つれづれぶらぶら

さて、そろそろ勉強に100%集中せねば(え、仕事は?)

クラフトビールを飲んでみた・その37

「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」の37回です。前回の記事はこちら。そうそう、この記事を「今日のはてなブログ」に取り上げてくださってありがとうございました運営さん。

sister-akiho.hatenablog.com

 

今年のビア検のスケジュールはまだ明らかにはなっていないものの、例年どおりならおそらく10月中旬だろうと予想されます。というわけで、私もそろそろ本腰を入れてビール業界全体に目を向けていかなきゃいけない時分です。

ホントはね、ややこしいことはなーんも考えんと、ただのクラフトビール好きおばちゃんとして、今日も美味しいクラフトビールを飲みましたぁ~、って言ってりゃいいんスよ。なんでわざわざ自分自身を面倒くさい道に放り込むかねぇ、とも思うんだけど、なにしろ私の行動原理は「好奇心」だもんで、1級って超難関だそうだけどどんぐらい難しいのかな、私ゃ何点ぐらい取れるのかな、って気になりだしたらもう、好奇心を抑え込むことができない。飽きるまでいざ進め。

で、最近は国内クラフト以外にも少しずつ手を出しています。とりあえず『YEBISU BEER TOWN』の住人さんたちからサッポロ・ヱビスの情報をもらって、時々は試したりしてます。クラフトじゃないから、感想はこっちには書かないけどね。

そんでもって、いよいよ目前に迫った来月、4月の第2週には「ビアEXPO」が幕張メッセで開催されます。もうチケットも買ったし、ホテルも電車の切符もおさえてあるもんねー。ビールの試飲はもちろんだけど、カンファレンス(講演)が楽しみです。いっぱいメモ取ってくるぜぇい!

0423craft.beer

 

今回は、2月終わりから3月中に飲んだビールをご紹介していきまーす。

 

1 OUTSIDER BREWING「TEEN DREAM」

(ESB ABV8.0% IBU45)

outsiderbrewing.com

アウトサイダーさんのカンニング機械購入支援プロジェクトのクラウドファンディングのリターンの中に、支援者が出したプランに沿ったビールを作るというのがありまして、その結果として作られたExtra Special Bitter。

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レーズンや黒糖を連想させる深い香り。口に含むと、ハイアルコールのピリッとした刺激があって、ホップの苦みと、ローストした麦芽のコクが口いっぱいに広がります。後味のキレが良く、すぐに次の一口に手を伸ばしたくなるドリンカビリティ。うまいー!

 

2 OUTSIDER BREWING「あなたに夢中」

(American Wheat ABV5.5% IBU7)

outsiderbrewing.com

ピンクブーツ・コラボレーション・ビールとして作られた、ドライローズをふんだんに使った小麦ビール

鼻を近づけると、まるで薔薇の花束を抱えているかのように、気品のある薔薇の香気がすぅっと立ちのぼります。幸せの予感に胸がわくわくしますね。麗しい香りに満たされながら一口。すっきりした酸味とほのかな甘みが広がり、苦みはほとんどありません。口当たりは柔らかくて喉ごしはすっきり。うまーい!

 

3 宮下酒造「独歩ピルスナー

ピルスナー ABV5.0% IBU?)

www.msb.co.jp

ビール雑誌で「独歩」の存在を知り、岡山かー、気になるなーと思っていたちょうどそのタイミングで、広島のMachiko♫さんから贈っていただきました。テレパシーが届いたのかしら。いつもありがとうございますMachiko♫さん。

液色は綺麗な金色で、泡がもこもこ。口に含むと、唇でパッと苦みが膨らんで、瞬く間に消える。その後に控えめな麦芽の甘みが広がっていき、味わいがすっきりとまとまっていきます。バランスいいなー。めっちゃ飲みやすくて、どんどん飲みたくなる感じの、とても綺麗で穏やかなピルスナーでした。

 

4 宮下酒造「雄町米ラガービール

(ライスラガー ABV5.0% IBU?)

www.msb.co.jp

岡山産の雄町米を原料に使用したラガー。こちらもMachiko♫さんからの頂きもの。

液色は薄めの黄色。口に含むと「いつもの」ラガービールらしい苦みと透明感のある味わい。でも「いつもの」ビールより味わいがもっとクリアというか、スッキリした感じですね。日本酒酵母は使ってないみたいですが、日本酒っぽい雰囲気も少しあります。

 

5 尾道あづみ麦酒醸造所「カープエール」

(エール ABV5.0% IBU?)

shop.tau-hiroshima.jp

やきうのじかんだあああ!今年もプロ野球ペナントレースが始まりました。今年のカープはどうかいのう、イマイチ期待できんのよの、などと愚痴りながらも、やっぱりカープの試合がある日はわくわくしますね。そんな気持ちをくみ取ったかのように、これまたMachiko♫さんから「カープにエールを送るエール」をいただきました。

液色はやや赤紫がかった紅色で、淡いピンク色の泡がふっくら。希少モルト「RED-X」とジュニパーベリーなどを使った「赤いビール」です。かすかに甘い香りがするので、フルーツビールっぽい感じなのかな?と思いつつ口に含むと、ホップの苦みはしっかりあって、味わい自体は「いつもの」ビール。この秋には、このビールで祝杯をあげたいもんじゃのう!頼むで新井さん!

