先週の日曜の朝、いつものように旦那とのんきにおしゃべりしていたのですよ。
観「そういや昨日、仕事行く道でカラスがさぁ」
秋「うん」
観「俺の軽トラの上からさ、胡桃を落としてきたんだよね」
秋「クルミ?」
観「そ。あいつら頭いいよね。胡桃の殻を車に轢かせて割るの。割れたとこを拾って食うんだよ」
秋「へーっ」
観「そんでね、俺、軽トラでパキッと綺麗に割ってやったのよ。いい音がしたもん。ほれ、カラス、食えよーって」
秋「優しいやん」
観「いや、そしたら、俺のすぐ後ろに大型トレーラーがいてさ。俺が割った胡桃をゴリゴリゴリゴリーってすり潰しちゃってさ」
秋「カラスご愁傷様…」
観「ま、そんだけの話なんだけどね」
秋「…ひとつ質問してもよいかしら」
観「何?」
秋「胡桃ってどこにあんの?八ヶ岳のほう?」
観「へ?…どこにって…そこらじゅうにあるじゃん」
秋「へっ???」
私は広島市街地育ち。いわゆる都会っ子。
胡桃の木なんて見たことがなかったワケです。
観「俺ら、子供の頃は公園で拾って食ってたもん。運動公園に行けば今でも結構あるんじゃねぇかな」
というわけで、子供を連れて3人で茅野市街地にある運動公園へ。
ここにはグラウンドを囲む形で広い林があり、その中を散策できるようになっています。
駐車場の看板に【リスさんを驚かさないように徐行してね】って書いてあるのはずいぶん前から知ってたけど、そっか、胡桃があるのか…。
観「ああ、あったよ。ほら」
そう言って旦那が拾い上げたのは、スモモぐらいの小さな緑色の実。それを踏むと、中から黒い殻が出てきて。
観「よいしょっ!と!」
旦那が力いっぱい踏むとバキンと殻は砕けて、中からボロボロと白いものが現れました。
口に含むとほのかに甘く、うん、確かにクルミの味だ。
秋「でも割るの大変ね。なかなか綺麗には割れないのね」
観「そりゃそうさ、これを綺麗に割れるのはリスの前歯ぐらい…、あ」
そう言って目を向けた大きな樹の下には。
上にリスの巣があるのでしょう、おびただしい数の胡桃の殻の残骸が散らばっていて。
この綺麗な割り方は、明らかにプロ(=リス)の仕業だもんね。
いやはや、おみそれしましたっ。