つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

麦香ブルーイングでディナー&ランチ!

松本市街地にはクラフトビールのブルワリーが2つある、ということを今年のお正月にお話ししたところです。前回は「松本ブルワリー」さんのビアパブにお邪魔しました。

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もうひとつのブルワリーは、松本駅のアルプス口(西口)から徒歩3分ぐらいのところにある「麦香ブルーイング」です。

bacca.work

松本駅のアルプス口側には観光施設が少ないので、ほとんどの観光客はお城口(東口)を利用します。なので、こちらのブルワリーはあまり知られていないかもしれません。私自身、ここにブルワリーがあるとは長いこと気付かなかったぐらいです。ただ、地元の人に話を聞いてみると「あそこはいつも地元の常連さんで賑わっているよ。店が小さいから10人も入るとすぐいっぱいになってしまうんだよね」との話でした。

そんなわけで、ずっと気にはなっていたのですが、機会がなくて行きそびれていたんですよね。ところが、先日、浦和で後輩女子のIちゃんとクラフトビールを飲んでいるとき、そのことをふと思い出したんです。

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それで、Iちゃんと是非行ってみようという話になり、せっかくだから男子も誘いましょうよということで、Iちゃんの相棒のMくん、私の相棒のNくんの4人で、4月26日の水曜日に行ってきました。MくんとNくんも前からクラフトビールに興味があると言っていたので、親睦を深めるためにもいい機会かなと思いましてね。

 

麦香ブルーイングのビアパブは本当に小さなお店で、外からパッと見ただけでは喫茶店かなと思うぐらいです。店内に入ると、客席はカウンターが5席、4人がけのテーブルが1組、止まり木のような席が2つあるだけで、11人で満席になってしまいます。こりゃ確かにすぐいっぱいになってしまうはずだわ……。

あらかじめ予約しておいたので、4人がけの席を案内してもらえました。タップは6つで、すべて自社製品です。グラスのサイズが3種類あって、スモールが160ml、ミディアムが320ml、ラージが460mlと選べるのが嬉しいですね。話し合って、色々な種類を試してみたいから今日はスモールにしようということになりました。

簡単にスタイルの説明をして、それぞれ自分の好きなものを頼みます。私はもう来る前からこれと決めていたビールがあるので、まずはそれから。

 

1 「ストロベリーサワー」

(フルーツサワービール  ABV5.3% IBU12)

松本市内で収穫されたイチゴをふんだんに使用したサワーです。写真では分かりづらいけど、色はピンク色っぽくて可愛い。心地よい酸っぱさがあって、イチゴの甘い香りがほんのりと鼻先をくすぐります。でも甘さはなくて、味わいすっきり。汗ばむ初夏の陽気にぴったりですね。NくんとMくんが「えーっ、これがビール?」「酸っっっぱ!こんなビールもあるんすか?」と目を丸くしていて、とても面白かったです。

 

2 「赤焼(アカヤケ)レッドエール」

(アンバービール ABV5.0% IBU30)

麦香ブルーイングさんのビール銘柄は、松本市から見える山々の名にちなんだものが多いです。このレッドエールは、上高地にある焼岳が夕日に染まっている姿をモチーフにしたものだそう。その夕焼け色のビールを口に含んでみると、ちょうどいい感じのカラメルの香りがして、麦芽の甘みをしっかりと感じることができます。でも重すぎず、苦みもほどほど。これ好きだな。後輩たちも「オトナっぽい感じでお洒落~!」「また飲みたい味!」と満場一致の高評価でした。

 

3 「常念IPA アイダホ7」

アメリカンIPA  ABV5.8% IBU50)

松本市街地から最も良く見える山、常念岳。その名を冠したビールは、クリアな淡い金色で、パイナップルのような華やかな香り、しっかりした苦みとキレの良さがあって、これぞアメリカンIPAという爽快感と満足感。「これ、苦くて好き!」と、先日の浦和ですっかりIPAにハマってしまったIちゃんイチオシのビールになりました。

 

4 「ジャンダルム スタウト」

(インペリアルスタウト・ナイトロ  ABV8.0% IBU40)

北アルプスの標高3,163mにある難所・ジャンダルム。多くの登山家が憧れるその名を冠したこのインペリアルスタウトは、ビアワングランプリ2021年のポーター&スタウト部門で金賞に輝いた、麦香ブルーイングさんの代表作のひとつ。

そのスタウトをナイトロ(窒素充填)で飲めると聞いていたので、これは是非とも皆に味わってほしいと思い、最後の〆に皆で注文してみました。運ばれてきた瞬間、まるでカフェラテのようなルックスと、きめ細やかな泡のカスケードに後輩たちはうっとりと見とれています。泡が消える前に早く飲んでごらんよ。クリーミーな泡が本当にカフェラテのようで、「これ本当にビール?コーヒーの味がする!」「泡が細かい!クリームみたい!」と後輩たちはびっくり。泡が収まると漆黒のスタウトが現れ、どっしりと重厚な苦み、ブラックチョコレートのような味わいに変わります。

