つれづれぶらぶら

旅行記はちょっとずつ仕上げていきます。お楽しみに~。

クラフトビールを飲んでみた・その24

「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」の第24回目でございます。なお、前回はこちら。

sister-akiho.hatenablog.com

今回は1月下旬から2月中旬にかけて飲んだものをご紹介していきますね~。

 

1 奈良醸造「NOTHING SPECIAL」

(SCOTCH ALE ABV6.0% IBU19)

narabrewing.com

大好きな奈良醸造さんのナイトロ(窒素充填)ビール!

松本市にある松本ブルワリーさんは、定期的に奈良醸造さんとコラボレーションしています。特別なことは何もないというコンセプトで、お互いのブルワリーが得意としている「いつもの」スタイルを交換してビールを作り合います。今回は奈良さんが、松ブルさんの定番のスコッチエールをリリース。しかもナイトロ缶仕立てってことは、松ブルさんのパイントグラスを使うタイミングだな!ふふっ。

缶を開ける前に優しく缶を揺すって混ぜて、思い切って一気にプルタブを引いてまっすぐにグラスの上に缶をひっくり返します。カフェオレ色のきめ細かい泡がグラスに満たされていき、カスケード(泡の滝)がざぁっと上から下へと流れていくのがとても美しいです。滝が落ち着くのが待ちきれず、泡をクーッと飲み干すと、絹のように滑らかな口の中の感覚とともに、ふくよかな麦芽の香り、穏やかな苦みが広がっていきます。おいしーい。

泡がおさまると、褐色の澄んだ液体が姿を現します。カラメルのようなほろ苦さ、しっかりした麦芽のコクと甘み、スコッチのような奥深さを感じます。

 

2 松本ブルワリー「NOTHING SPECIAL」

(Americn-Belgo-Style Ale ABV6.5% IBU37)

matsu-brew.com

松本ブルワリーさん側は、奈良醸造さんの得意なアメリカンベルゴスタイルのビールをリリース。ベルジャン酵母で作ったセゾンに華やかなアメリカンホップを掛け合わせるスタイルです。

液色は濁った黄みの柿色。鼻を近づけてみると、派手すぎない爽やかな柑橘系の香りに、ベルジャン酵母特有のバナナっぽい香りがほんのり混ざります。

口に含むと、スパイシーな味わいと酸味があって、旨みのあるしっかりした苦みが主張しています。奈良醸造さんの「function」によく似てる。ぬるくなるにつれて、スパイシーさは落ち着いてきて、代わりに旨みや苦みや酵母の香りが強くなってきます。口の中にじわーっと広がる苦みの余韻がなんともいえず旨い。うまにが~~~。

 

3 奈良醸造「GARAMOND」

(GERMAN ALE ABV6.0% IBU19)

narabrewing.com

麦芽の甘みを存分に味わえるジャーマンエール。通常はラガー酵母で作られるメルツェンを、エール酵母で作ってみた一品だそう。

液色は深みのある褐色で、もこもこのカフェオレ色の泡が可愛いです。ラムレーズンのような甘い香りが鼻をくすぐります。口に含むと、麦芽の香ばしさと甘み、トーストのような香りが豊かに広がっていき、パッと広がってすぐに消えていく軽やかな苦みが華を添えます。王道のドイツビールといった感じ。

 

4 VERTERE「Rhoeas」

( West Coast IPA ABV6.5% IBU60)

verterebrew.com

黄金色のクリアな液体に、泡がたっぷり。柑橘系の、爽やかなホップの良い香り。口に含むと、かなりしっかりした苦みが口の中に広がりますが、喉の奥に行く前にスーッと消えていきます。麦芽のふくよかな味わいがその苦みを支えていて、うまにが。癖は少なめで、脂っこい料理にペアリングしたらよく合いそうですね。

 

5 VERTERE「Sapida」

( Single Hop IPA ABV6.0% IBU15)

verterebrew.com

ニュージーランド産のモトゥエカホップのみを使用したシングルホップIPA。グラスに注ぐと淡い黄色のニゴニゴ。あれ、これヘイジーだったのかな?

