つれづれぶらぶら

楽しい楽しいお出かけしてきます。お土産話たくさん持って帰るね。しばしお待ちを!

週末ビア旅行【KUNITACHI BREWERY:麦酒堂かすがい(東京都国立市)】

息子の高校進学がなんとか決まり、やれやれ、これで肩の荷がおりた、ここんとこ公私ともにストレスフルな毎日だったし、ここらでちょいと息抜きでもさせてもらいましょうかねぇ、と東京に日帰りで単独お出かけしてきました。目的はもちろん、映画ビールです。映画とビールのある一人旅!最ッ高じゃないッスか!

映画は、何を観たいかが既に決まっていたので(次の記事で書くね)、タイムテーブルの都合が良さそうな上映館を探していたら、毎度お馴染みの立川シネマシティさんがちょうど良かったので、じゃあ、その近辺にブルワリーはないかな、とGoogleMapを眺めていたんです。いくつか候補が上がった中から、今回は、立川市のお隣、国立市にある【KUNITACHI BREWERY】さんを訪ねてみることにしました。

kunitachibrewery.com

くにぶるさんの最寄り駅は、JR中央本線国立駅です。茅野からだと、特急あずさで立川駅まで行って、そこから普通電車に乗り換えてすぐ次の駅。便利。

国立駅の南口を出て、時刻は10時50分。どうしよっかな。くにぶるさんの併設レストラン【麦酒堂かすがい】さんは、ここから徒歩15分ぐらい。路線バスに乗れば4分ほどで着くらしいけど、開店時刻は11時だし、食事前の腹ごなしも兼ねてぶらぶら歩いていきましょっかね。知らない街を歩くのってワクワクするよね。

駅前から南東の方角に真っすぐ伸びる【旭通り】をずんずん進んで、東二丁目交差点を【三小通り】に入り、しばらく歩くと醸造所らしき建物が見えてきます。

うん、間違いない。ただし、この醸造所では原則として見学は受けつけておらず、酒類の小売りも行っていないので、外からちらっと眺める程度しかできません。

そして、この醸造所のすぐ隣にあるのが、麦酒堂かすがいさんです。

めっちゃ風情あるゥ~~~。建物自体が既にかっちょええ~~~( *´艸`)

b-kasugai.com

お洒落な暖簾をくぐって、

奥の扉を開ければ、そこは落ち着いた和風テイストの素敵なレストランでした。

開店したばかりの11時ちょっと過ぎに入店したので、まだ他のお客さんはほとんどいませんでした。しかしながら予約客が多いようで、テーブルの上には予約の札がちらほら。1人客なのでカウンターで良いかと聞かれ、「タップが見たいのでむしろカウンターが嬉しいです」と、いそいそとタップの真ん前の席に陣取りました。

店内は割と広く、素敵なお庭を眺めながらのテラス席などもありましたが、30分ぐらい経過した時点でほぼ満席。私は開店直後で1人客だったからすんなり入れましたが、何人かで利用する場合はやっぱり事前に予約をしておくほうがよさそうですね。

さてさて、何はともあれビールだビールだ。せっかくだからたくさんの銘柄を味わいたいところだけど、残念ながら私は下戸。でもご安心を。185mlの小さなグラスで4種類のビールを飲み比べできる【ビアフライト 1800円】があるので、迷わずそれを選択します。本日のタップリストに載っている10種類のくにぶるオリジナルビールの中から選べます。選択肢が多いのが嬉しいね。

迷ったあげく、選んだビールはこちらの4品です(下にある番号はタップナンバー)。

左から順に、飲んだ感想を記しておきますね。

 

2 apéro Sacrée Saison(アペロ サクレ セゾン)

液色は透き通った黄色。長野県佐久市で栽培されたホーリーバジルを使用したサワーエールで、アルコール度数は5.5度。グラスに鼻を近づけてみると、バジルと酵母の香りが渾然一体となって香ってきます。飲んでみると、サワーではあるものの酸っぱさはそれほど強くもなくて穏やか。苦みはほとんど感じません。爽やかでとても飲みやすいですね。ぬるくなるにつれてバジルの香りがどんどん前に出てきます。私は冷たいほうが好きかな。

 

