つくば2日目。 ホテルを出て、TXの駅で貰った「つくばサイエンスMAP」を片手に、どこに行こうかねー、どこも面白そうじゃねー、と話し合いながら歩きます。
と、つくば駅前の広場を通り過ぎようとした時、ふと強烈なデジャ・ヴ(既視感)に襲われました。
「な………なぜ?…初めて来たのに………この風景………前に見たことが、ある………???」
すると、息子もハッと気がついた様子で………、
「仮面ライダー鎧武で初瀬ちゃんが死んだとこだ!!!!!」
そうです、この「つくばセンタービル」は特撮好きの間では「例の広場」と呼ばれているお馴染みのロケ場所なのでーす!
ええ、おそらくトミーなら分かってくれるはず。仮面ライダー、戦隊シリーズでは必ずといっていいほど出てくるこの光景。なんとタイムレンジャーの頃から使われていたそうですよ!ビックリだね。
そんな感じで、つくばの街はどこもかしこも「見たことがある」風景ばかり。特撮クラスタなら歩いてみるべし!運が良いと収録に出くわすかもよ!
で、そんな驚きもありつつ、まずはつくばエキスポセンターへ。
つくば駅の真ん前に、ドーンと大きなロケットの模型がそびえ立っているので、それを目印に歩いていけば、道に迷う心配もありません。
エキスポセンターは、昭和60年に開催された「国際科学技術博覧会(つくば万博)」を記念する施設として作られたものだそうです。 そのためか、外観や入口、1階の展示物のいくつかは、ちょっぴり時代を感じさせるものになっております(;´∀`)
いやー、名古屋やら上野やらですっかり科学館には目が肥えてしまったもんで、正直、“昭和の最先端”という感じではあった。いや、息子は楽しんでたからいいんだけど。
しかしながら、新しいデジタル技術を用いた展示物ももちろんあって(正直、2階部分の最新展示を先に見せたほうが良かった気もする)、充分に見ごたえはあったんだけどね。
プラネタリウムでは学芸員さんのガイドに従って、秋の星座を学習。
番組の最後には「星空からのプレゼント」と称して、客席へ星々を投影するサプライズもあって、とても楽しめました。
続いて向かったのは筑波宇宙センター。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究施設です。
地図では、つくば駅からそんなに遠くない感じだったから、息子と一緒にお散歩ついでに歩いて行こうと思ったのね。
というのも、つくば市街地には綺麗に整備された長い遊歩道があって、街路樹や公園を眺めながら延々と歩いて行けるわけ。天気もいいし、ちょうどいいやって。
ところがどっこい。確かにJAXAの施設は“遠くはなかった”よ。
ただ、とんでもなく研究施設の敷地がだだっ広くて、肝心の「正門」がどこにあるのか分からなかった。関係者専用入口はあったんだけどさ。
正門を探し歩いた結果、およそ施設をぐるーーーーっと一周した反対側にようやく「見学用入口」と書いてある正門が見つかりました。こんなことならバスに乗ればよかった(-_-;)
気を取り直して、正門をくぐると、そこには。
「宇宙、キターーーーーーー!!!!!」
嗚呼、そう叫んでいた彼女は今や、自らの信じる神の世界に行ってしまったなぁ、なんて感傷もよぎりますが、此処とエキスポセンターは仮面ライダーフォーゼのロケ地としてお馴染み。
JAXAの研究施設なので、一般見学はごく限られたエリアのみ(予約制の見学ツアーだと体験施設まで利用できるそうです)。それでも、ロケットや人工衛星のリアルな模型などをじっくり堪能することができます。
日々積み重ねられつつある日本の宇宙科学研究の臨場感に興奮です(≧▽≦)
JAXAを出たら、結局やっぱりバスに乗りそびれてしまい、またしてもつくば駅までとっとことっとこ歩きます。
ようやく駅に戻り、TXに乗り込んだら、隣の研究学園駅へ移動。
この駅の近くにある「イーアスつくば」という大きなショッピングモールの中にあるサイバーダインスタジオにやってきました。
なにしろ、そのサイバーダインスタジオは「最先端のロボット技術と触れ合える施設」だというので、息子が興味を持ったものですから。
ロボットというから、私は、工業用ロボットとか玩具ロボットとか、そういうのをイメージしていたんですね。そしたら、全然違った。
なんだこりゃ。めっちゃめちゃカッコええやんけ!!!!!