香りは、グレープフルーツやメロンを思わせる爽やかさ。口に含むと、まず軽い甘さを感じ、その後に一瞬ズンッとくる苦みがあるけど、それはすぐに消えて、後味はとっても軽~い。トロピカルで華やかで、くいくいイケちゃう気持ち良さですね。ていうか、これやっぱりヘイジーだよね?

 

6 VERTERE「Coffea」

( Coffee Stout ABV7.5% IBU15)

奥多摩の焙煎所Gotta Coffeeとのコラボビール。缶のプルタブをプシッと引いた瞬間から溢れ出すコーヒーの香り。グラスに満ちる漆黒の液体の見た目は、そうと言われなければ完全にアイスコーヒーです。

口に含むと、うん、酸味の強いブラックコーヒーにアルコールが入っているという感じですね。スタウトとしては軽めで、スタウトにありがちな喉に絡みつく渋みもほとんどなくて飲みやすいです。氷を入れてアイスコーヒー仕立てにしても良かったかもしれないな。

 

7 PASSIFIC BREWING「PASSIFIC IPA

IPA ABV6.0% IBU?)

151l.shop

液色は黄金色で、柑橘系の爽やかな香り。すっきりした酸味があって、苦みはしっかりしていますが穏やかです。酸味と苦みが通り過ぎた後に、ごくかすかな甘さが喉の奥から戻ってきますね。癖がなくて、バランスも良くて、とにかく飲みやすい。

ちなみに、以前のこの記事で食事に合わせたのはこのビール。焼いたかぶと椎茸の濃厚な旨みや、トマトパスタやコロッケの脂っこさを、IPAの苦みががっちり受け止めてくれました。食事との相性GOOD!

sister-akiho.hatenablog.com

 

8 PASSIFIC BREWING「Foliage」

(Blonde Ale ABV5.5% IBU?)

151l.shop

薄濁りの金色の液体の上に、白い泡がたっぷり。ほんのり柑橘系の香りがして、口に含むと酸味と苦みが渾然一体となった味わい。この味わいは何かに似ているなと考えていて、ふと気付いたのはグレープフルーツや日向夏の皮の内側のほろ苦い味わいに近いかなと。フルーティーでとても飲みやすいです。

 

9 MANGOSTEEN BREWING LAB「COLONY JUICE

(Farmhouse Ale with Kiwi ABV6.5% IBU21.4)

mangosteenliquors.stores.jp

うん、セゾンですねこれは。パッケージからキウイジュースみたいな感じをイメージして飲むと拍子抜けするかも。液色はわずかに濁った黄金色で、セゾン酵母に特有の湿っぽい香りがほのかに香ります。万珍さんのファームハウスエールはセゾン酵母の主張が割と強めな感じがしますね。

口に含むと、さっぱりした酸味があって苦みはほとんどなく、とにかく軽い。くいくい飲めちゃう。喉の奥から戻ってくる呼気がほんのり甘く爽やかで、その一瞬にキウイフルーツっぽい風味を感じます。

 

10 MANGOSTEEN BREWING LAB「POWERD BY SUN」

(Yuzu Lager ABV5.5% IBU15.4)

mangosteenliquors.stores.jp

プルタブを引いた瞬間に柚子の香りがぱーっと広がっていきます。薄濁りの黄色の液体の上に泡がたっぷり。口に含むと、もうめっちゃ柚子ーーーーッッッ!

ビール自体の癖がないからか、柚子ジュースを飲んでいるかのように、柚子感全開。酸っぱくて爽やかで、後味に金柑っぽい甘さがあって美味しいな~。ぬるくなってくると、柚子の香りとビールの蜂蜜のような甘い香りが混ざって穏やかな感じ。

思いっきり柚子が全面に出ていて爽快です。フルーティなビールはたくさん飲んだけど、久々に「フルーツのビールを飲んだぞ」という気がしましたね。これ好き。

 

今回はこんなラインナップでお届けしました。それではまた次回をお楽しみに~。