私が敬愛するミュージシャンの佐久間正英さんが、16日にお亡くなりになりました。
私が佐久間さんを知ったのは本当に偶然で、ずいぶん昔のことなんだけど、年の離れた兄貴と一緒にCDショップ(当時はまだ「レコード屋さん」って言ってたっけなぁ)に行って、あれこれ物色していた時に、たまたま、本当にたまたま手に取ったのが、佐久間さんのセカンドアルバム『創造の庭で/in a garden』でした。
当時、まだ私は子供で、自分で音楽を選ぶということがなくて、ただひたすら兄貴が買ったレコードを聴き、兄貴が勧めるミュージシャンを好むという状況だったので、完全に自分の判断でCDを選んで買ったのはこれが初めて。
試聴もせずにバクチ感覚で買った。いやまぁ、帯の参加アーティスト名にdip in the poolの名前があったからそれだけを信じて買ったようなもので。
で、帰って聴いたら、ハマった。
正直、ヴォーカルはお上手じゃないんだよね。元々ギタリストだったりベーシストだったりキーボーディストだったりはするけど、歌はあまり歌われてないから。
でも、なんつーか不思議な暖かさというか、安らぎがあって、自分の好みにぴったりと合ったというか。
飛行機の上から雲の絨毯を見下ろしてこの曲を聴いた時の解放感は未だに忘れられないです。
兄貴が佐久間さんの経歴を調べてくれて、四人囃子とプラスチックスにハマり、あちこちプロデュースしている大物だと知るとプロデュース作品を集めて。
全作品リストが昔の雑誌に載ってたと知ると、広島からわざわざ国会図書館まで出かけて探し。
全国の中古レコード屋を回り、過去に関わった作品ならばロックだろうがアイドルだろうがかき集め、それでも見つからなかったのは佐久間さんのファーストアルバム『LISA』。
んで佐久間さん本人のブログで再販しないのかって直接聞いたり(笑)そんなコメントにも丁寧に答えてくださる優しい方だったな。
日本のロックシーンにあまりにも大きな影響を与えた佐久間さん。
きっと天国でも楽しそうにギターを弾いてるんだろうな(^-^)
ご冥福をお祈りします。
そして、たくさんの素敵な音楽をありがとう、佐久間さん。