つれづれぶらぶら

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背番号20とハンザキと機関車(2日目:速杉指導長はどこですか)

野球観戦の次の日は、恒例の息子の接待デーであります。

息子は事前に旅行情報誌で京都水族館の存在を調べてきて、「ここ行きたーい」とのこと。

あー京都か、いいね。長らく行ってないし。水族館も駅から近いらしいから、ちょうどいいじゃん。

ただ、京都水族館は割と小さいとのことなので、ここ単独メニューだと物足りない可能性がある。どうしようかな。

と思ったら、水族館のすぐ隣に、京都鉄道博物館があるらしい。しかも水族館とのお得なセット券もあるってさ。セブンイレブンで前売券を買えばすぐに入場できるって。ほうほう便利だね。

じゃあそれで行こう。ってゆーか京都の「てっぱく」って、最近よく見るアレに出てくる舞台のひとつよね。うん、そりゃ行かなきゃだわ( *´艸`)

 

てなわけで日曜日の朝、大阪駅から新快速に乗って京都駅へ。

しかも、乗り込んだのが電車の先頭車両だったもんで、運転席が丸見え。これは座るのが勿体ないね。“リアル電車でGo!”を楽しみましょう。

新快速は、途中の駅にはほとんど停まらずに、大阪駅から京都駅までをわずか30分で結びます。美しいほどに真っ直ぐなレールの上を、最高時速130キロでびゅんびゅん。行き交う電車を眺めるのも楽しいです。

ところで、出発時から気になっていたんだけど、運転席の横にある運転手さん用の時刻表に、なんか色々と書き込みがあるのね。通過する茨木駅総持寺駅のところに赤線が引いてあって、「総760m手前~②まで」ってメモが書いてあるのね。

その謎は茨木駅を過ぎたあたりで判明しました。そこまで猛スピードで駆け抜けていた電車が、いきなり減速。そして、そろーりそろーりとした徐行運転を始めたのです。

あ、そうか、と思って、窓の外を眺めたら、何事もないように見える茨木の住宅地の屋根のいくつかに、ブルーシートが掛けてある。

そっか、このへんがひどかったんだな、こないだの地震は。

茨木や高槻、枚方といった町は、私が新人研修時代に歩き回った懐かしい町であり、一見するとそんなに大きな被害はなかったように見える。

でも実際には被害は出ているし、犠牲者や避難者の方々もいる。大きな被害になっていないとすれば、それは阪神淡路大震災の教訓を活かした街づくりが出来てたからじゃないのかな。

……そんなことを考えていたら、総持寺を過ぎたあたりでまた電車は元のスピードに。そして、まもなく京都駅に滑り込んだのでありました。

 

駅地下のショップ店員さんに「てっぱくと水族館ってどう行けばいい?」と尋ねたら、仕事中だというのに、とっても親切に「歩くと20分ぐらいかかるから、バスに乗っていくほうが早いですよ」と、バス乗り場を案内してくれる。

おかげさんですんなりバスに乗り、すぐに水族館に到着しました。

 

京都水族館では「なんかへんないきものオオサンショウウオのゆかいななかまたち~」展を開催中。Twitterで愉快な生き物の生態漫画を描いているぬまがさワタリさんとのコラボ企画です。

オオサンショウウオをはじめとするキモカワ系の生き物たちと、ぬまがさ氏の楽しいイラスト、楽しい雑学ネタがいっぱい展示され、へええ~と驚いたり、ギャハハと笑ったり。

あの可愛らしいチンアナゴたちが、実はケンカ上等な性格だという雑学ネタが息子には大ウケ。「ああン?」「ああッ?」とヤンキーのように凄む姿を真似しては大笑いしております。

 

イルカスタジアムにも行ってみました。此処のイルカショーは他とはちょっと違ってて、まず入口で観客全員にストローで作られた小さな笛が配られます。

ショーが始まると、その笛や手拍子を使って、イルカたちとセッションして遊びます。ブーというストロー笛の音と、イルカのキュイーという高い鳴き声が場内に響き渡って、とっても盛り上がります。

イルカが跳んだり泳いだりするのを眺めるだけではなくて、イルカの生態や能力について、スタッフさんの愛情に満ちた詳しい解説もありますよ。

 

確かに小さな水族館ではあったけど、お客さんを楽しませようとする工夫があちこちに感じられました。随所に魚の日本画が飾ってあったり、日本の里山を模した中庭があったりして、京都らしい上品な水族館でしたね。

