つれづれぶらぶら

旅行記まとめ中。情報量が多いけん思い出すんが大変じゃわ。

クセつよ物件にちょっとだけ住んでみたい

建築物を見るのがまぁまぁ好きです。野球場に行くのも、もちろん野球を観るのが目的なんですが、初めて行くスタジアムだったらぐるぐる探検しちゃいますね。

個人的に好きな建築物は、東京都庁東京オペラシティ、上野科博日本館、平等院鳳凰堂に金沢の妙立寺、そしてマツダスタジアム。いやー、こんなん書いたら行きたくなるやん(;^ω^)

 

で、そんな私の嗜好を知ってか知らずか、昨日なぜだかYouTubeのオススメ動画に『ゆっくり不動産』なる謎のチャンネルが上がってきまして、なんや不動産屋の広告番組か、とスルーしそうになったんですが、何となく気になってチラッと観てみたら、なんやこれめっちゃ面白いやん!!!

紹介されている物件がひとくせもふたくせもあり過ぎの超変わった物件で、基本的にはデザイナーズ物件というオサレなアレなんですけど、ツッコミどころが色々とあって、「クセがスゴいんじゃあ……」と千鳥のようにツッコミながら楽しんでいくという動画です。とはいえ、変わった建物にはそれなりに理由があったりなんかして、建築基準法などにもちょっとだけ詳しくなれちゃったりしますよ。

 

てなわけで、とりわけ気になった動画をいくつかピックアップしてご紹介しておきますね。

まずはこれ。部屋よりバルコニーの数が多い不思議な物件。 


【嘘みたいな間取り】バルコニーが7個もある3LDKメゾネットを内見!

なんでこんなにバルコニーが無駄に多いんだというツッコミもさることながら、この動画の一番の笑いどころは「この間取り図作ったやつ出てこい」ですね(^▽^;)

 

お次はこれ。ほっそ!!!!!建物なのにこの鋭角の三角形は何なんだ!


【変わった間取り】細〜い三角形メゾネット物件を内見!設計の裏話が面白すぎた

とても人が住めるとは思えないトンガリペラッペラの外観に対して、意外と内部がカッコイイ。使いにくそうではあるんだけど、あの三角形の部分を何とか使ってみたい気に駆られちゃいますね。

後半の、ビーフンデザインさんによる建築裏話にも驚き。あの細っそい土地を見て「これはいける!」と思えちゃうのスゴいなぁ。

コメント欄の「なにこのダイナミックコードみたいな立地」という、分かる人には分かるコメントに噴きました(:.o゚з゚o:.).:∵

 

こちらも同じくビーフンデザインさんの物件。確かにこのチャンネルを見ているとどんどんビーフンさんファンになってくる( *´艸`)

ビーフンさん曰く「これは割と普通の物件ですよ」ということなんですが、


【変わった間取り】立体に入り組みすぎて解読不能なロフト付き物件を内見!

ど・こ・が・普通やねん。」と全員で声を揃えて言いたくなりますね。

間取り図を見ても「え?」と言いたくなるパズルのような建物。制限の多い敷地を、建築基準法に違反しないように工夫してみたらこうなったということだそうで。勉強になるな~。

個人的には、壁と洗濯機に挟まれるトイレ空間が面白かったです。落ち着かない気がする……(;^_^A

 

こちらは、外観はクセがないのに内装がクセありまくりという面白い物件。


【面白物件】間取り図で表現できないカラクリ系2LDKを内見!

ウォークスルークローゼット」という言葉がこの世の中に存在していることを初めて知りました。ドアという概念のない部屋。設計士さんの意図がホントに分からないけど、探検ハウスみたいで面白いっちゃ面白い……のか?(;^ω^)

 

というわけで、カッコイイ物件、オモシロ物件、よく工夫されている物件、今はやりのシェアハウス物件、なぜかピアノのある物件、プライバシーの概念がない物件、ネコが喜ぶ物件などなど、こんな建物があるのか!とウキウキしちゃう動画がたくさんあります。思わずちょっと住んでみたい気持ちになってきちゃうハズ!ぜひ覗いてみてください!

