つれづれぶらぶら

5月の反射炉ビヤ行きますよー!酔い蛍グループの皆さんにまた会えるかな?

ゴーヤーとトウモロコシと山椒の粉を味わいつくそう

恒例の「ご飯という名の終わりなき戦いの記録」、またの名を「大量消費」シリーズの話題。ちなみに、これまでの戦績は以下のとおりでございます。

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さて、今回のミッションは、2つ。

 

1.姑から大量に頂いたゴーヤーとトウモロコシをどのように料理するか。

2.ナスのかば焼き丼を作った際に残った山椒の粉をどうするか

 

この物価高の折、姑からの野菜の差し入れはとても嬉しいのであります。いつもありがとうございます。せっかくの頂きもの、余さず全て美味しく頂きたいものであります。

山椒の粉については、前回の記事にも記したとおり、鹿島槍ガーデンで川魚を釣ったときにも活躍したけれど、その程度では到底減りっこない。ま、賞味期限が短いわけでもないから別に焦って使い切る必要もないんですが、そんな悠長なことを言っていると、調理棚の奥に放り込まれたまま忘れられてしまうのが関の山なのであります。

 

さて、どうするか。

 

とはいえ、今回はさほど難しいミッションでもないのでした。トウモロコシもゴーヤーも、うちではよく使う野菜ですし、山椒の粉は、実は応用範囲が意外と広くて、鰻のかば焼きに限らず、和洋中とわず色々な料理に合わせられる便利なスパイスなのですよ。

 

だから例えば、トウモロコシとベーコンとニンニクとズッキーニをオリーブオイルで炒めて、パスタに絡めて、塩と山椒の粉を振ったら、簡単ペペロンチーノの出来上がり。トウモロコシの甘みに対して山椒のスパイシーさが良いアクセントになっています。

 

一番手っ取り早いのは、やっぱりカレーに入れちゃうことでしょう。いつもの「ケンジのドライカレー」のレシピに、トウモロコシと山椒の粉をドバッと加えました。大量消費という点では極めて有効です。が、カレーはそもそもスパイスの集合体だから、山椒の風味が他のスパイスの陰に隠れてしまってイマイチ分かりづらいというね……。うーむ……、これは成功と言えるのかどうなのか……。

 

私がしょっちゅう作っている定番おかず、ナスの鍋しぎ焼きの仕上げに山椒の粉を振ってみました。普通に美味しい。味噌の香りと山椒の香りは相性が良くて、そうか、こういう使い道もあったかと思ったのでした。

 

しかし、「普通に美味しい」程度では、せっかくの山椒の味わいが存分に楽しめているとは言えないのではないか、山椒のピリッと痺れる感覚を主役級に生かせる料理はないものかと、あれこれ調べておりましたところ、「男子ごはん」のレシピに良いのがありました。
鶏もも肉に片栗粉をふって両面こんがり焼いたものに、醤油、オイスターソース、みりん、砂糖、そして本日の主役の山椒の粉を小さじ1杯どっさり入れて混ぜたタレをぶっかけて絡めます。照りっ照りの見た目が食欲をそそります。口に入れてみると、山椒の香りがツーンと鼻腔を刺激し、舌をピリピリと刺激します。そうそう、これこれ!こんぐらいのパンチのある味が欲しかったの。味付けが濃い目なのでご飯も進みますが、これはビールのアテにもめちゃくちゃ合いそうだなぁ。簡単に作れる上にめちゃウマです。オススメ。

 

さて、トウモロコシのほうはどうしましょ。

ネットで調べてみたら、トウモロコシは皮を剥かずに濡れたキッチンペーパーで包んで冷蔵庫で保存すればかなりもつとのことだったので貰った日のうちにそうしておきました。そして先日のBBQに持っていって網焼きにして食べたりしてね。