 

6 ヤッホーブルーイング「軽井沢高原ビール2025年限定」

(セゾン ABV5.0% IBU?)

yonasato.com

軽井沢高原ビールの今年の限定は、新品種ホップ「エラニ」を軸としたセゾン。

無濾過の小麦入りビールとあって、液色は濁った淡い黄色。口に含むと、摘みたてホップのような鮮やかな香りと苦みが一気に口いっぱいに広がります。その後からセゾン酵母の香りが控えめに戻ってきます。冷たいうちはとても軽い口当たりだけど、小麦を多く使っているからか、ぬるくなるにつれて質量が増してくる感じ。さらに苦みも香りも増大していき、終わり頃はセゾンというよりはヘイジーっぽい雰囲気に。

 

7 奈良醸造「NUTS & MILK」

(BROWN ALE ABV5.5% IBU12)

narabrewing.com

うふふ、久しぶりのナイトロ缶。ゆったりと優しく振ってからプルタブを抜いて一気に逆さまにして注ぐッッッ!すると、カフェオレのような優しい色合いのきめ細やかな泡がパイントグラスの中で滝のように流れていきます。ナイトロビールはこれが楽しいのよね~。

泡をすすると、クリームのような口当たりで、ヘーゼルナッツの香ばしい香りが口いっぱいに広がります。泡が落ち着いてくると、褐色の液体が姿を現し、焙煎した麦芽のほろ苦さが加わってきます。メープルクッキーとペアリングして楽しみましたが、めっちゃ合うわ~。

 

8 奈良醸造「LOVE & TIGER

(AMERICAN-BELGO-STYLE ALE ABV6.0% IBU37)

narabrewing.com

奈良醸造さんお得意のアメリカンベルゴスタイルエール。液色は明るい金色で、柑橘系のすっきりした香り。口に含むと、苦みがパーッと口の中を駆け抜けていきます。その苦みは一瞬にして消えて、喉の奥からラム酒のような魅惑的な香りが戻ってきます。味わいもすっきりしていて、くいくい飲めちゃいますね。冷たいうちはホップの主張が目立っていたのに、ぬるくなってくると少しずつ酵母エステル香が広がり始めます。

 

9 PAULANER「Weissebier」

(Hefe Weissebier ABV5.5% IBU?)

chambeer.net

私の行きつけの酒屋さんには、いくつかのビール専用グラスが置いてあって、角打ちで飲ませてもらえます。いつもは車で訪問するんだけど、どうしても専用グラスで世界の銘品を味わいたいと思って、今回は電車を使って訪問しました。

パウラナーは、ドイツ・バイエルンの州都ミュンヘンを代表する大手ビール醸造会社のひとつで、ミュンヘン最大のビール祭「オクトーバーフェスト」のテント内で提供されることを許された6つの醸造会社のひとつでもあります。ビア検2級の受検前に頑張って暗記したから、受かったら絶対に飲んでやるんだ!と息巻いてたんですよ。

見て見て!この専用グラスを!なんて綺麗なデザインなんでしょう!ビールは泡がきめ細かくてもっこもこ。注ぎ切るまでにはかなり時間がかかりましたが、完璧だぜ!小麦ビール特有の濁りと、ヴァイツェン酵母由来のバナナ香や酸味を感じます。でも小麦ビールにありがちな「もったり感」はなく、喉ごしはすっきりしていますね。

 

10 ORVALORVAL

トラピストビール ABV6.2% IBU32)

beershop.jp

ベルギーのオルヴァル修道院で作られた伝統的なトラピストビール修道院の名前もビア検の勉強で苦戦したところだったなぁ。オルヴァル修道院で作られているビールはこれ1種類のみで、野生酵母(ブレタノマイセス酵母)を使用しているそうです。瓶に描かれた指輪をくわえた鱒は、オルヴァル修道院の創設に関する伝説に由来したものだそうですよ。

こちらも専用の聖杯型グラスを使わせてもらいました。なんかもうグラス自体が神聖な感じで、おごそかな気分になっちゃう。泡はものすごくもこもこで、やっぱり注ぎ終わるまでにかなり時間がかかりましたが、綺麗に注げました(`・ω・´)b

鼻を近づけると、ブレタノマイセス酵母特有の湿っぽい香りがふわんとします。口に含むと、酸っぱさとホップの苦み、しっかりしたコクと甘みのバランスが良くて、ゆっくりと時間をかけて、その個性的な味わいを楽しみました。

 

今回はこのへんで。また次回をお楽しみに~!