失われた「精進屋」を探しに行く

諏訪大社の上社前宮を巡る話、続き。

sister-akiho.hatenablog.com

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もう20年も前のことになるけれども、旦那と私が遠距離交際をしていた頃、旦那から「茅野に遊びにおいで」と誘われて遠路はるばる6時間以上もかけて、広島から茅野まで訪ねてきたことが何度かある。その、何度目かのデートの途中で、旦那が「俺、今から塩尻に行かなきゃいけないんだけど」と言い出したのだ。塩尻といえば運転免許センターがあるから、多分、免許の更新だったろう。

は?ふざけんなし!

……と、普通の彼女だったら怒ったところだろう。免許の更新ぐらい、彼女を招待する前に済ませとけ。こちとら遠路はるばる来てんねんぞ、最大限もてなさんかい。と怒るだろう、普通の彼女なら。

ところが、その言葉を聞いた私はこう思ったのだった。

ラッキー!茅野市図書館に行けるじゃん!

茅野市図書館に連れていってもらって、塩尻に向かう旦那の車に手を振ってから、私は図書館の2階にある「郷土資料コーナー」に上がり、そこで目当ての資料を探し当て、窓際の椅子に腰を下ろして、没頭するように読んだ。

なぜ私がそんなに茅野市図書館に行きたかったのかというと、そこに「今井野菊さんというミシャグジ研究家の方が書いた極めて重要な資料がある」という情報を事前に掴んでいたからなのだった。 

その資料は、昭和40年代ごろに「旧宮川村誌編纂研究会」という郷土研究グループが作成した非売品の論文集であった。

先日、久しぶりにその資料を読みたくなって茅野市図書館に行った。私があの時に読んで衝撃を受けたミシャグジに関する論文自体はもう残っていなかったが、旧宮川村誌編纂研究会が出版した他の論文はいくつか残っていた。

その奥付を見ると、「責任者 今井すみ江」という名前があって、名前の横に「(野菊)」と添えてある。私はてっきり今井野菊さんはどこかの大学の教授か考古学研究の専門家だろう、と思っていたのだが、なんと、茅野駅前で寒天屋を営んでいた女将さんであったのだ(寒天は茅野市の特産品)。

 

さて、今井野菊さんが行った調査のうち、最も大きな成果は、全国に分布するミシャグジを祀る神社の場所や、その地でミシャグジがどう呼ばれているのかを一覧表にまとめた『御社宮司の踏査集成』である。これは、『古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究』という本の中に収められているので、誰でも読むことができる(この本の旧版はかつて読んだ記憶があるけど、最近復刻されていたんだなぁ)。

この本の巻末に、「御左口神祭政の森」という今井野菊さんへのロングインタビューが収められている。なぜ寒天屋の女将さんがミシャグジを研究することになったのか、寂れゆく前宮への想い……。

個人的に興味深いのが、今井野菊さんがどのようにして全国各地の人々から情報を集めて回ったのかという苦労話の部分で、寒天屋を営む商売人ならでは、女将さんならではの知恵と工夫が窺える。

まずは出入りの業者に、あなたのところにはミシャグジはいないか、と尋ねてみる。すると、ある、と言う。あるいは、ミシャグジは知らないがシャゴッツァンなら知っている、と言う。そういう事柄を書き溜めていく。

それから、全国を歩く。その際に探すのは「婿取りのおばあさま」だという。男の人はこういう事柄に関心を持っていないことが多い。おばあさんでも他所から来た人はダメ。その地に長くいて、古い言い伝えなどをちゃんと覚えているおばあさんが一番良い――こういう知恵は、なるほど、老舗の商家の女将さんならではだと感心する。

実際、旧家のおばあさんは、姑から嫁へ、嫁から娘へと、代々きちんとその地域のしきたりを教えていく使命を持っている。私自身も、茅野に嫁いできてから、御柱祭やお葬式などのしきたりを親戚のおばあさま方に教えてもらったものだ。

なお、今井野菊さんが営んでいた寒天屋(地紙世商店)は、現在も茅野市内で営業している。以前は茅野駅前にあったそうだが、駅前の再開発によって、現在は警察署の近くに移転しているそうな。

 

 

ところで、『古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究』を読んでいたら、驚くべき記述に出会った。なんと、前宮の「精進屋」――現在の本殿が建っている場所に昔あったという建物が、今も残っているというのだ。

