欲望という名の旅行、その詳細。
野球観戦を終えて、バンテリンドームからてくてく20分ほど歩くと、目的地の「ブリューパブおおぞね」さんに到着しました。
おおぞねビールの存在を知ったのは、昨年の11月、カマドブリュワリーさんに行ったときのことでした。
テイスティングの後の雑談タイムで、中央本線沿いのおすすめブルワリー情報を収集していた時に「大曽根駅の近くに良いブルワリーあるよ」という話を聞いていたのです。ほほう、大曽根といえばナゴドあるとこじゃんか、野球観戦の後のお楽しみがひとつ増えたな……と、脳のメモリーにしっかり書き込んであったのです。ナゴドに苦手意識を持っていた私が重たい腰を上げてナゴドに来たのも、このブルワリーの存在が後押ししてくれたからと言っても過言ではありません。
案内されたのはカウンター。タップがよく見える良い席。タップは10個で、そのうち7つが自社ビール、3つはゲストビール。
とにもかくにも、ビールだビール。なんせナゴドではビール1杯しか飲んでないし、ぎゅうぎゅう詰めの中で4時間半もの長い試合を観戦していたし、ナゴドからここまでもけっこう遠かったし、今日は暑いし、うん、とにかく喉がめちゃめちゃ渇いてるんだ、この渇きを潤す1杯にふさわしいものが飲みたいんだよぅ。
というわけで、最初の1杯は【のさり~甘夏~】というセッションIPA。
甘夏ミカンの皮で香りを出し、果汁を絞って投入したという軽めのIPA。香りが爽やかで刺激も弱く、気持ちの良い酸味が汗をかいた身体にスーッと入ってくる。喉が渇いていたところにこの甘酸っぱさは、今まさに求めていたものにドンピシャ。ゆっくり味わって飲まなきゃと思いつつも、ごくごく飲んじゃいました。うっま!
喉の渇きが落ち着いたら、次は食欲を満たさねばね。メニューにあれこれあって悩むなぁ。店員さんにおすすめを尋ねたところ、【本日の前菜3種盛】がけっこう量があって満足感がありますよ、とのことだったので、それを注文。
おー。確かに予想以上のボリューム。これ1皿でお腹は満足できそう。ローストビーフ美味しい~。
そろそろ2杯目を注文しましょうかね。あれこれ悩んだあげく、【BITTE】というヴァイツェンを注文しました。メニューによると、きめ細かい泡にも味わいがある、とのことですが、はたしてどんなお味かしら。
うわー、この泡、ホントに美味しい!クリームのように滑らかで、まるで甘酸っぱいムースを啜っているかのよう。バナナジュースのような濃厚な甘い香りに、まろやかで官能的な味わい、スパイシーな軽い刺激。口の中から鼻腔に味わいが軽やかに駆け上っていく感じで、ズンとくる苦みなどはなし。とにかく、このバナナっぽい風味がすごーく心地良いのですよ。うわー、これすごく好きなやつだー!
店員さんによると、このヴァイツェンはおおぞねビールさんの最新作だそう。おおぞねビールさんは、流行のビアスタイルもしっかり押さえながらも、基本線として麦芽の美味しさを引き出すビール作りを重視しているのだそうです。なるほど。
まだまだ飲んだり食べたりしたいところだけど、この後にサウナに行くことを考えたら、あんまり酔っぱらうわけにもいかないな。今日はこのへんで切り上げて、自宅用にボトルを買って帰ろう。ご馳走様でした!
ブリューパブおおぞねは、店も綺麗で入りやすく、店員さんも気さくで感じが良かったです。そしてビールは噂にたがわずクオリティが高くて、個人的にはすっごく好みのビールでした。またナゴドに来たら飲みに来ようっと!