息子が「ぬまがさワタリのゆかいないきもの㊙図鑑」を買ってくれというので特設ショップで購入して出ました。この本、めっちゃおもろいですよ(*^▽^*)

 

 

水族館と京都鉄道博物館は、ともに「梅小路公園」という大きな公園の中にあります。

水族館を出て、てくてく「てっぱく」方向に歩いていくと、おや、なんだか馴染み深い音が聞こえてきたぞ。

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見ると、すっごくレトロなチンチン電車が公園の中を走っているではありませんか。片道150円。せっかくだから乗ってみましょう。

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明治・大正時代の電車をリメイクしたというお洒落な電車が、ゆっくりゆっくりと公園の中を走って行きます。息子は知らない男の子と一緒になって運転席の横で熱心に運転を眺めています。

 

チンチン電車を降りて、もう少し歩くと、目指す「てっぱく」が見えてきました。その入口では、私が愛するあの可愛い子、新幹線0系電車が迎えてくれます。

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いや、あの、テツじゃない人には新幹線なんてどれも一緒や、かもしらんけど、この一番最初の“0系”のデザイン、すごくない?( *´艸`)

風の抵抗を受けにくい丸みを帯びたシンプルな胴体に、なんつってもこの顔!まんまるおめめに団子っ鼻!▽の口元!この可愛いキャッチ―な見た目と、当時世界を驚かせた驚異のスピード、そして事故率の圧倒的な少なさ!

この0系のデザインが優れていたからこそ、後々の数々の「カッコイイ」新幹線が生まれたと思うのよね。いや、もう、ホント好き。

 

さて、京都鉄道博物館といえばだ、……あの人はどこだ。そして地下の秘密基地への入口はどこにあるんだ。

……何の話かっつーと、息子が毎週土曜日の朝に見ているアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』のことなのさ。

シンカリオンはJR各社が全面的にバックアップしているアニメ。いきなり現れた謎の巨大怪物体から世界を守るため、極秘裏に開発された新幹線変形ロボ・シンカリオンに、その適性を持つ子供達が搭乗して戦う、というお話。

日本全国を走っている各種の新幹線が変形してロボットになる、ってだけでも面白いのに、実は、埼玉や京都にある鉄道博物館はそのシンカリオン研究開発を行う秘密基地、っていう設定がさらに愉快。

主人公の速杉ハヤトくん(11歳)のお父さんは埼玉の鉄道博物館の職員、……だが、その実態はシンカリオンへの適性を持つ人物の指導を行うという重大な任務を背負っていたのだったーーーー!!!という、ね。

で、物語の途中で、お父さんは京都鉄道博物館(実は京都指令室)へ転勤になってしまうわけ。つーことは、今まさにこの博物館の地下に、速杉ホクト氏がいるということですよ!どこですか、指導長ーーー!!!

 

「……お母さん、恥ずかしいよ。あれはアニメだよ。本当にいるわけないじゃん……」

 

………くぅッ、息子の白い目が突き刺さる。ふんだ。ちょっとぐらい母親のノリに付き合うてくれてもええやないか。これだから長野県民は堅くていかんわ。ブツブツ。

ま、そんなおちゃらけもありつつ、てっぱくの中をぶらぶら。息子はいつものように、展示されている車両に飛び乗っては駆け抜けて次へ、を繰り返しております。

しかし、展示物が予想以上に多い。広い。こちとらさほど鉄ヲタじゃないもんで、比較的サラッと見て歩けるけど、鉄道が好きな人は1日あっても足らんじゃろうなぁ。

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さらに、本物の蒸気機関車に乗ることもできます。高らかに蒸気を上げて走るSLに乗って、非常にゆっくりのスピードで、往復1kmのプチ旅を楽しめます(有料)。

このSLスチーム号の線路はJR京都線の線路にほぼ併走する形で敷かれているので、京都駅を離発着する本物の電車や新幹線をたくさん眺めることができます(私鉄も見れるよ)。まさに「走る博物館」。

プチSL旅を楽しんだところで、そろそろ出ないと帰りの電車に間に合わない時刻になってしまったので、まだまだ展示物がたくさん残っていて名残惜しいけどこのへんで。

 

あー京都の街も歩きたかったな。チョコミン党員の聖地と呼ばれるカフェにも行ってみたかった。また次回、リベンジしようっと。