つれづれぶらぶら

楽しい楽しいお出かけしてきます。お土産話たくさん持って帰るね。しばしお待ちを!

THE CAMP BOOK 2023【TCB DISCO】

前の記事からの続き。

sister-akiho.hatenablog.com

 

さて、この【ハードモード娯楽ウイークエンド】のそもそもの発端となったのは、先月、息子が学校から貰って帰ってきた1枚のフライヤーなのでした。

「お母さんが喜びそうだと思ってさ」とニヤニヤしながら私の目の前に差し出してきたカラフルなフライヤーには『THE CAMP BOOK 2023』という赤い文字。うん?音楽フェスのチラシ?と思いつつ、下部に書かれた参加アーティスト名に目を向けると、そこに書かれていたのは「石野卓球」の文字!!!

たたたたた卓球さんじゃん、と慌てながらもさらに読み進めると、水曜日のカンパネラchelmicoハンバートハンバートなどの名前も並んでいるではありませんか!え、え、え、好きなアーティストばっかりなんだけど、これどこで開催されんの、えっ、富士見高原リゾートって、え、うそ、しょっちゅうお蕎麦と百合根の天ぷら食べに行ってるとこじゃん、え、いつあんの、えっ6月10日と11日の2days?

the-camp-book.com

うーん行きたい。めちゃくちゃ行きたい。しかしながら6月10日のマリンスタジアムのチケット、もう友達に買ってもらっちゃってるしなぁ。今さら他の人と行って、って言うのも失礼極まりないし、何より私自身がカープの試合をめちゃめちゃ観たいんだ。うーん、じゃあ11日だけでも行こうかな……と思いつつ、公式サイトのタイムテーブルを覗いてみると。

卓球さんが登場するのは10日の夜に開催される「TCB DISCOステージ」。卓球さんの出番はトリの24:30~25:30。……って、それ11日の0時半から1時半じゃないですか。ド深夜やがな。そんな真夜中に、八ヶ岳の山の中になんて、…………

………行けなく、……は、ない!( ✧Д✧)キラーン!!

マリンスタジアムを17時頃に出れば、21時半ぐらいには茅野の自宅に帰れる。うちから富士見高原リゾートまでは車で30分ちょいだから、余裕で間に合うじゃんッ?

そう思った瞬間に、「TCB DISCOステージ」のチケットをポチっとな。もちろん一緒に11日の1日券もポチっとな。あーはーはーはー買ーっちゃった買っちゃったー。ハードモード娯楽ウイークエンド確定じゃー。

職場の同僚たちにその旨を話すと、「アラフィフのくせに、まぁまぁ、お元気だことwww」と含み笑いで返される。うっさいやい。好奇心のほうが勝ってしもうたんじゃわい。とはいえ、その次の月曜日はどう考えても仕事ができそうな気がしないので、休暇を申請しとこっと……。

 

というのが、今回の「THE CAMP BOOK 2023」行きの経緯なのでした。

さて、マリンスタジアムでの試合観戦を終え、21時過ぎに特急あずさが茅野駅に到着。急いで自宅に戻り、軽く風呂を浴びてから、服を厚手の長袖に着替えると、家族におやすみなさいの挨拶をして、22時に自家用車に乗り込んで出発です。

富士見高原リゾートまでの経路は、何度も往復した馴染みの道ではあるのですが、さすがにこんなに夜遅くに走ったことはありません。昼間は多くの車が行き交う国道20号ですら、ほとんど車が走っていません。富士見町図書館の前を通り過ぎ、富士見町役場の角を曲がって、県道190号(立沢富士見停車場線)をひたすらまっすぐ北上し、立沢大橋交差点を右折して立沢大橋を渡れば、その先にあるのは深夜の乙事(おっこと)の森です。本当に車が1台も走っていません。あるのはただ深い闇だけ。

富士見高原リゾートが見えてきても、やはり周囲に車や人の姿はまったく見えません。本当にこんな静かな森の中でディスコイベントなんかやってるのかなぁ、もしかしたら日付を間違えちゃったかなぁ、と不安が幾度もよぎりますが、いやいや、さっき卓球さんのツイートを見たでしょ、TONIGHT!って書いてあったでしょ、と自分を励ましながら走り続けます。しかし、富士見高原リゾートの敷地内に入ってもやっぱり静かなまま。ただ1人、駐車場に警備員さんがいたので「ディスコの駐車場ってここで合ってるんですか?」と尋ねてみると、「あっち」と道の先のほうを指差すので、あ、やっぱりディスコイベントやってるんだ、と少しホッとしてみたり。

