つれづれぶらぶら

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クラフトビールを飲んでみた・その23

「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」の第23回目です。前回の記事はこちら。

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今回の時期は、年末年始から1月中にかけて飲んだもの。年末年始はちょっと体調を崩しぎみだったもんで、飲む量は多少控えめだったんですが、スペシャル感のあるビールが多かったので満足感は充分でした。ふふふ。

 

1 VERTERE「Christmas Beer 2023 Cranberry Pie Sour」

( Cranberry Pie Sour ABV7.0% IBU-)

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昨年の12月24日、すなわちクリスマスイブの夜に飲んでいたのは、バテレさんのクリスマス向けスペシャルビールの1本目。こちらは、クランベリーパイをイメージしたサワーエールです。ホップは使っていません。液色は華やかなスカーレットで、グラスの底に酵母の澱が揺らめいています。

グラスから立ちのぼる香りは、まさに焼きたてのクランベリーパイそのもの!甘酸っぱいベリーの香りをメインに、パイ生地が焼けたような香ばしさが加わり、ふわっとシナモンの香り。クリスマスディナーの最後を締めくくる素敵なデザートのイメージが浮かびます。

口に含むと、瑞々しい酸っぱさと甘さに、ごくわずかな渋みがアクセントになって、とってもフルーティ。やっぱバテレのサワーは美味しいなぁと、くいくい飲み進めてしまったものの、アルコール度数は7%で500ミリリットルで、あっという間にノックダウン。ハッと目を覚ました頃には、聖なる夜はすっかり更けておりましたとさ。

 

2 VERTERE「Christmas Beer 2023 Barley Wine w/Ginger,Cinnamon」

(Barley Wine ABV11.0% IBU12)

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こちらはお正月の三が日に飲んだ、バテレさんのクリスマス向けスペシャルビールの2本目。ショウガにシナモン、ナツメグが入ったスパイシーなバーレイワインです。アルコール度数は驚異の11度。クリスマスの反省を生かして、今回は小さなグラスにちょっとずつ注いで、長い時間をかけて、ちびちびとゆったり味わいます。

スパイスの香りと麦芽の強い甘み、熟成されたブランデーのような奥深い香味が漂います。せっかくのバーレイワインなので、旦那にもちょっとだけおすそ分けしましょうかね。旦那はバーレイワイン初挑戦なので、いわゆる「ビール」のイメージとは全然違うのにしばし困惑し、「こ、これは、……養命酒?」と首を傾げていました。ははは。違うっちゅーねん。でもスパイスの香味がかなり強いので、漢方薬っぽいと感じる人もいるかもね。ぬるくなってくると、麦芽の甘みが増してきて、全体の味わいがまとまってくる感じです。あ、もしかしたらホットワイン風に温めてみても美味しかったんじゃないかなぁ。

 

3 inkhorn brewing「Mockingbird」

(Hazy IPA ABV6.5% IBU?)

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こちらは、年始に目白のインクホーンブルーイングを訪問した際に購入したもの。やっぱりインクホーンさんのビールは、味はもちろんとして、このジャケットの美しさも気持ちがアガりますね。バテレさんといいインクホーンさんといい、巷で噂になるビールはデザイン面も優れているんだよなぁ。そもそもクラフトビール自体が贅沢なお買い物だしね、お値段に見合った特別感を重視したい気持ちにはなるよね。

さて、お味のほうはどうかしら。グラスに注ぐと、八朔やグレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りがします。口当たりはジューシーで、ヘイジーにしてはそこそこ苦みがありますが、甘ったるくなくて飲みやすいです。香りは豊かですが、変な癖がないので、食事にもよく合います。バランスの取れたとっても美味しいヘイジーですね。

 

4 OUTSIDER BREWING「Sasquatch AmericanIPA」

(American IPA ABV7.2% IBU75)

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こちらは先日、映画『カラオケ行こ!』を観た後で、お気に入りのアウトサイダーブルーイングさんのブルーパブ甲府の「Hops and Herbs」にて頂いたビールです。このお店のカシューナッツのスパイシー炒めが私の定番おつまみ。ピリッと辛くて、ややしっとりした食感の温かいカシューナッツがビールによく合うんだなこれが!

