つれづれぶらぶら

旅行記はちょっとずつ仕上げていきます。お楽しみに~。

ビールと犬王とガンダム

前回の記事の続き。

sister-akiho.hatenablog.com

横浜スタジアムを後にして、ユニフォーム姿のまま、赤レンガ倉庫までてくてく歩いて行きます。というのも、赤レンガ倉庫で「ヨコハマフリューリングスフェスト2023」と「SEASIDE CINEMA 2023」というイベントが同時開催されているからなのです。

www.yokohama-akarenga.jp

seaside-cinema.com

「フリューリングスフェスト」はドイツビールの祭典。赤レンガ倉庫の広場にビールやソーセージなどを並べた屋台がズラリと並び、ステージでは賑やかな音楽と踊りが人々を楽しませていました。

それにしてもすごい人の数。日本人だけでなく外国人もたくさんいて、マスクをしていない人もけっこういて、まるでコロナ禍なんかなかったかのような賑やかさ。そりゃまだ感染症は終わってなんかいないよ、また夏頃には大流行するっていう話だよ、とは思うにしてもさ、やっぱ単純に嬉しいじゃん。GWにはしゃいで飲んで食べて歌って、たくさんの人と一緒に過ごす時間ってさ。いや、コロナ禍があったからこそ、より強くそう感じるんだと思いますね。それまで気にしていなかった、「集う」ことの重要さに、みんな気がついたから。

さて、屋台で買った料理とビール(メモ取りそびれた)を持って、SEASIDE CINEMAが開催される海辺の広場へ向かいましょう。そこには大きなスクリーンが立っていて、芝生には既にたくさんの人々がシートを並べて座っています。

私と息子も石畳の上にタオルを敷いて座り、映画が始まるのを待っていました。

今回上映される映画は「犬王」です。

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とても面白かったからもう一回観たいなと思っていて、息子にも「面白かったよ~、アンタも見りゃ良かったのに」とさんざん言っていたので、このイベントはまさにドンピシャのタイミングでした。しかも今回の上映は「無発声“狂騒”応援上映」ということで、声出しはNGだけど、拍手や手拍子はOK、サイリウムの使用もOK、コスプレもOK。頭に仮面を載せた着崩し姿のお客さんも見かけました。

日が暮れて、上映が始まりました。海の向こうでは観覧車が虹色に光り、少し冷たい潮風に吹かれながら、二度目の「犬王」を楽しみました。謎の不気味な仮面、壇ノ浦の平家の遺物、琵琶法師連続殺害事件……と、禍々しい雰囲気をまといつつ、この映画は始まります。ちらりと息子の顔を見ると、すっかりスクリーンの中に惹き込まれたような目をしています。うんうん。

幼い犬王と友魚との出会いを経て、物語が後半に突入すると、そこからは怒涛のライブビューイングin室町時代。歌詞の字幕付きなのがとても嬉しい。「腕塚」に「鯨」、そして「竜中将」と、壮大なる舞台装置と魅惑の歌声、オールジャンルな舞踊と、ゴージャスなパフォーマンスが次から次へと!


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これ、声出しOKだったらもうちょっと楽しかったんだろうなーと思いつつも、やはり屋外の無料イベントということでフラッと立ち寄ったお客さんもけっこういたせいか、手拍子もそれほどには大きくなく、サイリウムを振るお客さんもちらほら程度。それでも犬王にかけられた「呪い」がひとつひとつ消えていくたびに拍手があったりして、皆さんそれぞれ自分のペースで楽しんでいた様子でした。

 

***

 

1日明けて4日の朝。

息子にガンダムを見せると約束していたので、山下ふ頭の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」へ。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は、本当は今年3月末で終了する予定だったんですが、コロナ禍の影響で国内外のガンダムファンが来場できなかったため、会期を来年3月末までと1年延長したんですね。そんなわけで、ずーっと「横浜にガンダム観に行きたい行きたい」と地団駄を踏んでいた我が息子もめでたく来ることができました。良かったね。事前に入場券を購入しておいたので、10時の開場とともに入場できました。

gundam-factory.net

ゲートをくぐると、そこにあるのは、等身大のガンダムです。でも、お台場のガンダム立像と大きく違うのは、「こいつ……動くぞ!」ということです。

歩いたり、しゃがんでみたり、腕や指を動かしたり。顔と目線と手がまるで感情を持っているかのように調和して動きます。キメポーズも決まっていますね。

ガンダムが動く演出は色々な種類があって、4日は「F00 /AI Awakening!(フル/ハーフ)」、「起動実験」、「スタンバイモード」、夜限定で「ミノフスキー・フライト稼働実験」の4種類が上演されました。そのうち、私たちは「F00 /AI Awakening!(フル)」と「起動実験」を鑑賞しました。