そんなこんなで駐車場に車を停め、入場ゲートを抜けてゲレンデの中に足を踏み出すと、そこには別世界が広がっていました。

この「THE CAMP BOOK」は、キャンプと音楽フェスを融合したイベントです。ゲレンデの中にキャンプサイトを設け、参加者はテントやキャンピングカーで宿泊しながら、音楽や買い物、アクティビティを楽しむという内容なのでした(もちろん、私のようにキャンプしないで自宅やホテルから通ってくることもできますよ)。

そんなわけで、ゲレンデにはテントの灯りが光の列のように並び、TCB DISCOステージのあるエリアは飲食店や物販のブースなどが立ち並び、人々は卓球(ピンポンのほうね)をしたり、お酒を飲んだりして賑やかに楽しんでいるのでした。ファミリーでの参加も多いようで、子どもたちも時おり駆け回っています。

酒屋さんのブースから「クラフトビールもありますよ、どうですかー?」と声を掛けられ、「いや、車で来てるんで」と手を振ると、「ノンアルもありますよー」とのこと。ふむ、こんなことでもないとなかなかノンアルビールを飲む機会もないし、卓球さんのステージまでの間に、ちょいと飲んでみるか。

www.panavac.com

ドイツのノンアルビール、ヴェリタスブロイ。ぶっちゃけ、ビールとは違うなという感想ではあるんですが、苦みのあるハーブ(ホップ)ドリンクだと思えばまあまあ飲みやすいかな。ソーセージとの相性は悪くない、さすがドイツ製。

そんな感じでぶらぶら会場内を散策しつつ、そろそろ24時になるかなというタイミングでディスコステージへ。

ちなみに、アーティストやステージの撮影は禁止とのことなので、ここから先は私の拙い説明でご想像くださいまし。

ディスコステージは巨大なテントで、中はたくさんの人で熱気むんむん。色とりどりのカクテル光線に、爆音で鳴り響くテクノミュージック。韓国の人気DJである「250(イオゴン)」さんが満員の観客を熱狂的に踊らせているところでした。

人の波に乗って、とりあえずテント最後列の隅っこを確保。さすがに人前でバリバリに踊れるほどの体力はないぞ。リズムに合わせてゆらゆらと身体を揺らす程度にしておきます。

250さんが観客のボルテージを最高潮に上げたところで、ついにDJブースに石野卓球が登場。ノリノリのビートはそのままに、卓球さんのステージが始まります。

卓球さんはDJブースの中で一瞬たりともじっとしていなくて、卓を操りながらピョンピョン飛び跳ねてみたり、前列のほうの客を煽るような仕草をしてみたり、音をいきなり止めてみたり、どんどん速くしてみたり、とっても楽しそう。途中で、「あっ!あれは何だ?」という雰囲気で天井のほうを指差し、つられて観客がそっちのほうに目を向けた瞬間に、『ゴジラのテーマ』の、デーン・デ・デ・デ・デーン、という有名なイントロを流してみたりして、めっちゃお茶目なんだから。

使われている楽曲は、私には馴染みのないものがほとんどだったにもかかわらず、終盤の大盛り上がりの部分で使われたのが、かつてのバブル絶頂期のディスコブームを牽引したユーロビートの大ヒット曲「ユー・スピン・ミー・ラウンド」。これには私を含む中高年ファンも大興奮。私もバブル期に返ったような気分で踊ってしまいました。


www.youtube.com

テントの中が人々の熱気でめっちゃ暑くなったためか、最後の曲の途中で主催者側が後方のテント幕を解放。最後は、テントの外で踊っていた人々も一緒になって、卓球さんのステージを楽しみました。うっわー、めちゃめちゃ楽しかったーッッッ!やっぱ来て良かったーッッッ!!!

25時半にステージは終了。専用駐車場のスタッフから25:45までには車を出してくれと言われていたので、急いで駐車場に戻り、富士見高原リゾートを後にします。

と、富士見高原リゾートの出口を出たとたん、そこはまた真っ暗な乙事の森。さっきまであれほどギラギラ眩しく輝いていたはずの八ヶ岳の風景は、丑の刻の闇の中に沈み込んで、県道190号にはやはり車が1台も走っておらず、ほのかな街灯と信号機の灯り、私の車のフロントライトだけが辺りを照らしています。

さっきまでのあれは何だったんだろう。昔話や伝説にある、桃源郷とか竜宮城とかマヨイガとかの類いだったんじゃなかろうか。あそこにいた人々はもしかしたら狐や百鬼夜行の類いだったんじゃなかろうか。そんな不思議な気持ちを抱きながら、自宅に向かって車を走らせました。

そんでもって、26時半――要するに深夜2時半には、既にパジャマに着替えて自宅のお布団の中に入って、糸が切れたように眠っていたのでありました――。

 

記事が長くなっちゃったので、2日目の模様はまた次の記事にて。しばらくお待ちくださいませ~(つ∀-)オヤスミー

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