先日、息子がおばあちゃん(姑)におねだりして、『仮面ライダーオーズ』のキャラクターソングCD「Reverse/Re:birth」を買うてもろたんですよ。
なんで今頃オーズ(現在のドライブから数えて5つ前の仮面ライダー)やねん。
しかも主人公(映司&アンク)のキャラソンならまだしも、サブライダーである仮面ライダーバース(伊達&後藤)のキャラソンですもん。
なんでよりにもよってそのチョイスなんだ息子よ。ってか未だにこのキャラソンを扱っていた近所の本屋にも驚きですが。
ま、その疑問は置いといて、聴いてみたら割と気に入ってね。
で、カーステにも入れて、通勤中とかに聴いてたんだけどね、伊達ちゃん(岩永洋昭さん)は思っていた以上の美声ではないか、とハッと気づきましてね。
だってほら、オーズでは役柄のせいかちょっと声をつぶした感じの喋り方じゃないっすか。でも歌はその人の本来の声質が出ますよね。いや、すげえイイ声。
特に、2番のサビんとこの「ああ」の声がめちゃめちゃ好き。
1番の後藤ちゃんは「あー」って平板な感じだけど、伊達さんはよくよく耳を澄ますと「ああぁ」って感じになってて、その1音目と2音目の間、2音目の後の小さな3音目との間の息遣いがね、すんごく好き。喉の奥で息を引きずる感じと言えば良いのか。
細かいフェチですまん。あ、そこ、引くな引くな。
んで、こういうことを考えながらハンドル握ってて(相変わらず漫然運転は危ないですよ小泉さん)、ふと、ワシのフェチって何じゃろか?と思ったので、こういう機会にちょっと整理してみよう。
以下、おそらく非常に細かい話が続くと思うけど、引くなよ。頼むけん。引かれたら泣くけん。
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まずは、話の流れ的に【声】の好みについて。
声といえば声優さんの独壇場なわけですが、私ゃ昔『アンジェリーク』にハマってた時期がありましてね。
アンジェ(ネオロマンスシリーズ)といえば男性声優さんの声カタログみたいなもんで、そりゃもう様々なタイプの美声が揃っているわけですが、その中でも忘れられないのはクラヴィス様の故・塩沢兼人さんの声。
あれは、そう、PC-FXのアンジェ2を購入して、いそいそとプレイしている時のことじゃった。
他人に聞かれたら恥ずかしいからヘッドホンをしてたんですよ。すると音声が直に耳の中に響くじゃないですか。クラヴィス様をめでたく攻略したら聴くことができるラブラブメッセージを聴いてたんですよ。
したらね、クラヴィス様、めっちゃ声が小さいんですよ。ボソボソボソボソ。えっ?クラヴィス様、今なんておっしゃったの?聞こえませんことよ?と思って、ボリュームを上げたら、ですね……
「わたしは………おまえを………あいしている…………」
みたいな感じで、台詞の間にいちいち息継ぎ(ブレス)音が混ざるんですよおおおおおおお!
このブレスにやられた。耳元に響く吐息。ぐは!と思った瞬間に、マジで背筋がぞくぞくっとして腰が砕けたね。腰に力が入らなくて立てないんでやんの。腰が砕けるなんて経験はあれっきりですよ。
塩沢さんの声は好きだったなー。天国でも大勢の女性の耳をきゅんきゅんさせてらっしゃるんだろうなぁ。
でも、アンジェで一番ハマった声優さんは塩沢さんじゃなくてですね、ゼフェル役の岩田光央さんなんですがね。
岩田さんの声は、ぶっちゃけ「美声」ではないと思う。
美声といえば速水奨さんとか井上和彦さんとか中田譲治さんとかね、ああいうのだと思うんですけど、でも岩田さんの声すげぇ好き。いわゆるハスキーボイスってやつ。高音は割れるし、低音はざらつくし、耳にひっかかりまくる声。そこがイイ。
岩田さんはその破天荒なパーソナリティもひっくるめて大好きなんだけどね。
同じタイプの声に高木渉さんがいらっしゃって、高木さんの声もやっぱ好き。元太とか蝶兵衛さまのほうじゃなくて高木刑事のほうの声ね。
耳に残ると言えば、全然フェチとは関係ないけど、アメザリの柳原さんの声もすごいよね。はなかっぱのカラバッチョとか。あれはいっぺん聞いたら忘れんよね。遊戯王のイェーガー役とか、キャラにも合ってたし演技力もなかなかのものだと思いました。あの個性的な声は、第2の我修院達也になれそうな気がします。おいらは火の悪魔カルシファー!
