませ、10時ちょうどにイベント開始。スタッフさんの挨拶の後で、本日の注意事項がいくつか説明されました。
まずは、炎天下での作業なので熱中症に気をつけてください。水を配るので飲んでください。圃場の端に冷房を効かせたハイエースを停めておくのでしんどくなったらすぐに避難してください(^^)/ハーイ
そして、コロナもまた流行ってきているので、各自で感染対策をお願いします(^^)/ハーイ
さらにバッドニュースですが、最近ツキノワグマが出ましたΣ(・ω・ノ)ノギャッ!!
今朝、花火を鳴らしてクマに人が来ていることを伝えたし、スタッフが熊よけの鈴を鳴らしていますから近寄ってくることはないと思いますが、皆さん、なるべく賑やかにやっていきましょうね('◇')ゞハーイ
説明の後、スタッフさんの後についてホップ圃場へ。入口で鋏と網袋とペットボトルの水を貰って、去年と同じように、引き下ろしてあるホップの列へ行き、並べられたビールケースに腰掛けます。
今年も、摘むのは「カスケード」というアメリカンホップの品種です。
今年は出来がいいとのことで確かに去年以上に鈴なりになっていました。めっちゃいい匂い~~~( *´艸`)
ホップは収穫するタイミングが限られていて、今回収穫するカスケードは、今日がまさに収穫の最適期。先週でも来週でもダメなんだそうです。
ちなみに、まだ蔓が高くそびえ立っているのは「ゴールデンスター」という国産品種。
信州早生から生まれた品種で、名前に「スター」とつくのはサッポロビールが開発したホップなのだそう。こちらは収穫時期がもう少し後になるとのことでした。
さて、ホップを摘んでいきますかね。2年目なので私はだいぶ勝手が分かってきましたが、息子は初めてなので、横からあれこれアドバイスしながら進めていきます。うちの息子は意外と繊細なところがあって、丁寧に蔓をほぐして1つずつ大きさを確認しながら摘んでいるのでなかなか進みません。ま、別に競争じゃないからいいけどね。
圃場担当のスタッフさん(小林さん)がいらして、今年も参加者にあれこれレクチャーしてくださいました。
ホップには、香り、苦み、防腐、泡もちなど、ビールの「たましい」と言うべき重要な役割があること。IPA(インディアペールエール)の由来は、インドがイギリスの植民地であった頃に、イギリスから運んだビールが船の中で腐ってしまい、防腐性を高めるために従来よりも大量のホップを投与したこと。ホップの花言葉は「不公平」であること、などなど……。
そして、うちの息子が「ホップという植物に興味がある」と言うと、「ならばホップの花を見せてあげよう」と言って、ホップの花を探して摘んできてくださいました。これがその「ホップの花」です。
我々が知っている「毬花」は、本当の意味では「花」そのものではないのだそうです。本当の花はとても小さい「毛花」と呼ばれるもので、目をうんと近づけてよくよく見ないと分からないぐらいの、小さな毛のかたまりのようなもの(写真はかなり拡大して接写してます)。これが成長して「毬花」になるのですって。
このように、イベント中、スタッフさんは本当にあれこれと気を配ってくれ、こまめに水や氷嚢や塩飴を持ってきてくれたりもしました。また、収穫作業に飽きてしまった小さい子どもには高所作業車に乗せてあげたりもしていましたよ。
また、参加者の写真もたくさん撮ってくれ、私も息子と一緒に「ホップ獲ったどー」ポーズで記念写真を撮ってもらいました。逆に、常連さんはスタッフさんに依頼されて宣材写真の撮影に協力していたり。
常連さんが「ホップ水」の作り方を教えてくれました。
水のペットボトルの中に摘みたてのホップを3個ぐらい入れて、しばらく置くとホップの香りと苦みが水に移ります。「あまり長く浸けすぎると苦くなるから気をつけてね」とのこと。私もさっそくやってみました。ホップの香りのする水は華やかで、ほのかな苦みが爽やかです。帰り道の車内でもちびちび飲んでいたけど、茅野に着いたあたりではさすがに苦みが強くなってきたかな~。ま、でも、好みの問題ではありますね。
ホップ摘み体験は、1時間ちょっとで終了。息子が「学校の先生にもホップを見せてあげたい」と言うので、蔓を少しお土産に頂いて帰ることにします。
今年も交流会には参加しないので、ここで私たち親子は離脱します。摘んだホップをスタッフさんに渡して、今日の御礼を言い、隣接する「湯楽里館」という温泉施設へ。今年も温泉の無料チケット(タオル貸出付)を貰っているので、温泉でゆっくり休養することにします。っていうか、私も息子も汗びしょびしょやもん。汗を流してさっぱりしたーい。こんなこともあろうかと、下着から上着まで、着替え一式を持ってきたもんねっ。洗い場で身体と髪をしっかり洗って、広いお風呂にゆっくり浸かって、サウナで軽~く整って、満足満足~ヾ(*´∀`*)ノスッキ~リ
帰りは、長和町にある「道の駅マルメロの駅ながと」に立ち寄って、食事を済ませることにしました。此処は施設が広くて、飲食店もいくつかあるんですね。
駐車場に車を停めると、「馬鹿バーガー」という謎の看板が目に飛び込んできました。気になる気になる。食べに行こ~。
「ばか」バーガーかと思ったら、「うましか」バーガーだったようで(;^ω^)
馬肉と鹿肉をブレンドしたパティだそうです。息子は「プレミアム馬鹿バーガー」、私は「山賊焼きバーガー」を注文しました。こちらがそのプレミアム馬鹿バーガーでございます。
食べながら、息子と「プレミアムなバカってどんな人?」というお題で盛り上がっておりました。あれこれ討議した末に「我々の予想を軽く上回るぐらいの、神ってるバカで、周囲の人々を幸せな気持ちにさせる人」だということで、結論としては「カープの新井さん」かなと(笑)
うちの監督はプレミアムな存在です、ええ(笑)
ところで、持ち帰ったホップはどうしたかというと、息子の担任の先生に見せる用のを切り分けたら、残りは……もちろん、もう天麩羅は作りません!摘みたてのフレッシュホップで天麩羅を作ってはいけない!苦さ炸裂でとんでもないことになりますもん。
というわけで、今年はもう食用にするのは諦めて、残った毬花は「お茶パック」に適量ずつ小分けにして押し込んで、冷凍庫で保存しました。そして、そのうちの1つを使って、今夜は「ホップ風呂」を楽しみました~( *´艸`)
お風呂のお湯にホップの袋を浮かべて、優しく揉みながら、ホップの香りを楽しみます。お湯を含んだホップからは、揉むたびにルプリンの黄色い粒子が出てきて、湯船の中にふわ~っと広がっていきます。これはまさにドライホッピング。爽やかで優しいホップの香りが浴室にただよい、とっても安らいだ気持ちになりました。ホップには、鎮静作用や催眠作用の効能があり、更年期障害にも効果があるんですって。まだ冷凍庫にはホップ袋が残っているので、また折々にホップ風呂を楽しみたいです!