つれづれぶらぶら

息子と「仮面ライダー○○」の○○にホップの名前をつけて一番カッコいいの選手権をやった。仮面ライダーザーツ。仮面ライダーマグナム。仮面ライダークラッシュ。来たぞ我らのムラカミセブン。

我が子に贈ったオリジナル布絵本

今週のお題は「絵本」。

それで、ふと思い出したんだけれども、15年前にね、私が作った「布絵本」を見ていただけませんかね。昔、魔法のⅰらんどの旧ブログに掲載していたんだけれども、Myホームページ亡き今、私自身も、あの布絵本のことをすっかり忘れていたのでね、そうだ、この機会にちゃんと記録し直しておこう、と思って押入れの奥から引っ張り出してきましたよ。

現在、高校1年生の息子。その彼も、当たり前ですが15年前は赤ん坊でした。私は育児休業中で、慣れない信州の暮らし、初めての子育てに悪戦苦闘しておりました。茅野駅の隣のベルビアの中にある「0123(おいっちにっさん)広場」は、0歳から3歳までの未満児を遊ばせることができる茅野市の公営こども館ですが、あそこがなかったら多分ノイローゼになってたんじゃないかなぁ。0123広場には保育士さんたちが常駐していて、先輩ママさんたちも皆さんとても優しくて、あれこれ手助けしてくれたんです。その節はお世話になりました。本当にありがとうございました。

でね、0123広場には赤ちゃん向けの図書室もあって、どれでも好きなだけ絵本を読めたんです。かこさとしさんや長新太さん、かがくいひろしさんとかね、良い絵本がたくさん置いてありました。

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その中にね、「布絵本」もいくつかあったんです。その名のとおり「紙」じゃなくて「布」でできた絵本。手触りが優しくて、パーツを取り外したりできる仕掛けがついていたりするもの。いいなぁ、こういうの欲しいなぁ、って本屋で探したりしたんだけど、すんごくお値段が高くって、ちょっと手が出ない。しかも、たいていはディズニーとかジブリとかサンリオとかのキャラクターものだったりするのね。うーんうーん。なんかちょっとしっくりこない……。

そこで、当時の私、何を思ったか、自分で布絵本を作ってみようと思い立ったんですよ。昼夜を問わぬ育児に追われて、SAN値は常にゼロ寸前で、いつも眠気と闘っていたというのに。しかも私は学生時代から家庭科の成績は悪かった。手芸の課題はたいてい居残りだった。そんな私が、どうしてそんな面倒くさいことをしようと思ったのかしらん。

 

ま、そんな昔話はさておいてだ、押入れのおもちゃ箱から久しぶりに引っ張り出してきた、その布絵本を見ていただきましょう。

フェルト製の、カラフルな絵本でございます。15年前に幼い息子によってさんざん遊ばれたものなので、毛玉やら埃やらにまみれて、すっかりくたびれておりますが、幸いにもまだどこも破損していませんでした。うわー懐かしいなー。

ちなみに、この写真は「裏表紙」。表側にはね、「〇〇えほん」って息子の名前が入ってるからね、そこは息子の個人情報ということで非公開にしときますよ。

全5ページの絵本なんですが、これ、すべて元ネタ無しです。近所のダイソーの店内を歩き回って、このアップリケ可愛いな、このグッズをこんなふうに使ったら楽しいんじゃないかな、などと夫婦でアイディアを出し合いながら買い集めて、赤ん坊がおとなしく寝ている合間に、ちまちまと作っていました。

特に工夫したのが、この絵本の「カバー」の部分です。これは旦那がアイディアを出して、設計してくれました。外側から見るとこうなっていますが……、

内側はこうなっています。厚みを持たせて折り返したフェルトの端に、スナップがついています。絵本のそれぞれのページの裏側にもスナップがついているので、それを好きな順番で留めます。要するに、その日の気分でページの順番が自由に入れ替えできるという仕組みなんですね。画期的でしょ?そして、背表紙をカラフルな虹色にしたら綺麗だよねって提案してくれたのも旦那。ナイスアイディア!

さて、それぞれのページを見ていただきましょうか。さっきも言ったとおり、ページの順番は決まっていないので、ストーリーのようなものは存在せず、それぞれのページに関連性はありません。

まずは「雲のページ」。

2枚の青系のフェルトの間に、台所用スポンジを半分に剥いだものを挟み込んでいます。空色のフェルトに、雲形の穴を2つくり抜いて、そこからスポンジを露出させています。飛行機のアップリケを飾って、雲の間を飛んでいるような絵を作っています。

このページの狙いは、触感の違いを楽しませることです。ぶつぶつした粗めのスポンジと、ふわふわのきめ細かいスポンジ、そして柔らかいフェルトと、触った感じの違いを子どもの手で体感させたいと考えました。でも、赤ん坊のことだから齧ったり毟ったりするかもしれない。スポンジがちぎれたら中身が全部散らかってしまうかもしれない。そう考えて、雲の周辺は特にミリ単位の返し縫いでしっかりと縫い込んであります。ちなみに、全部手縫いですよ。家庭科が苦手で、針仕事が特に不器用だった私からすると、とんでもなく丁寧な仕事です。よくじゃん(嘆息)

お次は「鏡のページ」。

ページの真ん中に、レースのカーテンのようなものがぶら下がっています。それをめくると……、

クマちゃんとゾウちゃんに囲まれて、あれあれ、この真ん中にいる子は誰だろう?あれれ、もしかして、これはボクの顔なのかな?ボクってこんな顔をしているんだ!……というのがこのページの狙い。

