つれづれぶらぶら

旅行記はちょっとずつ仕上げていきます。お楽しみに~。

クラフトビールを飲んでみた・その20

「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」も、1年経過してついに20回目となりました。

sister-akiho.hatenablog.com

いやー、飽きずによく続いているなと自分でも驚きますが、私はまだクラフトビールという広大な世界のほんの一部しか知っていない。まだまだ冒険できる余地があると思うと、楽しくてしかたないですね。

さてさて、今回ご紹介するビールは夏の終わりに飲んだビールたち。今年の夏は暑かった……。そんなこともあってか、今回もサワーエール多めです。サワーエールが大好きなんだけど、冬にはどうしても少なくなっちゃいがちだもんねぇ。夏のうちに飲んでおかなきゃ!という気持ちも働いていたのかな。ではどうぞー。

 

1 MANGOSTEEN BREWING LAB「NATSU NO ITAZURA」

(Siso Gose  ABV4.5% IBU9.8)

万珍醸造さんはサワー系を多くリリースしてくれるので最近ご贔屓にしているブルワリー。そんな万珍醸造さんのこちらは赤紫蘇を使ったゴーゼです。夏の盛りはやっぱり酸っぱ塩っぱいゴーゼが最高なんよ。

液色は赤いのかと思いきや、ビールらしいオレンジ色。口に含むと、うふー、気持ち良ーく酸っぱぁーーーい。この懐かしい香りは、子どもの頃にお姉ちゃんが作ってくれた赤紫蘇のジュースを思い出す感じなんだなぁ。苦みは全くなくて、うっすらと甘みを感じ、その後からほんのり塩気を感じます。美味しい。

 

2 MANGOSTEEN BREWING LAB「SUN DANCE」

(American Wheat Ale with Peach  ABV5.5% IBU24.2)

mangosteenliquors.stores.jp

液色は、濁った淡い黄色。冷蔵庫から出したばかりの冷たい状態では、すっきりした酸味とホップの香りと苦みが、あれ、ヘイジーなのかな?と思う感じです。じわーっとした苦みが後味として舌の上に残り、酵母の香りが喉の奥から戻ってきます。

時間が経つにつれて、とろりんとした舌触りとともに、酵母の香りの間から少しずつ桃の香りが出てきます。桃の果肉の香りというより、柔らかい毛に包まれた桃の表面の香り、って感じかな。少しぬるくなったあたりが好みでした。

 

3 Y.MARKET BREWING「COSTPHOBIA」

(Fruit Sour Ale ABV5.0% IBU8.87)

ymarket.craftbeer.nagoya

缶の真ん中に小さなラベルが貼られただけという、あまりにもシンプルすぎるパッケージにまずビックリ。サワーエールにあまり知見のないワイマーケットさんが、ブラックタイドさんとトートピアさんに背中を押され、思い切って大量のラズベリーパッションフルーツのピューレを投入して作ったフルーツサワー。

液色は濁ったコーラルピンク。口に含むと、酸っぱさがまっすぐ飛び込んできてイイ感じ。ラズベリーの甘酸っぱさ、パッションフルーツの華やかな香りのバランスが気持ちいいですね。

 

4 箕面ビール「桃ヴァイツェン(白鳳ver.)」

(Fruits Sour ABV5.0% IBU12

store.minoh-beer.jp

前々から飲んでみたかった箕面ビールさんの超人気銘柄、桃ヴァイツェン。数量限定のシーズナルビールで1年のうちに4つのヴァージョンがリリースされますが、すぐに売り切れてしまうのでなかなか買うチャンスに恵まれなかったんですね。そんな私が今回ゲットできたのは「白鳳ヴァージョン」。和歌山県の八旗農園さんの「あら川の桃」を贅沢に使った桃のヴァイツェンです。

液色は濁った薄い黄色。飲んだ瞬間、思わず「うわ軽ッ」と叫んでしまったぐらいにすごーく軽い。そして、なんといってもフルーティな桃の甘い香りが鼻腔にふわっと抜けていくのがたまりませんな。ぬるくなるにつれて、ヴァイツェン酵母特有の香りが強くなってきます。最後の一口まで軽やかで華やかなビールです。

 

5 Let's Beer Works「It Goes Red」

(Fruits Gose ABV4.5% IBU?)

lets.beer

東京都北区東十条のレッツビアワークスさんのフルーツゴーゼ。グラスに注ぐと、美しい紅色が素晴らしく映えます。キレのよい酸っぱさ、苦みはほとんどなく、ベリーの甘い香りを楽しみながら、くいくい飲めちゃう感じです。終盤あたりでようやく、その全体の調和を支えていたのが、優しい塩の旨みであることに気づきます。

 

6 inkhorn brewing「Postsourism #2」

(Dry-hopped Fruited Sour ABV6.0% IBU?)

 

inkhorn.jp

ストーブハウス原村店さんでタップから頂きました。東京都豊島区目白のインクホーンブルーイングさんのサワー。インクホーンさんは現在人気急上昇中で、ストーブハウスさんもなかなか入荷落札できないそうです。間に合ってよかった……。

こちらも写真映えする綺麗な紅色ですね!ブラックベリーにカシス、プラムが入っていて、甘酸っぱい香りが気持ちいいです。酸っぱさが口の中に広がり、喉の奥へ落ちていった後も舌の上に余韻がじわーっと続き、ほんのり苦みと甘みを残してゆっくりと消えていきます。

 

7 奈良醸造 「MACROCOSMOS」

(AMERICAN IPA ABV5.5% IBU50)

narabrewing.com

液色は、褐色に近い琥珀色。口に含むと、フレッシュなホップの香りと、ふくよかな麦芽の味わい。ほのかに甘さを感じた後で、穏やかな苦みが長くじわーっと余韻を残します。しみじみと苦みを楽しむ一杯。いつもながら奈良醸造さんのビールはホント上品。

 

8 伊勢角屋麦酒「猫の足跡」

(SMALL IPA ABV3.0% IBU25)

151l.shop

スモールIPAと銘打っているけれども、瓶のラベルの解説文には「虚偽表示」という不穏な文字が……。本当のビアスタイルは、イングリッシュビターをアメリカの原材料で作った「アメリカンビター」なんだそうですが、「IPAって言わないと売れない」んだそーで……身も蓋もないにゃ(^_^;)

茶褐色の落ち着いた色合い。口に含むと、カラメルのような風味とともに、苦みがじわーっと広がっていきます。しっかり苦いけれど、とげとげしさはなく穏やか。鼻腔に抜けるホップの香りが爽やかです。ぬるくなってくると苦みがトーンダウンし、すっきりした酸味と、蜂蜜のような甘やかな香りが現れます。

しっかりビターな味わいの満足感に、アルコール度数3%だということを忘れてしまいそう。でもローアルだから飲んだ後の身体に負担がかからない。下戸には嬉しい一杯ですね。

 

 

9 フジヤマハンターズビール 「山椒ラガー 

Sansho Lager ABV% IBU15)

mmmboozeshop.stores.jp

里山に分け入って採取した「緑のエメラルド」とも呼ばれる珍しい天然の実山椒を使って仕上げたラガー。何とも心地よい清々しい香りがスッとしますが、これが実山椒の香りなのでしょうか。山椒ということでピリピリした感じなのかな?と警戒していましたが、まったくそんな感じはなく、非常に飲みやすい爽やかなラガー。終盤あたりになると、かすかにスパイシーな風味がほのかに出てきます。

 

今回はこんな顔ぶれになりました。これから次第に冷え込む季節になってきますね。冬に合うビールを探してこなくちゃ(*^▽^*)