入院時に「川崎病のこと全く知らないんで怖いです」と担当医に訴えていたら、参考までに読んでおいてと本を貸してもらったので読んでみる。
ざっくり要約すると、
「川崎病」とは昭和42年に日本赤十字社の川崎先生により発表された症候群である。
病気の原因は未だに解明されていないが、一歳前後の乳児に発症する例が多い。
発症すると全身の血管に強い炎症が起こり、その症状として、
①5日以上続く発熱
②目の充血
③唇の腫れ・苺舌
④不定形発疹
⑤手足の腫れ・紅斑
⑥首リンパ節の腫れ
これらのうち5つ以上の症例を伴うもの(4つでも疑う)を指す。
この病気自体は時間が経つと自然に治まるが、その過程で心臓(冠動脈)に合併症を起こすことがあり、後遺症を残す場合や、まれに心筋梗塞を起こす場合がある。
治療には血液製剤であるガンマグロブリンを点滴により投与するとともにアスピリンを経口投与する(軽症の場合はアスピリンの経口のみ)。
治療後も成人になるまでは定期的に検査を受ける必要がある。
…ふむふむ。
いろいろ怖い内容もあるけど、とにかく力説されているのは「早期発見→早期治療がカギ」ってことだな。
いつもお世話になっている息子の主治医のおじいちゃん先生がいかに適切に対応してくれたかがよく分かる。ホントに信頼している先生なんですよ。
後遺症とか心筋梗塞とかの文字を見ると怖くて涙がこぼれてしまうけど、可能性はかなり低いらしいし、第一、今いろいろ想像してみたところでどうなるわけでも――
――ふと思い出す。
結婚当初に旦那が言った言葉。
「“一生幸せにする”なんて、そんな先のことは約束できない。でも“今日を幸せにする努力”を続けていくことは出来ると思う」
…だよね。
まだ見ぬ未来を不安がるよりも、今、痛みに苦しんでいる息子を抱きしめよう。
殺風景な病室に仮面ライダーのポスターを飾ろう。
めちゃめちゃ大量に細かいパーツのある「てれびくん」の付録を夫婦で必死になって組み立てて、息子の喜ぶ顔を見よう。
今できること。
今すべきことを。
…あ、息子ですか?
ガンマグロブリンが効いて、熱はあっさり下がりましてね。
今、看護婦さん達に「これ鎧武だよカッコイイでしょ~?」と付録を見せびらかしてます、ハイwww