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さて、フェチといえば、なんといっても【メガネ男子】属性。
とにかく眼鏡をかけた男性が好き。
どんぐらい好きかっつーと、過去に私が書いた小説に登場する男性のほとんどが眼鏡かけてるってあたりでお察し。
そういえば新作の『ダイヤモンドの王子様!』は大好きなプロ野球を扱ってるわけでノリノリなんだけど、唯一の残念な点は、野球選手だからあんまり近眼キャラを書けないってことなんだな。
いや、野球選手にも眼鏡かけてる人いるよ。古田敦也さんとか。でもやっぱり視力が重要視される職業だから、それだけでハンデになるんで、選手に眼鏡をかけさせるのは難しいっす。
ダイヤモンドでのメガネ男子ポジションは摂津さんにお任せってことで…少し残念。
テレビや雑誌を見ていて、例えば俳優さんとか、ふーん美男子だなって思っても、それで着火はしないんだけど、その俳優さんが眼鏡かけた役をやった瞬間に、私の中の瞬間湯沸し器がボッて着火する勢いで萌えるけんね。
例えば弓削智久さんは、私ゃ大好きだしあの垂れ目で切れ長の三白眼が好きなんだけど、じゃあ弓削さんの役の中でどれが好きかと聞かれたら一切迷わずに「カブトの三島」と答えるもんね。
だって眼鏡だもん。しかもスーツだもん。さらに野心家の下剋上で手錠持ってるとか萌えに萌えを重ねた秋歩的最強の萌えキャラなんだもん(*^^*)
そういえば野球選手で眼鏡キャラといえば、カープの篠田純平投手がね、試合中に赤いゴーグルかけるんですよ。それがね、すげえカッコよくてね。
試合中継ってピッチャーの横顔とかよくアップになるんだけど、そのたびに「しのぴーカッコいい…」と試合そっちのけで見とれてるんです。
んで、勝利投手になったりするじゃないですか、試合後のヒーローインタビューに呼ばれるわけですよ篠田投手が。
したらね、しのぴーったら、ゴーグル外してお立ち台に立つんですもん(-_-;)
篠田投手の名誉のために言っておきますが、しのぴーは頼れる兄貴系のイケメンです。だから他の女性ファンにとっては「きゃ♪しのぴーの素顔ステキ」てな感じでしょう、きっと。
だからきっと、ガッカリしてるのはアタシだけなんだ…きっと…(-_-;)
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眼鏡の話をし出したらキリがないので次の話題に。
【男性の身体の好きなパーツ】という、フェチ全開な話題ね。
私の場合、まずどこに惹かれるかって言ったら【肩肉】ですよ。あと【背中】ね。それから【臀部】ね。要するにお尻。
やっぱり男は筋肉なわけですよ。適度に鍛えられた厚みのある身体つきが好きなわけですよ。
ヒョロヒョロガリガリや、脂肪しか見えないデブは論外。秋葉原に大勢いるよなガリとデブ。
でも、いくらマッチョがイイったって、ボディビルダーまで行くとキツイ。あそこまで筋肉が自己主張せんでもええ。
となると、やっぱり運動選手かアクション俳優かというあたりが好物ということになります。
んがっ、筋肉のつきかたも競技種目によって違ってくるわけで、例えばフィギュアスケーターにあまりムキムキはいないし、水泳選手だと筋肉は凄いけど丸みがなくて肩とか尖ってるイメージ。デビュー当時の吉川晃司的な。コージキッカワは高校時代は水球選手じゃったけぇねぇ。
やっぱある程度は丸みが欲しいわけですよ。分厚い肉のたくましさに見惚れたいんですよ。
そうなると当然の帰結として、やっぱりやっぱりね、野球選手というオチで。
いやー野球選手の尻はイイですよ。でかい。でも、でかきゃイイわけでもなくてね、こう、お尻そのものがでかいと肉が弛むじゃないですか、それはアカンのでしてね、すなわち腰回りが(筋肉の厚みにより)でかくて、お尻自体はキュッと引き締まっている、そういうのが理想。
野球じゃないけど以前に博多祇園山笠で見たお爺さんのキリリとふんどしを締めた尻はすげえかっこよかったー(*^^*)
肩肉の好みで言うと、オーズの伊達ちゃんも好きだし、トッキュウジャーの明くんも好きだ。あっ偶然だけど二人とも明くんだ。小林靖子にゃんの中で「頼れる男の名前はアキラ」という約束事でもあるのかしら。
トッキュウジャーでさ、明くんがタンクトップ着てたりするじゃん。その姿を斜め後方からのアングルで撮影されたら悶え苦しむアタシ。
だってあの分厚い背中からの丸い肩肉がいっぺんに鑑賞できるのだもの、じゅるり。
