前回の記事の続きでございます。
ではさっそく、最新の再生リスト『つれづれオノマトペ』について、解説と言いますか私情と申しますか、まぁそんな感じのことをダラダラと書いていきますね。
A-1は、Vtuberの尾丸ポルカさん。私はVtuber業界に疎いので存じ上げなかったんだけど、とてもインパクトのある曲ですぐに気に入りました。この「歌詞が一音のみ」というコンセプト自体はでんぢゃらすじーさんやきゃりーぱみゅぱみゅが既にやってますけどね。でもこのMVは「可哀想に!」さんのアニメの面白さや、困惑したり怯えたりするお芝居の巧みさもあいまって、何度見ても楽しいですね。特に「ぽぽぽぽぽぽぽ」のとこが可愛い(どこだよ)。
余談だけど、この『ぽ』を見つけるまでは『コットンキャンディえいえいおー!』をリストに入れるつもりでした。こちらもキャッチーで可愛くてかなり好き。しかも歌詞は電波アニソン界の女王・畑亜貴さんですしね。でも、可哀相に!さんの動画が被ってしまうのもなんだかなーと思ったので、今回は『ぽ』を優先。
A-2は、アニメ『パリピ孔明』のOP曲で、TikTokなどでも人気のナンバー。原曲はハンガリーの歌手JOLLYの『Bulikirály(邦題:チキチキバンバン)』で、その空耳を歌詞に織り込んだカバー。
なお「チキチキバンバン」というのは自動車のエンジン音のオノマトペ。
ちなみに今回の再生リストに収録した動画はアニメ『パリピ孔明』の名シーンをダイジェストで繋ぎ合わせたスペシャル編集版。公式がこういう素敵動画を作ってくれるのは嬉しいねぇ。
A-3は、大好きなニガミ17才。この曲をいつか再生リストに入れたいと思っていたのが今回のリスト作りのそもそもの始まりだったのです。なお、この曲の途中であくびちゃんが歌っているオノマトペは「岩下さんが作曲している時の生活音」なんだそう。そうか、やかまっしいと思っているのはメンバーのほうだったんだな(笑)
A-4は、中田ヤスタカのがっつりハードなテクノダンスナンバーと、きゃりーぱみゅぱみゅの感情のこもらない可愛らしい声のギャップがなんとも楽しい1曲。歌詞に意味がないから外国の人にも受け入れられやすそう。フェスで聴きたいなー。
A-5は、アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』の初代OP曲。最初にアニメを観たとき、このOPでいきなり流れる「ガンガンズダンダン!」という音の響きにグッと心を掴まれましたね。こういう印象的なパワーフレーズを持っている子供向けアニメは強い。初代『アイカツ』でもアイドル候補の女の子がなぜか崖をよじ登りながら「アイ・カツ!アイ・カツ!」って掛け声をかけているシーンを見ながら「こりゃ強いアニメになるぞ」と予感したもんなぁ。この「ガ」や「ダ」といった濁音は、特に男の子にとても好まれる音なんですってさ。だから怪獣とかロボットとかにはこういった音がよく使われるんですって。
A-6は、ボーカロイド「紲星あかり」の音声素材を曲に乗せた実験的な面白い曲。そもそもトラック自体がカッコいいうえに、ガタンゴトンやキュピーンといった楽しいボイスがこれでもかと大量に乗っかっているので、中毒性が高く、ついつい何度も聞いてしまいますね。イラストも可愛い。
B-1は、こちらも今回初めて知った、Vtuberの七草くりむさんの「ASMR HOUSE」という新しいジャンルの曲。耳元で囁くような可愛らしい声で、電話にまつわるいくつかの単語を何度も繰り返す曲です。これもトラックがカッコいいですね。短い曲だけど中毒性は抜群。