 

後輩たちはIPAやフルーツビールなどを堪能し、「クラフトビールってこんなに色々あるんだ!」「おもしろ!」と楽しそうに飲み比べていました。私もアウトサイダーブルーイングさんで仕込み体験をしたときの話をしたり、エールとラガーの違い、ホップの役割などの基本的な説明をしたり。「IPAって何の略?どういう意味なんですか?」と聞かれて「インディアペールエールって言ってね、その昔、イギリスからインドにエールを輸出するときにね……」と本で読んだIPAの歴史を語って聞かせると、「先輩、すっごい詳しいっすねぇ!」なんて持ち上げられちゃって、「いやいや、まだ去年の9月に沼ハマしたばかりのニワカだからね……」と苦笑い。

ところで、なぜ水曜日を選んだのかというと、毎週水曜日は近くの飲食店と共同で「ビリヤニの日」という企画をしているからなのでした。いっぺん食べてみたかったんだもん、ビリヤニ。めっちゃ美味しかった!

たくさん食べて、いっぱい飲み比べて、さんざん語って笑い合っているうちに、あっという間に閉店時間。最高に楽しいひとときでした!

 

家に帰って撮った写真の整理をしていたら、あらら、ビールの写真は撮ってたけど、店の外観や内観の写真を撮りそびれてたなぁ。また次に松本に行った際に撮りに行くか……と考えていたところ、その週の日曜日、息子が「松本の本屋に行きたい」と言い出しまして。「お、じゃあ、ガパオランチ食べに行くか?」と提案して、またまた松本へ行くことに。しめた、これで写真が撮れる。こないだ飲めなかったビールも試してみようっと。

日曜日は「ガパオランチの日」。13時には売り切れてしまうこともあるという噂を聞いて、開店直後の12時ちょい過ぎに到着。既に先客や予約客がいて、あっという間に店は満席。早めに来てよかった……。

ガパオランチ(スープ付き)を2つと、ソーセージ盛り合わせ、生ハムチーズを注文。お料理がこれまたどれも美味しくてオシャレ。

飲み物は、息子には林檎ジュースを、私にはもちろん、ビールです。

 

5 「メロンヴァイツェン

(フルーツビール  ABV5.5% IBU12)

松本市内で栽培している「松本感動メロン」をふんだんに加えたヴァイツェン。すっごくメロンの香りと味がする!口当たりが優しくてパンチは弱め、苦みはほとんどなくて、ほんのり甘くてフルーティー。とっても飲みやすいです。ビールが苦手な人にも受け入れやすいんじゃないかな。

 

6 「BACCAペールエール

アメリカンペールエール  ABV5.0% IBU30)

その名のとおり、麦香ブルーイングさんの代表作。ホップの柑橘系の香りが心地よい王道のペールエール麦芽の味わいがくっきり、苦みもしっかり。全体のバランスが良くて、エールらしいエールと言える感じですね。

 

タップに繋がっていなかった他の銘柄も、缶ならありますよということだったので、2つ購入して家で飲みました。それがこちら。

 

7 「さくらラガー」

(フリースタイル・ライトラガー  ABV5.0% IBU22)

「塩漬けした八重桜の葉を使った桜餅のような香りのビール」ということで、アウトサイダーブルーイングさんの「Cherry Boy」のような感じかな?と思ったのですが、桜餅感は少なめ。後味にうっすら桜のような香りを感じる程度で、あらかじめ桜と言われてないと気づかないかも。どちらかというと麦芽のふくよかで香ばしい味わいを強く感じます。ライトラガーと言いつつも質感はどっしり。

 

7 「ヤリスDDH」

(ヘイジーIPA  ABV7.0% IBU16)

北アルプスの名峰・槍ヶ岳の名を冠したヘイジー。オレンジのような香りが鮮やかに広がります。口に含んだ瞬間は爽やかな酸味とほのかな甘みを感じますが、その後から苦みがどーんとやってきます。濃厚なオレンジジュースをうんと苦くしてみましたという感じですね。

(ところで、私はいつも松本ブルワリーさんのパイントグラスを使っているんですが、香りを楽しむならチューリップ型グラスがいいと聞き、欲しいな~と思っていたところ、今日、ストーブハウス原村店さんでバテレのグラスを発見、迷うことなく即購入。こんなに薄手なのに割れにくいらしいです。ええもん買うたよ。)

 

そんなわけで、今回の記事は麦香ブルーイングさんに2日お邪魔して、現時点で提供されているビールのほとんどを飲んでみた、という内容でお送りしました。いつもの「クラフトビールを飲んでみた」シリーズはあちこちのブルワリーのビールを織り交ぜて紹介しているので、こういうひとつのブルワリーに限定する試みも面白いですね。いつもは複数のブルワリーのビールを提供しているビアパブが、特定のブルワリーに限定したビールを提供するイベントのことを「タップ・テイクオーバー」なんて言いますが、さしづめ今回の記事は「ブログ・テイクオーバー」とでも言いましょうか。こういう企画もまたやってみたいですね。