それはどこかというと、前宮から12キロほど北東に進んだ茅野市北山の「糸萱(いとかや)」にあるという。糸萱といえばカボチャの名産地で、私が最初にバターナッツかぼちゃを購入したのも糸萱にある農場だった。

本によると、前宮の本殿が伊勢の御用材によって建てられることになった際に、糸萱の集落の人々が、解体された精進屋を買い取り、自分たちの集落の氏神さまのお社として再利用することにしたのだという。

これは、ぜひ見てみたい。

車を北山方面に走らせる。そして、糸萱の集落の入口に、その神社は、あった。

折橋子之社」という、小さな神社だ。 

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これが、昔の前宮の精進屋を移築したという建物である。とはいえ、現在は屋根も板葺きもほぼ改修されており、かつて前宮の神事の前に使われていた精進屋そのものではない。

本に載っていた昔の精進屋の写真は、屋根の一部などが荒れていて、写真が粗いせいかどこかおどろおどろしく、秘密めいた雰囲気があった。しかし、今こうして折橋子之社として静謐な森の中に建つその姿を見ると、何とも言えず清々しい気持ちになる。

お社の中は綺麗に掃除され、苔むした境内のさまも素朴で美しく、糸萱の人々がこの氏神様をとても大切にしていることが伝わる。

そのとき、何かひとつ、分からなかったことが分かったような気がしたのだ。

諏訪明神とは、洩矢神とは、ミシャグジとは。神とは、宗教とは、信仰心とは何か。日本人はいったい何を信じて生きている民族なのか。そんなことを、ぐるぐると頭の中で考え込んでいた。でも本を読んでも、すっきりと腑に落ちる感覚はなかった。

それが、この折橋子之社の静かな佇まいの中で、「ああ、氏神様を祀るというのは、こういうことなのか」と思ったのだ。ずっと昔から、先祖代々引き継がれてきたことを、子孫が淡々と引き継いでいく。集落の人々が大事に守り続けていくもの。それこそが信仰なのだ。難しい理屈ではない。そして、何かを得るために信じるのでもないのだ。

このあたりの感覚は、またこの先の勉強の中で整頓していきたいと思う。

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折橋子之社の裏の小川は、すっかり凍り付いていた。これが茅野の冬の姿なのだ。

 

※当初の記載内容に記憶違いがあったため、記事の一部を削除・修正しました(2/7)

2個目のホットサンドメーカー買ったったー!

いやぁ、ホットサンドメーカー、ホントに便利っすよ!(↓前記事参照) 

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何しろ料理が楽しい。スーパーで買い物してても、あっ、これも挟んで焼こう!とアイディアがばんばん湧いてきちゃう。

で、前の記事で注文していた2個目のホットサンドメーカーが、10日ほど前にようやく届きましてね。 

今度のは深型です。1台目のは8枚切り食パン推奨だったのが、こちらの2台目は6枚切り食パンまでOKだという。そして、耳がギュッとなるやつです。

とりあえずホットサンドメーカーなので、前回同様、最初はホットサンドを作りました。

せっかくの深型だから、8枚切り食パンの上にバナナ(縦横半分に切ったやつ)を並べて、マシュマロをその上に重ね、隙間に砕いた板チョコを入れて、さらに食パンを重ねてギュッと閉めて、弱火にかけて両面じゅうじゅう。はいっ、スモア風バナナホットサンドの完成でーす!……あ、写真撮るの忘れた(;^ω^)

甘々で美味しかったんですが、せっかくの深型だからと欲張って具をどっさり詰め込んじゃったせいで食べにくいのなんのって。うおおおチョコがぼとぼと垂れる(;^ω^)

 

ホットサンドの次は、ホットケーキ。前回、ホットサンドメーカーはホットケーキ作りにも向いていることに気付いたので、今回はもうちょっと工夫してみましょ。

卵2個を卵黄と卵白に分けて、卵白を電動泡だて器でメレンゲにします。卵黄と牛乳200㏄とホットケーキミックスを混ぜておき、メレンゲと合わせて泡が潰れないようにさっくり混ぜます。

これをホットサンドメーカーの内側の枠に入れたら、蓋をして弱火で焼きます。時々上下をひっくり返して、焼き色がついたら箸を刺して内側まで火が通ったことを確認!

