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クラフトビールを飲んでみた・その18

「飲んだクラフトビールの感想をブログの下書きに書き溜めておこうシリーズ」の第18回目です。前回はこちら。

sister-akiho.hatenablog.com

広島への帰省やら小説の執筆やらで、ビールまとめの記事が後回しになりがちなんだけれども、あまりにも更新時期が遅れてしまうと、せっかくこの記事を読んで「あら美味しそう、飲んでみたいな」と思ってくださった方がいても、そのタイミングでは既にソールドアウトになってしまいかねないですね。とりわけマイクロブルワリーさんは1回当たりの仕込みのロットが小さいので、そのレシピで作られたビールとは一期一会の出会いになりがち。なるべく話題が古くならんうちに紹介していけたらと思うところです。

 

さてさて、今回のトップバッターは、お待たせしました、こないだホップ摘みを体験させていただきました長野県東御市のオラホビールさんから3本です!sister-akiho.hatenablog.com

 

1 オラホビール 「雷電 閂 カンヌキ IPA

アメリカンスタイルIPA ABV6.0% IBU63)

ohlahobeer.com

オラホビールの看板商品といえば「閂IPA」。ネーミングは長野県出身の伝説の力士、雷電爲右エ門の必殺技にちなんだもの。

グラスに注ぐと、フレッシュなホップの香り。先日のホップ摘みで嗅いだホップ畑の、あの摘んだばかりのホップの瑞々しい香りそのまんま。そして口に含むと、………にっがーーーーーい!

その瞬間、あっ!と気づいたのです。この味は先日作った「ホップの天ぷら」とまるっきり同じ味じゃないか!ホップシロップを作るためにホップをことこと煮出した、あのとんでもなく苦い煮出し汁と同じ香りと苦みじゃないか!と。

ホップ摘みに参加して、新鮮なホップを分けてもらって、実際にホップそのものを食べてみたからこそ分かる。このビールは「ホップそのものを味わうビール」ですね。飲んでいると、オラホさんのホップ畑の光景が記憶の中に蘇ってきます。少し前までの自分だったら「苦すぎ。ムリ」って一言で切り捨てていたかもしれないけど、体験したからこそ、「ああ、ホップはやっぱりビールのためにある植物なんだな。この苦みこそがビールを美味しくしてくれているんだな」としみじみ思える日が来たんですね。百聞は一見にしかずとはこのことか。体験してよかった……。

 

2 オラホビール 「ビエール・ド・雷電 夏仕込み ヴァイツェン

(ヘーフェヴァイツェン ABV5.0% IBU11)

ohlahobeer.com

オラホビールのシーズナルビール「ビエール・ド・雷電」の夏仕込みヴァージョンはヘーフェ(無濾過)ヴァイツェン。あっさりした喉越し。あれ、セゾンなのかなと思うぐらい軽やか。暑い夏の喉の渇きに、この軽さはありがたいね。でも全然ヴァイツェンぽくないなーと思いつつのんびり飲んでいたら、ぬるくなるにつれて酵母の香りがじょじょに立ちのぼってきて、最後の一口でヴァイツェンの味になりました。

余談ですが、今月末には「秋仕込みIPA」がリリースされるそうです。私たちが先日摘んだホップを使って作られているそうなので、見かけたら是非飲んでみてくださいねー。

 

3 オラホビール 「キャプテンクロウ クレイジーヘイジージョー」

(Hazy IPA ABV5.0% IBU?

ohlahobeer.com

こないだのホップ摘み作業の途中で、スタッフさんが「新作でヘイジーを出したんですよ。いわゆるゴリゴリのヘイジーとは違って、ドリンカブルで飲み疲れしない感じに仕上げてます」と言っていらっしゃったので、気になって購入しました。

ヘイジーらしく、ホップの柑橘系の香りが華やかに香ります。とは言っても、アロマの強さは閂と比較するとやや弱め。味わいもいわゆるゴリゴリ系ヘイジーよりはおとなしめで、苦みはヘイジーにしてはしっかり。印象は弱めだけれども、そのぶんカジュアルな雰囲気でドリンカブル。アルコール度数も普通のビールと同じぐらいだから、ヘイジー初心者にはちょうど手頃な感じかも。だって、たったの税込378円でちゃんとしたヘイジーが飲めるんだぜ?最高じゃない?!