そういえば明くん、無事にトッキュウジャーに帰って来れて良かったね…。皆の名前を呼ぶトコ感動したわぁ。
カープで理想の身体つきをしている選手は誰かいたっけ…?と、ぼんやり考えてみる。
シーズン中は試合に熱中しているから、あんまりフェチ心は介入してこないのだよな、しのぴーのゴーグル以外は。
んーと、と考えてみて、ふと脳裏をよぎったのは、先日の契約更改のニュースに添えられた永川投手のスーツ姿かな。
ながかーさんのスーツ姿べらぼうにカッコよかったんだもん。
肩も丸いし、背中もでかいし、投げる時に太股をギュッと引き上げるのもステキです永川さん。
ちなみに永川さんは、ダイヤモンドの犬ヶ岬のイメージモデルのひとりでもあります。永川さんの全盛期のフォークボールは凄かったんだぞう。
お尻という観点で言えばやはりキャッチャーだな。石原うーたんの安定感のあるデカイ尻は大好きです。
アツこと會澤翼もだんだんガタイが良くなってきてるよねー(そして顔がどんどん前田智徳そっくりに…)。早う正捕手の座につけるよう頑張りやー、アツ。
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ところで、以前はフェチがあったけど、最近はたいして萌えがないというものも存在します。
代表例が【煙草を吸う仕草】。
これも過去の創作物を見て頂けたら一目瞭然なんですが、夢幻とか草馬先生とかニヤとか、とにかくヘビースモーカーなキャラが多かった。
煙草のある芝居の仕草が好きだったんですね。
咥え煙草で喋る仕草とか、煙草を灰皿で消す仕草とか、中指と人差し指の間に煙草を挟んでいる仕草とか。
ところが、結婚したあたりからかな、あんまりそれに興味がなくなってきてですね。
てなわけでフェイバリットには煙草を吸うキャラがほとんど出てこない。鬱摘ぐらいかな。煙草を吸っている描写はあっただろうか。ないかもしれない。
それは意図したわけではないんだけれども、こうやって振り返ってみると、自分の創作物の中から自分の嗜好の変遷が見えてきたというわけでね。
多分ですが、ダイヤモンドでも煙草を使った芝居はあんまり出てこないんじゃないかなと思います。
犬ヶ岬は煙草吸う設定ないし、天野も吸いそうにないなぁ。遠藤とデイビッドは愛煙家かもしれないけど犬ヶ岬編ではあまり活躍しないし、上原は未成年だし。
あ、この後でちらっと出てくる予定のキャラがヘビースモーカーっぽいな。でもあまりにも「ちらっと」なので、細かい芝居はつけらんないだろうなぁ。
まぁそれぐらい、煙草を吸う仕草に興味がなくなったということなのですよ。
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これに関連して、もうひとつ好みが変わったものが、【指】。
男性の手への関心というのはずっとあって、作中内でも男性キャラの「指」についての描写は割と多くあるんですけれども。
で、昔はですね、「細くて繊細な長い指」が好きだったんです。草馬先生を思い浮かべて頂ければ、まぁそんな感じっす。
ところが、これも結婚あたりを境に変わってきまして、今は「細くて綺麗な手」よりも「たくましい大きな手」のほうに嗜好が変わってきたんです。
まぁ、筋肉質な男性が好きだっていうのに関係しているかな。マッチョなのに指だけ細いのって不釣り合いでしょ。あと、やっぱ野球選手の手がカッコイイって思うのもある。ごつごつした大きな手にマメとか傷痕とかがあるのって、いかにも「働く大人の男」って感じじゃないですか。
そういうフェチ心が炸裂したのがフェイバリットの「ザ・スワン」での芹沢おっさんの手の描写で、あのシーン、阿鬼ちゃんは「スポーツやってたのかな」程度の関心しか寄せてないんだけど、書いている作者はもう萌え萌えで。やっぱ指の関節がごつごつしてるのがいいよね、爪は短いほうがいいよね、手のひらは肉厚なほうがいいよね、とハァハァしながら書いてました。
んで、さっきの煙草の芝居なんですが、私の美学の中では「細い指の間に煙草を挟んでる」っていうのが好きで、そういうこともあって、この嗜好の変遷は相互に関連している気がします。
って、こうやって整理してみて分かったことなんだけどね。やっぱたまには自分自身を振り向いてみるもんだな。面白いもんだ。
長々とくだらない話題にお付き合い頂いてありがとうございました。
ところで、あなたの「フェチ」は?