つれづれぶらぶら

旅行記はちょっとずつ仕上げていきます。お楽しみに~。

週末ビア旅行【VERTEREタップルーム(東京都奥多摩町)】

3連休の中日の昨日(4日)、何の予定もないし、天気はいいしで、これは絶好の「週末ビア旅行」日和だと思ったので、前々から一度行ってみたかったブルワリーを訪問することにしました。

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奥多摩にある「VERTERE(バテレ)」さんです。このブログの「クラフトビールを飲んでみた」シリーズでもたびたび取り上げている、私が大好きなブルワリーのひとつです。

verterebrew.com

週末ビア旅行のコンセプトは「公共交通機関で行けるブルワリー巡り」なんですが、うちゅうさんは小淵沢駅から歩いて30分以上かかってしんどかったので、その点、JR奥多摩駅の真ん前にあるというバテレさんのタップルームは理想的なロケーションではあります。ただし、問題は、茅野駅からJRを乗り継いでざっくり片道3時間半はかかる、ということ。要するに「ビールを飲むために往復7時間かける」という、うーん、ははは、なんだろうねぇ、これがホントの「酔狂」ってヤツだぁな、と苦笑しながら、朝7時半の特急あずさに飛び乗って出かけました。

※【酔狂】①酒に酔って常軌を逸すること。②好奇心からかわった物事を好むこと。ものずき。好事(こうず)。酔興。

立川駅でJR青梅線の青梅行きに乗り換え、青梅駅で30分ぐらい待ってから奥多摩行きに乗り換えました。電車の中は登山客や外国人観光客などでいっぱいで、ちょっとしたラッシュアワーの様相を呈していました。ストックや大きなバックパック、熊避けの鈴などを重装備した人々に囲まれて、ジーパンにだぶだぶのトレーナーを着てスリッポンを履いたデブのおばちゃん、というのは明らかに浮いてましたぜ(;^ω^)

ま、そんなこんなで、もうじき11時になろうかというところで、ようやく奥多摩駅に到着!やっぱ遠かったわー!

駅舎を出ると、真ん前にバテレのボトルショップがあって、そのすぐ脇の細い小路に入っていきます。民家と民家の間の生活道路のような小路なので「えっ此処、通っていいの?」と一瞬ビビりますが、少し歩くと、すぐに立派な古民家の門が見えてきます。

左側のVERTEREの看板がなかったら、どっかのお寺か何かだと思ってスルーしてしまいそうな感じの、たいそう立派な門です。門には「青山居麦酒醸造所」と書かれています。「青山居」って何だろうと思ったんですが、このバテレの施設は古民家を改装して作ったもので、その元々の古民家の名前が青山居だったみたいですね。

門をくぐってみると、さまざまに紅葉した樹々のあるお庭で、のんびりとビールを楽しむ人々がたくさん来ていました。なんて素敵!

本日のタップリストも掲示されています。さーて、どれを飲もうかなーっと。

店内に入ると、お庭の席は既に満席で、私は1人客ということで、中央の大きな相席用のテーブルに案内されました。タップでサーブしている様子がよく見えるので、私にとっては最適な席だわ、うふふ。

席にはメニューと番号札が置いてあって、注文の都度、その番号札を持ってレジカウンターへ行くセルフ方式です。なお、支払いは現金のみなので、キャッシュレス派の方はあらかじめ現金をたんまりご準備されたうえでお越しになることをオススメしておきますよ。

ではでは、さっそく1杯目を注文しにまいりましょう。レジカウンターの前には行列ができていますが、メニューを眺めながらのんびり待ちましょう。

そんでもって、本日の1杯目はこちらのビールです。じゃん。

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Campestre(カンペストレ)」という名のブロンドエール。澄み切った蜂蜜色の綺麗なビールです。レンゲ蜂蜜のような甘い香りがします。酵母の香りかな?一口飲んでみると、予想以上に酸味が強く、爽やかだけど麦の味わいがしっかりしています。穏やかな苦みが後から静かにやってきます。塩気の効いた香ばしいミックスナッツとの相性もぴったり!

半分がた飲んだところで、注文していたフィッシュ&チップスが運ばれてきました。白身魚のフライが2本とフライドポテトの盛り合わせ。揚げたてのフライは熱々で、タルタルソースの風味も良くて、とっても美味しかったです。ビールとフィッシュ&チップスってやっぱ最強の組み合わせよね。

さてさて、2杯目を注文しに行きましょう。バテレに来たら、そりゃやっぱりサワーエールを注文しなきゃだわ。というわけで、2杯目は「Papilio(パピリオ)」です。

verterebrew.com

なーんて綺麗な紅色なんでしょ!ラズベリー果汁を使用したサワーエールです。口に含むと、気持ち良ーく酸っぱ酸っぱー!そうそう、これを求めていたの!と言いたくなる感じです。ルビー・グレープフルーツの果汁を飲んでいるみたいなフルーティさがキュート。バテレのサワーはきゅーんと酸っぱくて本当に美味しいです。

合間合間に水を飲みながら、ここまで2杯。さて、どうしよっかな。せっかく此処まで来たから3杯目を飲みたいという気持ちもあるんだけど、なんだかすっかり満足してしまったわ。下戸のくせに無理して3杯目を飲んで悪酔いしてもつまらないし、気持ちよいほろ酔い加減のこのタイミングで席を立つのがスマートな酔客なんじゃないかしら。それにお昼時とあってお客さんがどんどん入ってきているし、ここはサッと席を空けましょう。カウンターに「ご馳走さまでした」と声をかけて、タップルームを後にします。

もちろん、此処で飲めなかった他のビールは、ボトルショップのほうで忘れずに購入していきますとも。

小さなボトルショップには、ビール以外のオリジナルグッズも置いてあります。公式サイトのほうで気になっていたグレーのフーディの在庫があるかどうか尋ねてみたところ、なんと最後の1枚ですと。そりゃもう買うっきゃないっしょ。お値段は6500円。こういうお洒落系のオリジナルグッズとしてはお買い得価格じゃないかしらね。

シンプルでベーシックなデザインだけど、袖口や裾がキュッと締まっていて着やすいです。しかも裏起毛で暖かいし、この冬に活躍してくれそう。ただし、首回りが思ったよりも細かったので、着る時に頭がちょっと引っ掛かりますね。残ってたのがLサイズで良かった……(私の頭がデカいだけという説もありますが)。

 

駅は目の前ですが、せっかく奥多摩まで来たので、氷川渓谷をちょっと散策していきましょう。駅前の観光案内所で、駅周辺のマップを貰い、30分程度で楽に歩けるコースを教えてもらいました。

奥多摩町役場の前を通り過ぎ、日原川にかかる橋を渡ります。

すると、遊歩道への階段があるので降りていきます。穏やかな川のせせらぎ、色づいた樹々が織りなす美しい風景を眺めながら、のんびりゆったり歩きます。

細い吊り橋(氷川小橋)を渡ります。

吊り橋を渡った先に階段があったので、下の河原へと降りていきます。この場所は、日原川と多摩川が交わる場所(日原川の起点)です。ごろごろと石が転がる河原の中にはいくつかの浅瀬があって、慎重に飛び石を踏みながら川のほとりまで近づいてみます。

穏やかな日差し、11月にしては少々暑いかなという日でしたが、とても良い1日になりました。ビールを飲むためだけの旅っていうのも、そう悪くはないね。さーって、次はどこに行こうかなっ?