つれづれぶらぶら

「予告先発」という単語を見て胸がトゥンク。ついに始まるのね……!

『作りたい女と食べたい女』

久しぶりに、息子を連れて松本まで遊びに行ってきました。

こういうご時世だからね、ショッピングモール的なところに行くのはなるべく控えていたんだけど、息子の初めての期末テストも終わったし、結果は惨敗だったらしいけど(;^ω^)、まぁ、とりあえず「頑張りましたで賞」ってことで、前々から「松本にガンプラ買いに行きたいんだよぅ」と訴えていた息子の希望を叶えてやることにしました。

ま、私もTシャツ買いに行きたかったしね。イオンモール松本の中にグラニフあんのよね。グラニフのTシャツどれも可愛いよね。今回もさんざん悩んで、ハシビロコウ柄のネイビーのTシャツを購入しました。下部のレイヤードと、小さく刺繍されている足跡がナイスです(*^-^*)

 

イオンモールや中町通りをぶらぶら歩いて楽しんだ後は、息子とのお約束どおり、駅前の「文教堂ジョイ松本店」(地下1階~2階は丸善文教堂は3階)へ。ここはフロアの半分ずつがコミックとプラモデルに割り当てられていて、ガンプラの取扱い数が多いので息子にとっちゃ聖地なわけですね。さっそく棚の片っ端から品定めをし始めて、アレも良いコレも良いと長考の構えに入りました。はいはい、楽しそうだね。お母ちゃんは付き合っちゃらんないので、新作漫画をチェックしてくるよ。

と、コミックの新刊コーナーに向かい、色々と手に取ってみた中で、おや、これは読んだことがあるぞ、と思ったのが『作りたい女と食べたい女』。 

そうだ、こないだネットサーフィンしている時に、広告で序盤だけ紹介されてたんだった。なんか面白そうだったな。久しぶりに衝動買いしてみよっと。

(※こちらでも数話分が無料で読めます。とりあえず読んでみてみて♪)

comic-walker.com

料理を作るのが趣味で、デカ盛り系料理を作るのに憧れがあるのに、自分は少食で一人暮らしだから大量に作れなくて悶々としていた野本さん。SNSに料理の写真をUPして「いいね」を貰っていても、どこか満たされない思いを抱えている。そんな野本さんに、同僚の男性は「いいお母さんになるなって思う。俺も彼女に弁当作ってもらいたいなーなんて笑」と言う。しかし、それは野本さんにとってはストレスでしかない。

 自分のために好きでやってるもんを

「全部男のため」に回収されるの

つれ~な~~…… (P18)

野本さんにとっての料理は、純粋に「趣味」なのだ。コミケに同人誌を出す創作家と同じように「自分でお金を出してでも作りたい人間」なのだ。決して「男ウケ」のためにやっているわけではないのに、周囲はそう見てくれない。ジレンマ。

そのストレスから、気がついたら野本さんは、大量のデカ盛り飯を作ってしまっていた。とうてい自分では食いきれそうもない量の。どうしたらいいのか――その瞬間、野本さんの脳裏に一人の女性の姿がよぎる。

それは、マンションの2つ隣の部屋に住んでいる大柄な女性。普段は何の接点もないが、一度だけエレベーターに同乗したことがあった。そのとき、その女性はとんでもなく大量のファストフードを提げていた。パーティでもするのかと思いきや、1人で食べます、と言っていた。あの人物なら、あるいは――!と、野本さんはいちかばちか勇気を奮って、その女性、春日さんを食事に招く。

気味悪がられるだろうかと心配したものの、春日さんはその料理をいただきますと答え、食べ始める。その食事の勢いたるや、大きな口でガツガツと、どんどん平らげていく。誉め言葉も社交辞令もなく、ただただ無言で食べ続ける。その食べっぷりに、野本さんは目を奪われ、春日さんに惹かれていく。

…すごい

こんなに全身で

「おいしい」って食べてもらえたの

初めてだ…  (P24) 

その日をきっかけに、野本さんと春日さんは少しずつ距離を縮めていく。野本さんは今まで作りたくても作れなかった憧れのデカ盛り・大量飯を作っては春日さんにふるまい、それを春日さんは気持ち良い食べっぷりで平らげていく。その中で、少しずつお互いの考えや好きなものを共有し、2人でいる時間がとても楽しいと感じるようになる。

 

コミックの帯には「GL」と書いてあるけれど、1巻の時点ではせいぜい「シスターフッド」かなぁ程度の関係性なので、GL/百合が苦手な方でも気にせずに読んでもらえると思います。もちろん、その手が大好物の方には、この先の展開をお楽しみにという意味でもオススメしたいところ。でもあんまり恋愛のほうに重きを置いてほしくないかなー、個人的には(百合は好きですが)。

だって、春日さん可愛いんだもの。とにかく春日さんが表情ひとつ変えずにガツガツ食べている姿が愛らしくてたまんない。

あ、『衛宮さんちの今日のごはん』でセイバーの食べっぷりを鑑賞するのが好きだとか、『きのう何食べた?』でケンジが嬉しそうに食べるのを食卓のこっちから眺めていたいとか、『乙嫁語り』で豊満なシーリーンがスイカにかぶりついている姿に萌えるとか、そういった、世の中の衛宮士郎・筧史朗・アニス属性を持つ人間なら分かってくれるはずよ。ねっねっ。

で、この1巻は、話数を追うごとにどんどん面白くなってくるのですよ。何を考えているのか分からない春日さんが、ちょっとずつ内面を出してくるのが萌え。無表情から不意に笑みがこぼれる。2人で海までドライブ。2人が見つけた「大人の夜の遊び」は、まさかのアレ(笑)

そんでもって、どうやら卵が好物らしい春日さんのために、野本さんが差し入れた「味玉」がとても美味しそうなので、私も作りたくなってしまいました。

参考にしたのはこちらのサイト。

mayukitchen.com

すごく簡単で、めちゃくちゃ美味しく出来上がりました。黄身の半熟かげんもまぁまぁ。トロトロではなくて、柔らかめに固まっているヤツね。チューブのニンニクとごま油を少し足したら、居酒屋風の味に仕上がりましたよ。でも、家族に2個ずつのつもりで6個作ったんだけど、殻を剥くときに1個失敗してしまって(白身が割れた)、完成したのは5個です。

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料理を作るのは楽しい――かどうかは個人差があるから何とも言えないけど、美味しそうに食べてもらえると、それだけで満ち足りた気分になるよね。っていうか、バケツプリン作ってみたい……( *´艸`)

この先、野本さんと春日さんがどのような未来に向かっていくのかは分からないけれど、いつまでも2人で料理を作ったり食べたりできたならいいな。ゆっくりと見守っていきたいカップルです。ぜひご一読を。