母が合併症や後遺症を心配している時、息子自身が最も心配しているのは、
「ちっくん、するの?(涙目)」
ということ。
ちっくん=注射。
うん、そらもちろんやるよ。定期的に血液検査せんといけんもん。何のために入院してんねん。
「ぶえええええo(><)oちっくんやだちっくんやだいたいのやだーっ」
泣きわめく息子を、看護婦さん達と一緒になって説き伏せる。看護婦さんは血液検査の重要性を分かりやすく説明した紙芝居まで用意してきてくれる。
看護婦「ね、だからね、頑張って検査受けようね」
息子「うん…」
綺麗なお姉さんには素直な野原しんの…もとい、うちの息子。
看護婦「偉いね、頑張ろうね」
息子「うん、わかった。痛くしない?」
私「それは無理(きっぱり)」
息子「ぶぎゃあああああああo(><)o」
…こんな押し問答を繰り返し、最終的には半ば取り押さえる感じで採血。
息子「いだああああああああいいいo(><)o」
とりあえず抱っこしたり宥めたり、旦那が隣町のレンタル屋まで行って借りてきたDVD(ついにタイムレンジャー借りたよ!トミー!)を見せたりしているうちに機嫌は回復。
また綺麗な看護婦さん相手にてれびくん付録の鎧武人形(旦那が必死で組み立てたやつ)を得意げに見せびらかしたりしている。
午後には点滴も外れ、久々にお風呂に入ったりして嬉しそう。
うんうん、いい調子じゃないの、と余裕こいて見ていたら、担当医から「検査結果が…悪くはないんですが、予想していたほどには数値が下がってなくて、明日もういっぺん血液検査します」と囁かれる。
うにゃー。
諦めろ息子よ。明日も阿鼻叫喚パート3だぞ。
と、心の中でひそかに呟く。いや、もちろん息子には聞かれないようにだな。
そんなこんなで淡々と過ごしていたら、夜になるとまたしても「頭が痛い」と言い出す。
なんだかいつも夜になると調子を崩す息子。やっぱりまだまだ病気は治まっていないのだなぁ。
まぁ体温は微熱程度なので、看護婦さんに報告して軽く様子を見てもらい、とりあえず冷枕を当てましょうという対応で。