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クラフトビールを飲んでみた・その7

飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズの第7回目は、2023年の正月休みに飲んだビールについての記録です。今年の正月はほとんど予定を入れずにまったり過ごしていたので、真っ昼間からビール飲んだりして、ふふふ、いい正月だね、うふふ。

 

そんな2023年の幕開けを祝う祝賀用のビールは、こちらでございました。

 

1 「シメイ・ホワイト」

(ベルジャントリペル ABV8.0% IBU?)

 

シメイは、ベルギーの修道院醸造されるトラピストビールの代表的な銘柄。昨年末に行きつけの酒屋さんに行って「新年の幕開けにふさわしい、華やかでスペシャルな雰囲気のあるビールが欲しい」というお題を出して、店主と冷蔵庫の前にしゃがみこんであれはどうだこれはどうだと長考して(いつもすみません)、最終的に店主が「これは本当にクオリティが高いですよ!」と力説してきたのがシメイ。そういやトラピストビールは飲んだことないなぁと思って決めました、……って、そこからまた「シメイの赤・青・黒・白、どれにしますか?」という選択肢にめちゃめちゃ時間がかかったんすけどね(ホンマすみません)。

この「シメイ・ホワイト」は通称で、正式名称は「シメイ・トリプル」。このトリプル(トリペル)は「3倍」の意味で、麦芽量が通常より多く、アルコール度数が高いということらしい。というわけで、トリペルである「白」のアルコール度数は8.0%と高め。ちなみにシメイのアルコール度数は黒<赤<白<青の順で高くなるんだそうで。

さて、元日の夜。栓を抜きグラスに注ぐと、熟した柿のようなオレンジ色の液体に、もっこもこの泡がたっぷり重なります。レーズンのような熟成された香りがリッチな雰囲気を醸し出します。飲んでみると、辛口でドライ。キリッとしたアルコールの強さがピリッと舌の上を刺激していき、その後、ブランデーのような芳醇な香りが広がります。苦みは強いのですが、後口に残りません。最後に、ごくかすかな甘みが舌の上に残ります。とても美味しい、華やかでスペシャルなビールでした。

 

さてさて、元日のうちに初詣も済ませてしまって、2日は「お母さんの休業日」。電車に乗って、松本までビールを飲みに行きました。

松本市街地にはブルワリーが2つあって、ブルワリー直営のタップルームが3か所あります。今回は、そのうち「松本ブルワリー」さんが運営する「松本ブルワリータップルーム本町店」に行ってきました。

本町店は、松本パルコにほど近い「信毎メディアガーデン」という複合施設の3階にあります。

2日は新年の初営業日。オープン直後の11時半に到着すると、既に行列が出来ています。ヤバい、席が足りなくなるかも?と思ったものの、何組かは店内に入らず帰っていきます。どうやら、新年限定の「福箱」を買いにきた松本ブルワリーファンの方々のよう。兎年限定の新作ビール「RABBIT SPRINT」6本セットに、タップルームで使える商品券が入っているのだそう(当たり付き)。

本町店では、入口のレジで先に注文をして支払いを済ませ、注文札を持って店内に入ります(追加注文したい場合はその都度レジに行きます)。席はご自由にどうぞということで、店内の席にするかテラスの席にするかちょっと迷ったのだけれども、タップを眺めたいので店内で。

最初に注文したのは、例の兎年限定の新作ビール。

 

2 松本ブルワリー「RABBIT SPRINT」

(PSEUDO LAGER ABV5.0% IBU?)

スードラガー(疑似ラガー)という聞いたことのないビアスタイル。ノルウェー産の酵母を使ったエールなのにラガーのようなビールだそう。運ばれてきたビールは、クリアな琥珀色をしていて、見た目はピルスナーにそっくり。そして、飲んでみてもまるっきり日本人の舌に親しみのある「いつものビール」の味。そう、喉でゴクゴクいくキレキレのあの感じで、苦みも弱め。めっちゃ飲みやすくて、あっという間に飲み干してしまいました。いつものビールと飲み比べても、だーれも違和感を感じないだろうなぁ。でも、これでエールなの?不思議~。

 

お冷やを頂いて、口の中を落ち着かせた頃に、注文したピザがやってきました。

3種のきのこ&ねぎ/信州味噌ソースのピザ。これめーっちゃ美味しかった!パリパリのピザ生地に、シンプルな具材、そして焦がした信州味噌と七味唐辛子がベストマッチ。味噌の香りが食欲をそそる~。これはビール抜きでも食べに来たくなるやつだわね。でもやっぱりビールが飲みたくなる!

というわけで、お替わりの1杯を注文しました。

 

3 松本ブルワリー「Castle Stout (NITRO)」

(スタウト ABV6.5% IBU?)

