つれづれぶらぶら

さんれんきゅーさんれんきゅーヤッホーヤッホー♪

諏訪大社(上社)御柱祭~里曳き~

さて、山出しから1ヶ月経ったGWの真っただ中、諏訪大社の上社氏子は御柱祭の後半である「里曳き」にかかるわけです。

山出しのゴール地点となった安国寺地区は、もちろん里曳きのスタート地点となるわけで、まぁそんなわけで今回もお宿をやらねばなりません(;´∀`)

といっても初日のうちに全ての柱が安国寺地区を出て行くわけですからね、舅と相談して「お宿やンのは初日だけでいいらァ」ってことで、まぁ1日だけだし気楽に頑張ろうってことで。

で、5月3日の早朝から舅の家に行って、天ぷらを揚げたり、ピーマンの肉詰めを作ったり、ウドの酢味噌和えを作ったりと、せっせと働きました。

とはいえ、山出しの時みたいに誰も来なくて食べ物が余りまくるって可能性もあるので、あくまでも少しずつ、少しずつ。

一応、本当に誰も来なかったら困るので、うちの職場の上司にも「ぜひお立ち寄りください」と声はかけておいたんだけど、本当に来てくれるかなんて保証はないもんねぇ。

 

で、またもや結論から言うと、お客さんは結構いらっしゃいました。

御柱の曳行が(いつものことだけど)スケジュール通りにいかなくてね。大幅に時間が伸びてしまって、しかも外は結構な強風っだってんで、空いた時間潰しを兼ねて「お邪魔するよー」って方が多かったように思います。

中には「いや、挨拶しに来ただけだから、すぐ行くから」って感じで縁側から声をかけるだけの人もいるんだけど、そこを引き留めて上がって頂くのがお宿の務め。

で、うちの息子が結構いい仕事してくれてね、縁側から声がかかるとパッと走って行って、「どーぞ、おあがりくださーい」って上手に引き留めるのね。

子供に引き留められると大抵の人は拒めないでしょ。「仕方ねぇな、じゃあ、一杯だけ…」って感じで上がって行かれるのね。それで腰をおろしたら揚げたての天ぷらとかを目の前にサッと置いてあげると喜んで食べて行かれるのね。

まぁこのへんの「招待⇒遠慮⇒さらに招待⇒遠慮しつつ応じる⇒もてなす」っていうお約束は、日本独特の様式美じゃあるんだけどさ。

そこらへんが古くからのお祭りって感じするよね。現代人の合理主義な感性には合わないかもしんないけど、でもあたし、嫌いじゃないよ。

 

山出しは「奇祭」というか「苦行」って感じだけど、里曳きはいわゆる日本的な「お祭り」って感じ。

ラッパや太鼓が鳴り響き、木遣り唄が詠唱される中を、御柱が街道をゆったりと進んでいく。

 

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しかし本当に風が強かった。おんべ(御幣)が風に吹かれてばっさばっさと音を立てています。

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…って、お祭りを眺めている暇はあんま無いのよね。天ぷら揚げなきゃ、天ぷら天ぷら(台所へ引き返す)。

途中で紙皿が足りなくなったり、ビールがもしかしたら足らんようになるかも、という危機感を覚えたりもしながら、なんとか無事に乗り切りました。

上司達も予定通りやって来て、「おお、ちゃんと諏訪の女衆らしく、かいがいしく働いてるじゃない」と褒められ…たのか?それとも普段の働きぶりをさりげなくdisられたのか?…まぁいいか、ご機嫌で帰って行かれました。

また、巨大なお多福のお面を掲げた長持(ながもち)を担いで家々を回り、めでたい唄を歌いながら踊る「長持」(他の地方でいうお神輿みたいなもの)も訪れ、初めて見る地元芸能に息子が目を輝かせていました。

 

御柱が全て安国寺地区を出て行き、準備した料理やお酒もほとんど無くなって、これで我々のお役目はお終い。

夕刻の風に吹かれながら、親子3人で手を繋ぎ、てくてく歩いて帰りました。

1日じゅう途切れることなく聞こえていた曳行ラッパと木遣り唄は、夜になっても耳の中で流れ続け、心地よい疲れとともに、その夜はぐっすりと眠りました…。