8 霹靂(へきれき)

液色は透き通った黄金色。オレンジのような華やかなホップの香りと、しっかりした味わい、そして鮮やかな苦みが魅力的。口元で弾けた強い苦みが、喉の奥でゆっくりゆっくり消えていく感じがいいですね。王道のアメリカンIPA。アルコール度数は6.0度。ぬるくなってくると苦みがますます強くなってきますが、これはこれでまたイイ感じ。

ところで、飲んでいる間は気づかなかったのですが、後で調べてみたところ、このビールはヘッドブルワーさんが大ファンだというミュージシャン【ぷにぷに電機】とコラボして、その曲をイメージしてデザインされたビールなんですって。


www.youtube.com

ちなみに、この曲でピアノを弾いているのは、ドラマ『作りたい女と食べたい女』で「春日さん」を演じている西野恵未さん。おお、春日さんを演じている方が俳優ではなくてミュージシャンだということは知っていたけど、音を聴くのは初めてです。

 

9 Fireplace Apple Bock(ファイアープレイス アップルボック)

ボックというのはドイツのハイアルコールラガービールの1つ。またの名を「液体のパン」とも呼ばれる、麦芽の味わいが豊かなビアスタイルなんだそう。こちらのアップルボックは透き通った紅茶色をしていて、アルコール度数は7.5度。グラスから漂う、まるで焼きたてのアップルパイのような、リンゴとシナモンの甘い香りにうっとりします。一口飲むと、カラメルのような深みのある甘さと渋み、ハイアルコールの甘美な陶酔感があいまって、とても上質な感じ。これはデザートと合わせてみてもいいかも。

 

10 みるいゆず

くにぶるさんが特に取り組んでいらっしゃるのが「Raw Ale(麦汁を沸騰させないまま発酵させるビール)」という珍しいビアスタイル。北欧あたりでは伝統的に作られているそうだけど、日本ではあまり耳馴染みがないですね。ていうかビールは麦汁を煮て作るものだというのが常識になっているから、考えたことすらなかったです。今回頂いたものは静岡県富士宮産の柚子を加えたもので、「みるい」というのは静岡弁で「やわらかい・わかい」って意味なんですって。グラスを陽に透かすと、ごく薄く濁った黄色の液色で、鼻腔にスーッと入ってくる柚子の香りが心地よいです。飲み口はとても軽くて、ほんのり甘く、酸味はあるけどマイルドです。とにかく優し~い感じ。疲れた日に飲みたい癒やしのビールって感じかな。アルコール度数は4.0度。

 

お食事もとても美味しくて(ついつい食べるのに夢中になっちゃって写真を撮るのを完全に忘れていたんだけど)、ランチメニューの「北秋田市名産『桃豚』バラ肉の角煮定食」を頂きました。メインの角煮に、グリーンサラダ、サーモン入りのポテトサラダ、お味噌汁にお漬物がついて1350円。うまうまー。4種類のビールとちまちま飲み合わせながら楽しんで食べました。私の個人的な意見としては、グリーンサラダやポテサラと一番合っていたのは「みるいゆず」、角煮に合っていたのは「アップルボック」かなぁ。

 

ああ、美味しかった。飲めなかったビールも買って帰ろうかな、と思って店員さんに尋ねてみたところ、こちらのレストランや隣の醸造所ではビールの販売はしていないとのことで、国立駅前の「西友」の1階にある「せきや」という酒屋さんで購入してくださいとのこと。というわけで、再び歩いて国立駅まで戻り、駅前ロータリーのすぐ近くにある「SAKE-BOUTIQUE SEKIYA」さんに立ち寄りました。くにぶるさんや、その他のブルワリーのビールをいくつか見繕って買ってきましたので、また追い追い紹介できたらと思います。

ちなみに、この酒屋さんの一角にはタップスタンドがあるので、帰宅途中にちょっと駅前で上等なビールを一杯飲んで帰ろっと、と思いついたらすぐに飲んでいけるわけです。いいなぁ東京の人は(溜息)。

www.sekiya-sake.com

 

美味しいビールとお料理にすっかり満足した私は、そして、国立駅から立川駅に向かうのでありました────っと、そこから先の話は次の記事にて。ではでは。