B-2は、いきなり趣が変わって打首獄門同好会のライブ映像。暑苦しくて野太い声で、どーんどーんどーん!どっどんがどーん!と叫ばれると、なんかもうそれだけでストレスが吹っ飛んじゃいそう。あー、これ実際にライブで聴いたらめちゃめちゃ盛り上がるんだろうなー。いっぺん行ってみたいなー。
B-3は、お馴染みのレ・ロマネスクではあるんだけど、この曲は珍しくミーヤさんのソロ曲。いつもは無表情でコーラスに徹しているミーヤさんの笑顔と可愛らしい声を存分に楽しめる曲ですぞ。しかしながら歌詞は「モノを捨てられない人」を痛烈に皮肉るいつもの毒っけたっぷりのレ・ロマネスクワールドなのでした。いつか使うかもの「いつか」っていつ……せ、正論すぎて胸が痛い(;^_^A
B-4は、多分このコンセプトなら「でんぱ組.inc」あたりに色々とあるだろうと思って聴きまくったところ、このユニット曲が一番おバカ可愛くて印象的だったのでした。脳がとろけそうな極甘とろとろ歌詞に、このエロ可愛さがラブリーでたまらーん。今日はぽしゃけでよいちょまる、という独特な文体もおバカっぽくてよき。
B-5は、Daoko×あらゐけいいちという豪華な組み合わせの楽しいMV。あらゐ先生のアニメは動きにメリハリがあっていいよね。冒頭の、蹴り出す前に足を前方に振り上げる仕草なんかもホントいい。そしてDaokoのウイスパーボイスはやっぱり可愛い。
B-6は、旦那からのイチオシの島爺さん。「歌ってみた」界隈で人気の歌い手さんということで名前だけは私の耳にも入っていたものの、聴くのは初めてです。この曲の原曲は「てにおは」さんの初音ミク曲。
原曲自体が既に面白いんですが、これを島爺さんの渋い声と声量、変幻自在な声色とファンキーな抑揚で歌い上げると、まるで島爺さんのために作られた曲かと思うほどにしっくり馴染んでいていいですね。って、これを歌える人もなかなかいないと思うんですが。いぶりがっこ売りのいぶ吉でやすというフレーズが好きで、何度も声に出して言ってしまうwww
B-7は、中田ヤスタカらしさが炸裂する可愛いレトロテクノポップ。この曲は、一番最初に再生リストを作った際にも候補曲として挙げられていたことを覚えている人はいるだろうか。満を持して、という感じで今回めでたくリスト入り。長かったね。
B-8は、現在放送中のアニメ『魔入りました!入間くん』のED曲。すっかり水曜日のカンパネラの新しい顔となった詩羽ちゃんの「ことことおおおお↑あつあつううううう↓」という極端な音のアップダウンが過激で楽しい。
今回のラインナップの選曲理由はこんなところです。
で、今回はそもそも集めるのが大変だっただけに、ボツとなった曲もそんなにはなくて、主に時間配分の関係で削られた曲がいくつかある程度です。例えば、このあたり。
擬音を多用する作詞家と言えば、やっぱり畑亜貴かなと思って探し始めて、最初に候補に入れたのがこちら。ごちうさ自体は観てないんだけど、この「心ぴょんぴょん待ち?」という歌詞は、やっぱり畑亜貴さんしか書けんよなぁ……。ちなみに、ネットミームとして主になんJ民たちの間で交わされる「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」という言葉の元ネタがこれ。
意外なところで、この懐かしい曲を入れておきたかった。「じゃんじゃんばりばり」というパチンコのオノマトペを使ったラップで一世を風靡したブギー・マン。流行ってた頃には全然気づかなかったけど、こうやってちゃんと聴いてみるとパチンコ中毒者を痛烈に批判している歌なのね、これ。
今回はけっこう作るのが難しかったんですけど、普段はあまり聴かないタイプの音楽を初めて聴いて、おや、こういうのも悪くないね、と新鮮な気持ちで楽しめました。たまにはこうやって自分の知見を広げてみるのもいいですね。
しかしニガミ17才の新曲はいつになったら出るのかなぁ……(;´・ω・)