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ふんわり卵色に焼き上がったら、マーマレードを塗って完成です。外側はパリッとして、内側はふんわりです。うまうま( *´艸`)

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もちろん、「広島リスペクト焼き」も作りましたよ。

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深型なので簡単かなと思いきや、内側しか使えないので狭い。キャベツの厚みが多くなってよく蒸されているのはいいことだけれども、リスペクト焼きに関しては1台目のほうが楽かもね。

 

逆に、2台目のほうが向いてるなと思ったのは、1台目で問題点だった、「ネギ&ウインナー焼き」のような、汁気の多いもの。

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汁気の出るもの(この場合はネギ)を内側に置いて、外側にウインナーを置けば、ネギから出た水分を外側の部分が食い止めてくれる。一応、今回は下にナスの輪切りを置いて吸水力を高めておりますが、このぶんだとナスなしでも大丈夫っぽいな~。

 

旦那は、リロ氏の動画を見ながら、「ちくわカニカマ磯辺焼き」を作ってくれました。って、青のり入れ忘れてるじゃんアナタ……。まぁ美味しかったから問題ナシ!

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こちらは「千切りキャベツと鶏胸肉の重ね焼き」。焼きながら、何か物足りないなぁって思ったので、最後にチーズをトッピングしてみました。困ったときのチーズ、だいたい何とかしてくれる頼もしいヤツ。

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その他の、最近作ったもの。

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いつも作っている焼きブロッコリー(↓の記事参照)を、ロマネスコに変えて作ってみたもの。 

sister-akiho.hatenablog.com

ロマネスコは、ここらへんでは最近よく見かける野菜です。ブロッコリーとカリフラワーの中間ぐらいの品種で、何といってもその形が美しいのですよ。名古屋市科学館で、「フラクタル図形」の解説ビデオにこのロマネスコの写真が用いられていましたが、見れば見るほど整然とした美しい配列になっています。普段は割と高価な野菜なのですが、たまたま安かったので買ってみました。

焼くとホクホクして美味しかったのですが、ブロッコリーに比べると味が淡泊(どちらかといえばカリフラワー寄り)なので、味付けはもうちょっと強めにしたほうがパンチが出て良かったかもしれません。

 

ところで、「だし」が買える自動販売機をご存知でしょうか。

dashidouraku.com

二反田醤油という、広島の江田島市能美島)にあるお醬油メーカーが作っている「だし道楽」というおだしなんですけど、広島県外でもけっこうあちこちに自販機があるんですね。で、こないだ息子と松本城に遊びに行ってぶらぶらお城の周囲を散歩してたら、あれっ、こんなとこにもあった!と広島人として嬉しくなっちゃいましてね。

焼きあご(トビウオ)と昆布を薄口しょうゆベースのおだしの中に漬け込んであるもので、500mlペットボトル1本700円。ちょいと値は張るけれども、そのぶんの価値はあるので迷わず買います。ペットボトルの中にトビウオ丸々1尾どーん。息子は「なにこれー?!」って驚いてました。インパクトも申し分なしです。

このおだしが本当に美味しくてすっごく便利。何しろ、今日はもうお味噌汁すら作りたくないわ、っていうヘトヘトに疲れ切っている日でも、汁椀にこのおだしをちょっと入れて、乾燥ワカメか何かを適当にちょっと足して、熱湯を注ぐだけで、あっという間に簡単おすましの出来上がり。

あと、昆布茶代わりにもいいしね。くたびれてて何か塩気のあるものが欲しいわーって時は湯飲みにほんのちょっと入れて熱湯を注ぐだけ。旨味が全身にしみわたるゥー!

で、使い切った後に残る焼きあごと昆布はどうしよう。ペットボトルには「オーブンで焼けばふりかけになります」と書いてあるけど、ネットで調べてみたら、炊き込みご飯にしても美味しいという。ほほー。じゃあ、おニューの炊飯器で試してみよう。

ペットボトルから取り出した焼きあごと昆布を、といだお米の上にどーん。ペットボトルにちょっと残ってたおだしも綺麗に使い切っちゃいましょう。

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炊きあがったらこんな感じ。

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めっちゃイイ匂い!昆布もふっくら柔らかい。いったん取り出して、焼きあごは頭やヒレ、大きめの骨を取り除いて、昆布は刻んで、再度ご飯の上に戻して混ぜ混ぜ。磯の香りが食欲をそそる、美味しい炊き込みご飯になりました( *´艸`)