これはダイソーで裏面がシールになっている「ミラーシート」を見つけたことで閃いたページ。ただ、単にフェルトにシートを貼っただけだとすぐに剥がれてしまう。なので、まず厚紙にミラーシートを貼ってフェルトで挟み込み、上のフェルトに四角い窓をくり抜いてシートを縫い込み、さらにアップリケで動かないようにがっちり固定してあります。クマちゃんとゾウちゃんは、実はシートを押さえつけるために存在しているわけなのね。

次は「苺のページ」。

これもダイソーで、苺形のフェルトパーツを見つけたことから思いついたページです。緑の葉っぱの下に、あれあれ、何かが隠れているよ。めくって、引っ張って……、

マジックテープで土台にくっつけられた苺をべりべりっと剥がして取る楽しみが、このページの狙い。苺のフェルトパーツは2枚重ねにして、その間にスポンジを挟み込んでいますので、丸みがあって可愛いです。周囲の緑色の縁取りの部分にもスポンジが仕込んであるので、イメージとしては草むらに埋もれた苺を掘り出す感じ。

この「マジックテープで留められているパーツを取り外す」というアイディア自体は、市販の布絵本にもたくさんあったんですね。でも、パーツが絵本に固定されていなくて、取り外したら取り外しっぱなしの絵本が多くて、これって、そのつど保護者がパーツを元の場所に戻さにゃいかんのかなぁ、子どもがパーツをなくしたり食べちゃったりしたら困るよなぁ、って思ってたんです。なので、散らかさないようにあらかじめパーツをゴム紐で繋いでおきました。ま、苺のツルに見えなくもないしね。このページはカラーリングを姑に褒められたので、特に気に入っています。

続いては「海のページ」。

眩しい太陽の光が降り注ぐ大海原で、釣りをしているよ。何が釣れるかな?

大きなクジラ、中ぐらいのイルカ、お星さまみたいなヒトデと、あれれ、誰かが落とした長靴の片っぽまで釣れちゃったよ!というページ。ポケットからパーツを取り出す遊びが狙い。

なんで釣れるのが魚じゃなくて哺乳類なんだ、というツッコミはご容赦ねがいたい。魚のフェルトパーツを探していたけど見つからず、イルカのモビール用パーツしか見つからなかったんだもん。そんでもって、ヒトデと長靴というオチは、その頃に夫婦でハマっていたGREEの釣りスタのネタですな(笑)

しかしながらこのページ、けっこう細かい部分にこだわっておりましてね。イルカパーツは2つ重ねにして、ぬいぐるみ用の小さな目玉パーツを挟み込んでいます。パーツを揺らすと黒目がちょこちょこ動くのね。さらに釣り竿の部分は、中にストローが仕込んであってビーズを少し入れてあります。ページを揺らすとストローの中でビーズが動いて、ザザーッ、ザザーッ、という波音に似た音がするんですよ。また、このページでもパーツを散らかさないために「釣り糸」として細いゴム紐を使っています。

最後は「広場のページ」。

小川の流れる緑の原っぱ。橋の向こうの広場では、ウサギちゃんたちがお花を見ながら遊んでいるよ、というページ。その小川の部分はクリアチューブでできていて、中にキラキラ輝くビーズが仕込んであります。揺らすとシャラシャラと音を立てながらビーズが流れていきます。

作るのにけっこう手間がかかったページですね。2枚のフェルトの間に柔らかい樹脂ボードを挟み込んであるんですが、小川となる部分だけ丸くくり抜いて縫い込むのがけっこう面倒でした、が、これまためちゃくちゃ細かい返し縫いで作ってやがんなぁ、当時の私ってば。よくじゃん。

チューブは接着剤で底側のフェルトに固定してあるのですが、うっかり外れたら大変だし、チューブの接手の部分も表にさらけ出すわけにはまいりません。ゆえに、橋やら森やらをイメージした飾りの部分で、念入りにがっちりとホールドしてあります。ちなみに、このチューリップのアップリケはこの時にたくさん買い込みすぎて、今もなお裁縫箱の中にたくさん残っております。何に使えばいいんだ……。

 

というわけで、こんな感じの布絵本でございました。ここまで見ていただいてありがとうございました。当時の私も報われることでしょう、あは。

15年後の今、あらためて見てみると、当時の私はホントに頑張っていたんだなぁ、って我ながら感心しちゃいましたよ。よくもまぁ寝不足のノイローゼ寸前のあの環境下でこんな細かい作業をしていたもんだね。

いや、違うな。ノイローゼ寸前だったからこそ、こういう仕事をせずにおれなかったんだろうなぁ、多分。長く勤めていた仕事を離れて、夜もろくに眠れず、昼間のうちは子どもから目が離せず、かといって何もできず、ベビーサークルの中で遊ぶ子どもを見つめ続け(赤ん坊というのは、たとえ元気に遊んでいたとしても、次の瞬間にはいきなり調子がおかしくなってしまうかもしれない生きモノなのだ)、命を預かるという緊張感に気力をピリピリと削られながら、何かクリエイティブな活動をしたい!何か違うことをやりたい!と必死に考えた末の行動が、この「布絵本作り」だったんじゃないのかな、と今は思います。当時は必死だったから、そんなふうに自分を冷静に俯瞰できていなかったと思うけど。

でもね、息子がね、すごく楽しんでくれてね。苺を剥がしたり、イルカを釣り上げたりして、キャアキャア楽しそうに笑ってくれて、0123広場の先生たちに見せたりしてたの。「世界でひとつだけの特別な絵本ですね」って、先生方やママ友たちにも褒めてもらって、すっごく嬉しかったっけな。

そんでもって、今回、このブログを書くために押入れから絵本を持ち出して写真を撮っていると、息子が「あ、〇〇えほんじゃん。懐かし。どしたの急に」と笑いながら覗き込んできました。へへへ。懐かしいねぇ。キミもずいぶんおっきくなったねぇ。