私はスタウトが苦手、というのは前々からお話ししてきたところで、なるべく避けてきたんだけど、『こは酔い』の第26話で、ナイトロ(窒素入りビール)でスタウトを飲むエピソードがあったんですね。窒素は二酸化炭素より分子が小さくて溶けないので乳化が起こって口当たりが変わって、ちょっとの間だけ新しいビールに変身するのだとか。

また、ナイトロのビールでは「カスケード・ショー」と呼ばれる、美しい泡の流れを鑑賞できるという魅力があります。このカスケード・ショーについては、奈良醸造さんが分かりやすい動画を用意してくださっているのでご覧ください。


www.youtube.com

本町店では、松本ブルワリーの定番ビール「Castle Stout」を窒素入りで提供しています。タップの前で注がれるのを見ていると、きめの細かい泡が美しいセピア色のグラデーションを描いてグラスの底にスルスルと沈んでいきます。とっても綺麗。泡が落ち着いてからお飲みくださいねと言われたけれど、待ちきれなくて泡が落ち着かないうちにグイッと一口。なーめーらーかー!まるでクリームのような質感。チョコレートのようなコクの深みとかすかな甘さが喉の奥へ流れ落ちていき、苦みは全く気になりません。スタウトなのにこんなに飲みやすいなんて!

泡がおさまると、本来の漆黒の液体に戻ります。がっつり重たいけれど、警戒したほどには苦くなくて、ブラックチョコレートを溶かしたような感じ。飲みやすかったです。

 

さてと、年も改まったことですし、去年は適当なコップでビールを飲んでいましたけど、そろそろちゃんとしたビール用のグラスを買いましょうね。このタップルームでは松本ブルワリーのグッズ類も販売していて、もちろんグラスもあります。松本ブルワリーのロゴの入った厚手のパイントグラス。丈夫で使い勝手が良さそうです。これでついにナイトロ缶を買うことができるぞーヾ(*´∀`*)ノ

それから、ビールをもう1本購入しました。それがこちら。

 

4 松本ブルワリー「Traditional Bitter」

(イングリッシュビター ABV4.0% IBU15)

イングリッシュビターはまたの名をリアルエールとも呼ばれ、イギリスのパブで人気があるビアスタイル。二酸化炭素を人工的に注入する一般的なビールとは違い、酵母を殺菌せず生かしたまま、樽の中で二次発酵を行い、酵母が作り出す自然な炭酸が溶け込んでいるビールなのだそう。

「ビター」とは付いているけれども、苦みはさほど強くなくて、麦のコクがある「いつものビール」から、キレだけを抜いた感じ。刺激が弱くてアルコール度数も低いので、全く負担なくスルスル飲める。『クラフトビール読本』では本商品について「大人の麦茶といった味わい」と評していたけれど、ホントそんな感じ。飲みやす~。

逆に言うと、いつものビールと飲み比べたら、「なんだこれは!気が抜けててぬるくてキレが悪くなってるじゃないか!」って怒り出す人もいそう。あは(;^_^A

 

5 「台湾ストロベリービール」

(フルーツビール ABV3.0% IBU?)

news.nifty.com

「僕ビール君ビール」を買いにローソンに立ち寄ったら、それまでに見たことのない、ベビーピンクの可愛らしいパッケージのビールを発見。何だこれは?と思って缶をしげしげと眺めてみると、そこに書かれているのは台湾語。気になったので買ってみました。調べてみると、日本でも人気のある台湾最大のビールメーカー「台湾金牌ビール」のフルーツビールで、このストロベリー味はローソン限定販売だそうですよ。台湾ではマンゴーやパイナップル、ライチなど色々なフルーツを使ったビールが人気みたいですね。このビールにも、いちご果汁を12%使用しているほか、りんご果汁や糖類、台湾米などを加えているようです。

缶を開けると、イチゴ味のキャンディのような甘~い匂いが広がります。液色も可愛いピンク色。一口飲んでみると、うん、甘い。上のプレス記事では「甘さは控えめ」と書いているけれども、そこそこ甘いよ、これ。そしてビールの味は控えめ。ビールの味はちゃんとするんだけど、いちご果汁の味わいが前面に立っているから、ちょっと後ろに隠れ気味。そしてアルコール度数が3%と低いから、全く負担なく飲めます。「リンデマンス・フランボワーズ」の時と同じ感想になっちゃうけど、うん、これジュースだわ。

 

今回はこんなラインナップでお送りしました。松本市街地にはもうひとつブルワリーがあるので、そちらにも近いうちに行ってみたいと思います!

そして、次回予告ですが、またまたビール買い付けツアーを企画しております。行き先はやっぱり●●県の………???乞うご期待!