つれづれぶらぶら

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劇場版『ミステリと言う勿れ』

息子と一緒に、劇場版『ミステリと言う勿れ』を観てきました。

原作は5巻ぐらいまで読んでて、テレビシリーズは息子と一緒に全話リアタイしていて、映画になったら観に行こうねって前々から話してたんです。

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先日テレビで放送された特別編も面白かったですね。テレビシリーズの第1話で無実の罪を着せられてぐったりしている整くんを、志尊淳くん扮する寒河江くんが眺めている、そこから新作パートに繋げていくという展開がなかなかうまいやり方だなと思いながら観てました。ま、特撮ファンとしてはフィリップとライトの競演というだけで嬉しくなっちゃうんですけどね( *´艸`)

 

ま、それはさておき、映画ですよ映画。


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だいたいの流れはこちらの予告編と公式サイトで掴んでいただくこととして、私のほうからは申し上げないようにしましょうね。なんせ、まだ公開から2週目に入ったばかりで、これから観に行こうって思ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃるでしょうからね。

それにしても、お客さん多かったですね。TOHOシネマズ甲府の一番大きな第6シアターで、だいたい半分ぐらい埋まってたのかな。さすがは人気作品ですね。私なんて普段ミニシアター系とかばっかり行ってるから、お客さんが多いとちょっとドキドキしてしまう(;^_^A

今回の舞台は広島ということで、私にとっては懐かしい風景なんかもちょいちょい出てくるわけです。実際にはロケ地は広島だけじゃなくて、都内や群馬や倉敷とかセットとか色々組み合わせているみたいですね。とはいえ、広島県立美術館や原爆慰霊碑、原爆ドーム、宮島の大鳥居などの懐かしい風景がたくさん登場し、やっぱこうやって見ると広島の風景ってスクリーン映えするよな、とちょっと誇らしい気分にもなります。宮島の大鳥居はついこないだまで修復工事をしていたんですが、この撮影の直前に工事が終わって、ちょうど綺麗な色と姿で撮影することができたんですって。良かった良かった。

 

さて、困ったな、ネタバレを避けようとすると何も書けないぞ(;^ω^)

 

莫大な遺産を巡って代々殺し合いを続けてきた一族、そして謎めいた遺言────という舞台設定自体が、もうあからさまに古典的な(いわゆる「犬神家」的な)日本映画のオマージュなわけですよ。誰もが怪しく見える中で、巻き込まれた「探偵」が冷静に矛盾点をひとつひとつ解き明かしていく。こういう流れですね。ひとつだけヒントを仄めかすと、このあまりにも不可思議で芝居がかった「遺言」そのものが、今回の物語のキーポイントなんですね。誰が、何のために、という疑問を常に頭の中に置いておくとよいかも。

あ、あと、ぶっちゃけ「ミステリ」としては、割とざっくりしてます。ご都合主義的な展開がちょいちょい目立つんだけど、ああ、だから「ミステリと言う勿れ」って言ってるのねと、そのへんはごっくん丸呑みして観ていただきたいですね。

 

演出面で言えば、心配していた「劇伴」については、テレビシリーズよりはずいぶん改善されて、相変わらず音量はでっかいんだけど、それによって台詞が聞こえないというようなことはなかったです。良かった良かった(;^ω^)いや、そりゃ基本でしょ

カメラワークで言えば、宮島の大鳥居に上空からぐーっと近寄っていくあたりのダイナミックな動きあたりは良かったんだけど、人物の描写になるとやたら顔のアップが多くなるのが少し気になりましたかね。おそらく、これはテレビドラマの撮影手法をまんま劇場版に取り入れちゃったんじゃないかなと予想。テレビは画面が小さいから、登場人物の顔をでっかく映し出すのは分かるんだけど、この大きなスクリーンならもう少しだけ引いて、表情以外の情報も入れたほうがよかったんじゃないかなぁと思うシーンがちらほらありました。アップはここぞという時に限って使うほうが効果的だと思うんだがなぁ。

 

とかなんとか、ごちゃごちゃ言うてはみましたが、もちろんしっかり楽しめましたよ!原作を読んでいるので物語の筋道は分かってはいるんですが、それでもやっぱり誰も彼も怪しく見えてきたりして、心地よい緊張感の中で鑑賞できました。菅田くんが演じる整くんは、とぼけたようで人情深く、誰に対しても物おじせずにズバズバと意見を言う強さ、細かいこだわりが多すぎてメンドくさいところなどが魅力的です。菅田くんは原作の整くんとはルックスがかなり違うんだけれども、ちゃんと佇まいが整くんになっていて、やっぱり俳優さんってスゲーな、フィリップかっけーな、って思いました。

 

あと、ちょっと意外だったのが、上映が終わった後で、「ガロくんって誰?」といった感じの発言がぽろぽろ周囲から聞こえてきてて、原作漫画もテレビシリーズも観ずに映画を観に来たというお客さんもけっこういたんだなと思いました。そういう意味では、この映画のプロローグとエピローグの部分は一部のお客さんには分かりにくかったかもしんない。ま、それもテレビシリーズも観てねというメッセージなのかもね。

 

ああ、そうだそうだ!ちょっと、これだけはどうか、ネタバレさせてください!

声優の佐々木望さんファンの皆さーん!!!ちらっとだけど、望さん出演してまーっす!

っていうか私はまったく気がついてなくて、エンドロールを見て「えっ!どこに出てた?!」って慌てちゃいましたよ。そしたら、望さんご本人がTwitterで公表なさってました。「テレビニュースのアナウンサー役」だそうです!これから映画をご覧になる望さんファンの皆さんは、ニュースが流れるシーンになったら注意して、どうぞお見逃しのないよう、私のぶんまで観てきてください!

ちなみに佐々木望さんは広島のご出身で、本作の原作漫画では広島弁監修も担当していらっしゃるそうですよー。