 

4 エチゴビール檸檬ジンジャー楽園エール」

(ウィートエール ABV5.0% IBU15)

echigobeer.com

エチゴさんのシーズナルビールはパッケージが可愛いのでついつい手に取ってみたくなっちゃう。今回は「暑い夏を乗り切るオアシスのようなビール」がコンセプトだそうです。

冷蔵庫から出してグラスに注ぐと、泡もっこもこ。かすかにレモンぽい香りがするなとは思いつつ、一口飲んでみると、うーん?なんだかよく分からないなぁ、って感じ。もしかしたら、これは冷たいままだと味の焦点が合わないタイプのビールなのかなと思って、しばらくそのまま放置してみました。ぬるくなってから改めて口に運ぶと、おっ、キタキタキタ、ジンジャーのスパイシーな風味がぐっと前面に出てきます。レモンと酵母の香りがそれに混ざり合い、個性的な味わいを作り上げています。

 

4 いわて蔵ビール 「マシマシパッションエール」

(フルーツビール ABV5.0% IBU?)

www.sekinoichi.com

「クラフトビアマーケット アトレ吉祥寺店」さんで、ランチと一緒にいただきました。パッションフルーツの甘酸っぱさが主役に立っている、夏にうってつけの心地よいフルーツビールです。苦みはほとんどなく、甘ったるくもないので非常に飲みやすいです。少しぬるくなったぐらいが最もパッションフルーツ感が強くなってオススメ。

 

5 AMAKUSA SONAR BEER「本気の本気の本気のスムジ」

(Fruits Smoothie Sour ABV5.0% IBU-)

151l.shop

クラフトビールを飲んでみた・その15』でご紹介した、アマクサソナーさんのスムージーサワーエール「にゃんサワスムジ」の続編、なのかな?相変わらずパッケージが遊び心いっぱいで楽しいです。

さて、グラスに注いでみると、熟しきったイチジクのような茶色っぽい色合いの、どろんどろんのスムージー。なんでこんな色なの?えっ、チョコレートも入ってるの?

一口飲むと、パイナップルやバナナやグアバや……色んなフルーツの味と香りがいっぺんに流れ込んできて、めっちゃトロピカル!甘~くて、ちょっぴり酸っぱくて、とろりんとした喉越しが気持ち良すぎて、ゆっくり飲もうと思っているのについつい一気に飲んじゃった!もちろん苦みは皆無です。ビールらしさはまるっきりありません。ホント、これがビールの仲間だということが未だに信じられない……だがしかし美味しい!スムージー最高!

 

6 奈良醸造 「SOUR MILK SEA」

(SOUR ALE ABV4.5% IBU5)

narabrewing.com

奈良醸造さんが乳清(ホエイ)を使ったサワーエールをリリースしたということで、どんな感じなのかな、酸っぱいのかな?とすごく気になっていたんですね。

口に含んでびっくり、甘い!それも、麦芽やフルーツの甘さとは違う感じ。驚いて缶の原材料表示を見たら、甘味料としてステビアが入ってるんですね。ああそうだね、このさっぱりした甘さはステビアだね。

サワーエールだけど、酸っぱい!という感じではなくて、飲むヨーグルトみたいな……もっと言えば、子どもの頃、夏の昼下がりにお母さんが作ってくれた、ちょっと薄めのカルピスみたいな、すっきりした甘酸っぱさ。ビールっぽさはほとんどなし。オトナのカルピスウォーターって感じかな。

 

7 Brewski 「Strawberry Pie」

(ベルリーナヴァイセ ABV4.0% IBU?)

151l.shop

ブリュースキはスウェーデンのブルワリーで、フルーツを使ったビールを多くリリースしています。とりわけ、ケーキやパイなどのイラストが描かれたスイーツ系ビールは、ショップの冷蔵庫のラインナップでもひときわ目を引き、私も前々からずーっと気になっていました。何も知らない人がこの缶のイラストを見たら、まず中身がビールだなんて絶対に思わないでしょう?

さて、ベルリナーヴァイセはベルリン生まれのウィートエールの一種で、乳酸菌や野生酵母を加えて発酵させる酸味のあるビール。本場ではシロップを加えて飲まれるものだそうです。

さて、缶を開けてみると、ストロベリーやラズベリーの香りがふわんと漂い、液色は濁ったベビーピンクです。口に含むと、レモンの酸っぱさが口の中に広がり、でも、鼻に抜ける香りはバニラとかカスタードクリーム、みたいな。うわぁ脳がバグる。私は今いったい何を飲んでいるのか。旦那と半分こして飲みましたが、旦那も「これは何と表現したらいいのか」と困惑してました。好き嫌いは分かれそうですが、面白いビールにチャレンジしてみたい人は是非お試しください。

 

今回はこんな顔ぶれになりました。今までにも変わったビールをたくさん飲んできたつもりですが、まだまだ次から次へと奇妙なビールとの出逢いが続きます。うーん、これだからクラフトビールはやめらんない。ではまた次回をお楽しみに!