「F00 /AI Awakening!」は、起動実験を行っているパイロットが謎の音声信号を受信し、ガンダムの内部に遺されていたある記憶と繋がっていく────という神秘的で抒情的なストーリー。「起動実験」は、起動実験中にトラブルが発生して一時的にコントロールが効かなくなってしまうというストーリー。どちらも大迫力の演出でした。

うちの息子はというと、開場と同時に真っ先にショップに飛び込んでいきました。前回、お台場のガンダムベース東京に入れなかった悔しさがありますからね。開場直後の行列がまだ伸びていない時間帯ならゆっくり商品を選べるというものです。横浜限定のガンプラを2つ買って、満足そうな顔をしていました。

 

GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」を後にして、バスで赤レンガ倉庫へ移動。そこから、横浜ハンマーヘッドへ向かいます。横浜ハンマーヘッドは2019年に開業した複合施設で、客船ターミナル、ショップ、レストラン、ホテルなどがあります。

www.hammerhead.co.jp

なぜハンマーヘッドに来たのかと言うと、クラフトビール愛好家の間で有名なお店が「ふたつ」あるからなんですね。

まずひとつめ。「NUMBER NINE BREWERY」の醸造所併設レストランである「QUAYS pacific grill」です。ハンマーヘッド1階の正面玄関の外、左手にあります。

www.huge.co.jp

ここでは、店内にある醸造施設を眺めながら、美味しいお料理を楽しめます。サーモンの前菜やムール貝のビール蒸し、パスタなどを頂きました。

ビールはもちろんNUMBER NINE BREWERY「ナンバーナイン・ヘイジー」。

パイナップルや南国系の花のような香りがして、口当たりは滑らか、酸味が強めでジューシーです。喉を抜けていった後からゆっくりと苦みが現れてきて、じんわりと後に残る感じです。

 

ご飯を食べ終えたら、この旅の最後の目的地────は、このレストランのすぐ隣にあります。クラフトビール愛好家の間で"狂ったセブン"の愛称で知られる「セブンイレブン 横浜ハンマーヘッド店」です。

何が狂っているかって、それはもう、コンビニとしてはありえないレベルの、いやクラフトビール専門店だって敵わないレベルの、クラフトビールの品揃えがあまりにも良すぎるセブンイレブンだからです。

otonano-shumatsu.com

まぁホンマ、事前に聞いていたとはいえ、やっぱりビックリしますわね。なんせ店内に入っていきなりカラフルなビールの冷蔵庫がドーン。

しかもこちらは輸入ビールが主で、日本産ビールはさらに店の奥の冷蔵庫にドドーン。さすがにそっちはお客さんいっぱいで写真は撮れなかった。上の記事で確認してください。もうね、ビックリしますよ、いつも見慣れたキリンやアサヒのビールが棚の下のほうにちんまり置いてあって、目の前にはWCBやらディレイラやらひみつビールやら奈良醸造やら、知ってるブルワリーのもまだ知らないブルワリーのもめっちゃいっぱいあって、もう目移りするどころの話じゃない。

しかもそこは、いいですか、忘れちゃいけません、そこはコンビニエンスストアなのです。子どもからお年寄りまで、さまざまなお客さんが立ち寄っては、ジュースやお菓子やアイスクリームなんかを次々と買っていきます。そのお客さんのレジ待ちの行列の中に、買い物かごいっぱいにカラフルなビールを詰め込んだお客さんがちらほら見えます。日常と非日常が混ざり合うカオスなコンビニ。

てなわけで、ゆっくり商品を選ぶ暇もなく、目についたものをぽいぽいぽいぽいーっとカゴに放り込んで買いました。何を買ったのかはおいおい、今後の記事の中で。しっかし、こりゃ事前に下見しとかんと落ち着いて買えんな。しかしまぁ、確かにクラフトビール愛好家たちがことごとくこのセブンイレブンを目指す理由は充分に理解できました。確かに狂ってるわ、いい意味で(笑)

 

こんな感じで、GWの横浜を楽しんできました!野球にビールに映画にサブカルに、色んな体験ができた素敵な旅でした。また来るよー!