筑波大学が研究開発した医療用ロボットスーツ(HAL)だそうです。脳卒中などで運動機能に障害を持った人々のリバビリを行うための機器。
脳からの微弱な電気信号により筋肉が収縮するとき、このロボットスーツがその身体機能をサポートし学習するんだそうで。
実際に、このスタジオの隣には会員制のトレーニング施設が併設されていて、HALを活用したデイサービスが行われているそうな。
イメージされているものは、要するに「サイボーグ」なのだそうです。アニメやコミックの世界を飛び越えて、現実世界がその領域にいよいよ飛び出してきたというわけなのです。
ワクワクしませんか。私、こーゆーの大好きなんですけど。
パラリンピックを見ていてもテクノロジーのほうに目が向いちゃう。最先端のサイバネティクス技術と人間が融合という、『攻殻機動隊』的な近未来(あした)に胸がときめいちゃうわけなのです。
いやー、今日は特撮脳がやたらとうずく一日だけど、こんな現実(きょう)を見せられちゃうとはなぁ。仮面ライダーも戦隊ヒーローも、子供向けの夢物語ではないかもしれないなぁ。
さて、せっかくショッピングモールに来たから、ついでにお買い物して行きましょうかね。
ルピシアで緑茶と工芸茶を買ったり、好きなブランドの香水を見つけて購入したり(長野県内で売ってないのよ)、可愛い輸入物のウッドビーズを衝動買いしたり。
子供はトイザらスで新作のベイブレードをチェックしつつ「サンタさんにお願いしようかなーーーー」と意味ありげに母親の顔を覗き込んできたりwww
お菓子屋さんの前を通りかかって、ふと見ると、懐かしい「駄菓子屋さんのお菓子」がずらっと並んでるんですよ。1個10円とか30円とかの。
息子がもの欲しそうな目で見てる。ダメダメ、と言いかけて、おっと、これはチャンスじゃないかと思い直す。
うちの息子ね、算数がものすごく苦手なんですよ。なので、これは算数の勉強をさせるチャンスかな、と。
「150円あげる。その予算内で好きなものを買ってもいい。でもお母さんは手伝わないから、自分で計算しなさい」と言って、そのまま放っておいたんです。
そしたらやっぱり必死になって計算しますよね。息子は30円の「餅あめ」が好きで、色んな味の餅あめを買いたくて、でも30円のドンパッチキャンディも欲しい、どうしようどうしよう、と。
そんでね、なんかずーっとブツブツ言ってるな、と思って聞き耳を立てていたら、こんなこと言ってた。
「こっちのを“爆買い”したら、こっちのが“爆買い”できなくなっちゃうし…でもこれも“爆買い”したいし…どうしよぉ…」
ちょ、おま、150円で“爆買い”てwwwww
どこで覚えてきたんでしょーね。子供って覚えた言葉をすぐ使いたがるから可愛いよね。うふふ。
で、さんざん迷って、計算も何度も間違ったあげくに、ようやく30円のお菓子を5個と150円を握りしめて、ドキドキしながらレジに向かって行きました。
めでたくお買い上げできたそのレシートは「記念に」と大事にしまい込んでいましたよ。やっぱり算数は実戦に限るのかねぇ。
ちなみに私はというと、ずーーーーっと探し求めていた商品をその店で発見して、歓喜のあまり“2本も爆買い”してしまいましたよ。
だってどこにも売ってないんだもーん。チョコミン党員としてはこれ気になってたんだもーん。
さっそく1本はホテルに戻って飲みましたよ。うん、ホントにチョコミント味。ちゃんとミルクティーの味もするけど、チョコミントの味が強いかな。チョコミン党員としては満足です。良かった、買えて。