そんな感じで、トウモロコシは焼いても茹でてもレンチンでも美味しく食べられるもんだから、大量にあっても一向に困らないんですけど、まぁ、せっかくこんなにたくさんあるんだから、たまには手のかかる料理にでもチャレンジしてみようかと思いまして、ポタージュスープを作ってみることにしました。

小ぶりなトウモロコシを2本、レンチンして柔らかくして、実を包丁でこそげ落として、スライスした玉ねぎと一緒に、バターでじっくり炒めます。そうしたら水を少し足してコンソメを入れ、弱火でコトコト煮込みます。このとき、トウモロコシの芯のほうも鍋に一緒に入れて煮ると、芯に残った旨味まで有効活用できますよ。15分ほど煮込んで汁気が少なくなってきたら、芯を取り除いて、フードプロセッサーにかけてペースト状にします。

ここまではたいした手間じゃないんだけど、こっからが大変。ポタージュスープといえば「裏ごし」の工程が重要になるのよね。この工程をどれだけ丁寧にやったかで、仕上がりの舌触りに格段に差がついてしまうのです。そんなわけで、ひたすら裏ごし裏ごし……。

トウモロコシに親でも殺されたのかというぐらい念入りに汁気を搾り取れるだけ搾り取って、細かい薄皮のカスだけがザルに残ったところで、ペーストを鍋に戻し、牛乳を加えて温めます。塩コショウで味を整えて、ちょっとコクが足りない気がしたので最後にバターをちょっと落として、よく混ぜたら完成です。昼間のうちに作ったので、このまま鍋ごと冷やしておいて、夕飯時には冷製ポタージュスープとして出しました。

旦那も息子も美味しい美味しいと褒めてくれたのですが、ここで痛恨のミス。裏ごしの作業に集中力を使い切ってしまったのか、肝心の完成品のスープの写真を撮り忘れてしまうというね……。トホホ。アタシったらうっかりさん☆てへぺろ

 

さて、ゴーヤーのほうはというと、片手に収まりそうな小ぶりのものが数本ごろごろとビニール袋に入れられていたもの。小さいのでワタや種を取り除いたりする必要もなさそうだったんで、そのままスライスして料理してみることにしました。なんでも、ゴーヤーの栄養素であるビタミンCは、緑の部分よりもワタや種の部分のほうにたくさん含まれてるんですってよ。

で、こちらは旦那が作ってくれた「ゴーヤーとミョウガとちくわのかき揚げ」。ミョウガは旦那の実家の庭に雑草状態でぼうぼうに生えてるやつで、旦那がその根元からいくつか掘り起こしてきてくれたもの。そのミョウガとゴーヤーとちくわを千切りに刻んで、小麦粉と水を加えて混ぜて、油で揚げてみました。

これは味覚が面白かった。口に入れた瞬間はゴーヤーの苦みのほうが先にガッと来て、噛んでいると後からミョウガの香りが出てくるっていうね。ゴーヤーもミョウガもお互いの癖の強さを殺し合わず、かといって融和もせず、口の中で2つの味が自己主張するという感じ。完璧に大人向けの味です。息子にはちょっとクセが強すぎたみたいで不評でしたが、我々夫婦には「これはビールが欲しくなるやつだなぁ」と好評でした。

あ、ただ、ちょっとこの写真のやつはサイズが大きすぎて、中までしっかり火が入ってないやつがいくつかあったんだった。次に作るときは1個1個の大きさをもう少し小さめにしてみようと思います。

 

で、結局、残りは全部「ゴーヤーチップス」にしたのです。種もワタも取らずにそのまんま薄くスライスして、低温の油でじーっくり時間をかけて揚げて、塩をふっただけのもの。弱火でじっくり揚げたので仕上がりはパリパリですし、苦みもずいぶんマイルドになっています。最初、おやつとして試しに少しだけ作ってみたら、旦那にも息子にも一番ウケが良くてリピート要請が出たので、残りのゴーヤーも全部チップスにしてしまいました。そうなるとね、もうビールが欲しくなっちゃうでしょ、ねー。