ホップのトロピカルな香りが心地良く、口当たりは軽いんだけど、しっかりした麦芽の甘みや旨みもあり、IBU値を見ると強烈なのかと思ってしまう苦みも、強すぎず弱すぎずの絶妙なバランス。のどごしクイクイーって感じで飲んでもいいけど、この豊かな旨みをしっかり味わいたいですね。お気に入りのスパイシーカシューナッツとともに味わいます。アルコール度数はやや高め。

 

5 OUTSIDER BREWING「PITBULL2024」

(Experimental Beer ABV15.0% IBU20)

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新年のスペシャルビアは「ピットブル」というバーレイワイン。アルコール度数がワイン並みの15%なので、提供される量は100mlです。長年熟成したセピア色の液体は、もはやビールとは完全に別物で、甘~く芳醇な香りが漂います。

口に含むと黒糖のような、……そう、まるで「飲むかりんとう」とでも呼びたくなるような、濃厚な甘さと香ばしさが口の中いっぱいに広がります。うんまーい。とはいえ、もちろん無防備に飲んでいると確実に足に来るので、途中でお水を2杯貰いました。お酒は安全に飲みましょうねー。

 

6 OUTSIDER BREWING「EAZY YUZU WHITE

(Belgian White ABV4.5% IBU11)

outsiderbrewing.com

こちらは瓶で購入し、自宅で飲んだもの。山梨県南アルプス産の柚子を用いたベルジャンホワイトです。瓶の底に酵母の澱がたくさん沈んでいるので、瓶をそっと回して攪拌しながらグラスに注ぎます。ふっくらした泡に鼻を近づけてみると、ベルジャン酵母特有の人懐っこいエステル香がふわり。

口に含むと、柚子そのものの香りと爽やかな香りが口の中で弾けます。味わいはスパイシーでややドライ。アルコール度数は低くて身体に優しいのが下戸には嬉しいですね。ぬるくなってくるとエステル香と柚子の香りがほどよく混ざり合って、味わいもまろやかになってきます。

 

5 京都醸造「一意専心」

(BelgianIPA ABV6.5% IBU44.2)

kyotobrewing.com

琥珀の夢で酔いましょう』の第1話で紹介されたのが、この京都醸造の『一意専心』。「ビール嫌い」の主人公・七菜が初めて出会うクラフトビールで、その美味しさに驚いた七菜は、隆一が経営する居酒屋「白熊」をクラフトビール専門店にすることを提案する……というのが、この漫画の出だしのストーリー。そんな記念すべき一杯を、遅ればせながら飲んでみました。

もこもこの泡と柑橘系の香りを楽しみながらグラスに注ぎます。一口飲むと、スパイシーな辛めの刺激とともに、苦みがパッと口元で広がる感じ。でも苦みは口の中でスッと消えて、喉ごしのキレも良くてドライな印象。でも、喉の奥からほんのりと、麦芽の豊かな味わいとベルジャン酵母のほのかな香りが戻ってきて、色んな表情が楽しめます。七菜ちゃんも言うように、少しぬるくなったぐらいが色んな味わいが楽しめて面白いですね。

 

7 ヤッホーブルーイング「バクの初夢2024」

(Extra Pale Ale ABV6.0% IBU?)

yonasato.com

「インドの青鬼」の約1.5倍のホップを使用したという、ヤッホーブルーイングの新春福袋向けスペシャルビール。幸いにも諏訪のセブンイレブンで単体売りされていたので急いで購入しました。

液色はクリアな黄金色で、泡立ちもとても豊かです。グラスからホップのトロピカルな香りが漂います。「ライチのような香り」という缶の説明文に納得。

口に含むと、キリッとした酸味とともに、穏やかだけどしっかりした苦みが広がります。全体的にドライで、苦みもパッと消えていく感じ。口の中もホップのいい香りで満たされます。新年にふさわしい、華やかで満足感のあるビールですね。

 

今回のラインナップはこのようになりました。

でね、実はここに挙げていないビールも飲んでいます。でも、いつもだと「飲んでみたけどイマイチだった」っていう理由で感想をあえて書かないところなんですが、今回の理由はちょっと違うんですね。その理由は——「あの大好きなビールをお代わりしたぞー!!」っていう理由です。初登場じゃないからあえて紹介しないってだけのことなんですね。

今年のお正月に飲んだ、年初めのビールは、大好きなアウトサイダーブルーイングさんの、その中でもいっちばん大好きな「Drunk Monk Tripel」。桃の酵母を使った、上質でハイアルコールな一品です。このビールが好きすぎて、生みの親の丹羽智さんに会いにカマドブリュワリーにまで出かけてしまった、それぐらい大好きなビールなので、新年はやっぱりコレで始めたいな!と思ったのですね。

sister-akiho.hatenablog.com

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そして、私が前々からお代わりしたかったビールは、リオ・ブルーイングさんの「Moment」。私がまだクラフトビールを飲み始めたばかりの頃に、伊勢丹新宿店のバイヤーさんに薦められて飲んだ、初めてのウエストコーストIPAでした。この時、まだビールの苦みに不信感があった私が「あっ、苦いから美味しい!」って思えたことが、その後の私のクラフトビールへの関心を一層強くしてくれた気がします。久しぶりに飲んでみて、あの頃と同じように、「ああ、この苦みだ、旨い」としみじみ思いました。私にとってのウエストコーストIPAの基準点になっているような気がしますね。好きだな。

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ではでは、また次回のまとめ記事にてお会いしましょう。素敵なビールライフを!